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【API連携】AI-OCR連携の実務ポイント|接続方式と運用設計

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【API連携】AI-OCR連携の実務ポイント|接続方式と運用設計

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AI-OCRと既存システムの連携を検討しているものの、どの接続方式を選べばよいか、また運用で失敗しないか不安な担当者の方へ。システム連携を成功させるには、APIやiPaaSといった接続方式を自社の状況に合わせて選び、エラー処