【徹底比較】おすすめタレントマネジメントシステム14選!

タレントマネジメントシステムとは近年急速に導入が進んでいる人事部向けのシステムです。
主に人事評価や経歴など様々な情報を可視化することにより、公平な評価や最適な人材配置につながります。

タレントマネジメント が注目され始めた背景には、人材の多様化人材不足労働環境の変化といった社会全体が抱える問題があります。うまく活用することによって、適切な人員配置や効果的な社員教育を実施することが可能となります。企業は人材の能力を最大限引き出し、生産性を向上することが期待できます。

しかしタレントマネジメントシステムは種類が豊富で選ぶのが一見容易ではありません。

今回はタレントマネジメントシステムについて、基礎知識や導入するメリット・デメリット、選定のポイントなどを解説します。そして最後には、おすすめのタレントマネジメントシステムを紹介します!

タレントマネジメントシステムとは

タレントマネジメントシステムは近年普及している人事部向け管理サービスの1つです。従業員の個人情報や配属、上司からの評価など様々な情報を一元的に集約・蓄積して管理することで個人や組織に最適な配置の検討を補助するサービスのことをいいます。

感覚的に行われていたものを数値化して定量的に判断できるようにすることで、人事戦略をより正確に立てられるようになるのです。また、人事評価の公平化や評価プロセスの円滑化、人材抜擢や後継者計画の精度向上なども期待できます。

特に周囲からの定性的な評価で判断が下されかねなかった人事関連領域でこそ、定量的な評価を導入する必要性は近年叫ばれ続けています。

タレントマネジメントシステムが注目されている理由を解説した記事はこちら!

タレントマネジメントの5つのメリット

タレントマネジメントシステムの導入には以下の5つのようなメリットがあります。

  • 人事部門の業務を効率化できる
  • 従業員のモチベーション向上につながる
  • 人事評価・能力判断を公平に行える
  • 人材育成を計画的に行うことができる 
  • 企業の成長につながる

このように人事関連の様々な領域にプラスの効果を及ぼしてくれます。

タレントマネジメントシステムの目的や導入メリットを解説した記事はこちら!

タレントマネジメントの4つのデメリット

タレントマネジメントシステムの導入には以下の4つのようなデメリットがあります。

  • システムを維持するためにコストがかかる
  • 社内浸透の労力がかかる
  • 使いきれない機能がある可能性が高い
  • 評価基準などを見直す必要がある

タレントマネジメントは確かに便利な機能ですが、自社に必要な要件を最初に決めておかないと過剰なシステムを選んでしまったり、想定以上のコストがかえってかかってしまうことが起こりえます。

タレントマネジメントシステムが注目される理由

サッポロホールディングスやパナソニックなど日本の超一流大手企業も続々導入を決定しているタレントマネジメントシステム。

1990年代にアメリカで誕生したタレントマネジメントが、なぜ現在、注目されているのでしょうか。

急速に導入が進んでいる理由として「働き方と人材の多様化」が挙げられます。従来は、企業が年功序列や終身雇用を保証していました。新卒で採用された従業員は、「職種」ではなく、その「企業」へ就職していた時代です。従業員は、配置されたポストで長期間働くため、年功序列による評価を与えて、定年まで勤めさせるということが可能でした。従業員の能力や適性はそこまで重要視されていなかったのです。

社会のグローバル化とともに人材の流動化やグローバル化が進み、終身雇用・年功序列の考え方も変化しました。その結果、従来の人事管理では、従業員の育成も、優秀な従業員の離職を防ぐことも難しくなってきました。加えて、労働者人口の減少によって、優秀な人材の確保が困難となり、人材の確保に悪戦苦闘する企業が増えました。

また、リモートワークや時短ワークの普及により働き方も大きく多様化しています。

このような状況では従来のような画一的な人事評価システムでは正確な評価が難しくなっているため、タレントマネジメントシステムに注目が集まっているのです。

タレントマネジメントシステム導入で出来ること

1 エンゲージメントの向上や見える化

エンゲージメントとは、一言で言うと仕事へのやりがいを表します。エンゲージメントを高めることは、組織の生産性が高まり、離職防止に繋がると考えられます。エンゲージメントには測定方法があるため社員のエンゲージメント状態を見える化することが出来ます。 

2 OKR(Objectives and Key Results)の導入

OKR(Objectives and Key Results)とは、Googleが導入したことでも注目されている、会社の目標と個人目標を連動する仕組みのことです。ここでは会社の目標が変わるたびに、個人の目標も変える必要があります。多様化した従業員の目標を設定し、変更することはとても煩雑な作業です。そのため、タレントマネジメントシステムにより管理する方法がおすすめです。

3 従業員の自主的な能力開発

タレントマネジメントシステムには、企業戦略に合わせたさまざまな機能が用意されています。例えば、必要な人材を揃えるための人材配備計画とキャリアアップに必要な学習計画書を活用します。これらの機能を、社員が自主的に利用することにより、システム的にキャリアデザインの設計機会やキャリア発達を促進する企業環境を提供することができます。

4 人事配置や従業員の人材開発

タレントマネジメントシステムを利用して、効率的に人事戦略を立てることができます。具体的には、採用・育成計画書の作成・人材の採用と配置・人事評価の作成から異動・能力開発までの流れを一貫してシステム化することが可能です。

実際、多くの企業では採用に多くの労力やコストをかけながらも、その段階で四苦八苦してしまい、採用後のレビューなどまで手が回っている企業は少ないのです。従業員の能力を最大限発揮し、継続的なキャリア形成が可能となれば、企業全体の能力も向上していくと考えられます。

タレントマネジメントの4つの選び方

料金:初期費用やランニングコストはいくらかかるのか

初期費用ランニングコストがそれぞれどれだけかかるかは検討する必要があります。

タレントマネジメントシステムは、プランや利用人数によって料金が変化するサービスが多く、詳しい料金は問い合わせしないとわからないケースが多いです。

そのため、気になるサービスを見つけた際は、問い合わせフォームから料金の見積もりを出すことをオススメします。

またサービスによっては、1〜2週間の無料トライアルを行っている場合もあるので、タレントマネジメントを比較する際は料金だけでなく、無料トライアルの有無も合わせて確認すると良いでしょう。

このように各社料金体系が異なるので、自社のケースだとどの程度の料金がかかるかは正確に把握しましょう。

機能:利用したい機能が備わっているのか

自社で行いたい施策に必要な機能が備わっているかも重要です。最低限必要な要件はシステム検討より以前に決めておくようにしましょう。

タレントマネジメントシステムには、主に三つの機能があります。一部、人事評価システムの機能も備わっているものもあるため、どの機能を重視するかを決めておきましょう。また、導入するうえで設定にかかる時間や難易度も意外と重要なポイントです。加えて自社の既存システムとの連携サポートがされているかもきちんと確認しましょう。

  • 評価・ワークフロー機能(テンプレート機能, 対応の評価項目, コンピテンシー管理, 目標管理機能)
  • 人材データベース機能 (プロフィール検索, スキル管理, データ分析・レポートなど)
  • その他機能(採用管理機能, 離職防止機能, 後継者管理機能, 適性検査, eラーニング・研修管理機能など )


上記の機能以外にもサービスによってさまざまな機能があります。まずは自社で使用したい機能を明確にし、気になるサービスに必要な機能が備わっているか確認しましょう。

システムの設定・連携

導入するうえで設定にかかる時間や難易度も意外と重要なポイントです。また自社の既存システムとの連携サポートがされているかもきちんと確認しましょう。無料トライアル期間を利用して、実際の流れを想定することもおすすめです。

サポート体制

導入前から導入する段階までのサポートはもちろんのこと、導入した後にどれだけ継続的なサポートが受けれるかも、システムを有効に生かすためには必要です。サービスの中には、タレントマネジメントの活用勉強会を開いていたり、ユーザーを集めたイベントを開いたりしている企業もあります。

タレントマネジメントシステムの比較ポイントを解説した記事はこちら!

本当に選ぶべきタレントマネジメントシステム2選!

1. HRBrain(エイチアールブレイン)

画像出典元:サービス公式サイト

特徴

もっとも使いやすくシンプルなデザインで多くの企業に導入されているタレントマネジメントシステムがHRBrainです。PC操作が苦手な人にも対応できるよう設定画面をカスタマイズすることも可能です。

個人目標や周囲評価を一元的にクラウド上にデータとして保存することで、評価基準が統一されるというメリットが評価ポイントです。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせ1週間制限なしモバイルブラウザ

導入事例 (公式HPより)

Gamewith様

  • 全社で一貫した目標設定が成長を支える
  • クラウド上で評価結果を時系列で追えるというところに魅力を感じました
  • 事業や組織の規模的にすこし早いかなと思う段階でも、導入した方がいいかなと思います。
30秒で完了!資料DLフォームへ
HRBrain
資料ダウンロード(無料)

2. タレントパレット

画像出典元:サービス公式サイト

特徴

人事はもちろん、現場マネジメントや経営層の範囲の課題も解決できるタレントマネジメントツールです。

タレントパレット独自のロジックで社員のモチベーションを把握できる仕組みが搭載されているので、離職防止にもつながります。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせあり100人〜モバイルブラウザ

導入事例

エン・ジャパン株式会社

  • 多様な角度で収集したデータから人材を可視化
  • 個別事案のこまめなメンテナンスが可能

タレントマネジメントシステム12選

ジンジャー人事労務

画像出典元:サービス公式サイト

特徴

入退職の推移や人事パフォーマンスの推移等のあらゆる指標を可視化できます。
多角的な分析も可能なうえに、直感的なUIで活用のハードルも低いです。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
300円/月要問い合わせあり10人〜モバイルブラウザ

導入事例

株式会社リュウズシステム

  • 正確な労働時間を管理できるようになり、残業削減施策にも活用できた
  • 労働時間の集計工数が1/3になり、集計ミスの心配もする必要がなくなった

あしたのクラウド HR

画像出典元:サービス公式サイト

特徴

評価シートへの対応の幅が広く、これ1つで評価フローの全てを管理できるため管理工数の削減に大きく役立ちます。あしたのクラウド1つで多くの課題に対処できる点が大きな特徴です。

また管理者人材の育成をサポートする機能もついてきて、課題の抽出とそれに対する対策を行うことができます。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
月額45,000円〜100,000円なし10人なし

導入事例

株式会社スタイルスグループ

  • あしたのチームでは期日管理でもサポートがあります。
  • 期日の管理だけでなく、周知の仕方やタイミング、対策を一緒に検討できた点が助かりました

sai*reco(サイレコ)

画像出典元:サービス公式サイト

サイレコはルーティンワークに追われてしまい、人材育成に力をなかなか注げていない方や、人材育成の質を上げたい方にお勧めです。

設定した社内のロールモデルから、将来必要になる能力の要件などを抽出し、そこにフォーカスした人材教育を行うことができます。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
1人220~/月200,000円あり100人程度なし

導入事例

  • システム連携で簡単に適性検査の結果を蓄積することが可能
  • サイレコをプラットホームとして活用することで、人事業務の効率化を実現します。

HR-Platform(エイチアール-プラットフォーム)

画像出典元:サービス公式サイト

タレントマネジメントに限らず人事業務の全般を大規模に効率化できるサービスです。

人事部門担当者が抱える数々の課題に対して、様々な角度からフォローしてくれるなど導入後のサービスも充実しています。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせなし10人 なし

導入事例

株式会社タニタ

  • 人事評価制度全般でのプロセス(期間)を大幅に短縮することができました
  • 社員が目標のブレイクダウン(上位目標との結び付け)を意識してできるようになった

POSITIVE(ポジティブ)

画像出典元:サービス公式サイト

2400社以上もの導入実績を持っている統合HCMソリューションです。

タレントマネジメント機能はもちろん、給与管理就業管理など人事業務を幅広く網羅しているため、大規模なグループ企業のマネジメントで最大級の効果を発揮するサービスです。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせなし制限なしなし

導入事例

京王電鉄株式会社

  • 今回のプロジェクト範囲において、10年間でトータルコストを約20%低減できる計算となります
  • 柔軟性と操作性の高さで業務効率向上に貢献

カオナビ

画像出典元:サービス公式サイト

名前の通り顔写真をベースに直感的に人材を把握することができ、そこに人材データを付加することにより人材の配置戦略をスムーズに行うことができます。

人事部のみならず現場のマネジメントにも活用することができるほか、あらゆる評価制度にも柔軟に対応しています。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせなし制限なしなし

導入事例

株式会社ホンダロジスティクス

  • 仕事に対する展望や職場での困りごとなどを「カオナビ」に記録しています
  • エクセルで管理していた社員情報は、ほぼ全て「カオナビ」に移行できています

One人事

画像出典元:サービス公式サイト

特徴

「One人事」は、複数の人事労務クラウドシステムをAPI連携で使用する煩雑さを避け、
「One ID」、「One UI」、「One DB」で、人事労務と人材マネジメントをワンストップで実現する統合型SaaSシステムです。

運用の最中で人材情報を幅広く集め、十分な情報がそろった段階で分析を行います。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせなし10人モバイルブラウザ/Androidアプリ/ iPhoneアプリ

HRMOS Core(ハーモス コア)

画像出典元:サービス公式サイト

特徴

従業員や組織の過去のデータをまとめて管理することによって、リアルタイムで組織の状態の変化を確認することができます。

個人情報を従業員自らに入力してもらう機能なども搭載されていて、会社全体で業務効率を向上できます。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせなし制限なしなし

導入事例

株式会社 GA Technologies

  • 社員に関する情報が一元化されたことで、4~5人分の業務時間の大幅な削減につながり、人的リソースの活用という点でも非常にありがたい
  • 必要な情報をすぐに出せるスピード感がいいですね

COCOREPO(ココレポ)

画像出典元:サービス公式サイト

社員全員のスキルをクラウド上で管理しているのはもちろんのこと、社内外のアサインメンバーを瞬時に確認してプロジェクトチームの作成や管理も容易に行えます。

また行動経済学や社会心理学などの研究に基づいたモチベーション管理システムとなっている点も大きな特徴です。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
19,000円〜無料あり制限なしなし

スキルナビ

画像出典元:サービス公式サイト

特徴

最大9000名の社員データもスムーズに運用できるにもかかわらず大小規模関係なく多くの企業に導入されているサービスです。

クラウド型とオンプレ型の両方に対応しているのも嬉しいポイント。カスタマイズが柔軟です。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせあり制限なしなし

Rosic : 人材マネジメントシステム(ロシック)

画像出典元:サービス公式サイト

人財のデータベース、マネジメントの支援、人事のビジネスインテリジェンスなど様々な機能を集約させたタレントマネジメントシステムです。

またデータをビジュアル化・リスト化することで、内容を把握しやすくすることができます。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
要問い合わせ要問い合わせなし制限なしなし

Geppo(ゲッポウ)

画像出展元:サービス公式サイト

サイバーエージェント社で3年間運用した実績のある診断ツールを元にリクルート社の人材事業に関するノウハウを使い開発された従業員のコンディション変化発見ツールです。

厳選された3問の質問なので、従業員は1分程度で回答でき、高い回答率を実現します。

料金初期費用 無料トライアル推奨人数モバイル対応
20,000~無料なし制限なしモバイルブラウザ/Androidアプリ/ iPhoneアプリ

まとめ

このようにタレントマネジメントシステムには数多くの種類が存在しています。
しかし御社の今抱えている課題は何か、それを解決するサービスが何かが分かれば選ぶことはそう難しくはありません。この記事がその一助になれば幸いです。

また対応の速さやサポートの手厚さなどは計測しづらいですが、かなり重要な指標です。もし検討に余裕があるようならば口コミサイトや比較サイトをみながらご検討されることをおすすめします。

弊サイトProcureは、管理部門向けITサービスに特化した資料比較サイトです。管理部門向けサービスの掲載数は全国一位を達成しており多くのシステム導入担当者様の検討を支援しています。

タレントマネジメントシステムをお探しの方はこちらからタレントマネジメントシステムの選び方ガイドをダウンロード(無料)いただけますのでご活用ください。

プロキュアってなに

PROCURE(プロキュア)は、管理部門向けITサービスに特化した資料比較サイトです。

「経費精算システムを導入したいけど、数あるシステムの違いがよくわからない。」

「一番コストをかけずに運用できる勤怠管理システムは何だろう。」

プロキュアはそういったシステムを選定時の悩みを解決し、貴社に最適なシステムを導入する支援をいたします。

会員登録(無料、60秒で完了)をしていただければ、資料ダウンロード(無料)のご利用や編集部厳選ITサービスの紹介をさせていただきます。

システム検討の際には是非ご利用くださいませ。

また、バックオフィス向けITソリューションをお持ちの企業様には、サービス認知リード獲得を支援するチャネルとしてプロキュアをお使いいただけます。

バックオフィス担当者を中心としたユーザー分布であるため、自社サービスに適したセグメントへのアプローチが可能です

またサービスページだけでなく、本メディア「プロキュア編集部ブログ」での掲載や、ユーザーに向けたメルマガ定期配信によって、多くのチャネルによるリード獲得が可能となります。

2020年7月にリリースして以来、多くのベンダー様からご利用いただいています。

これを期にぜひご登録くださいませ。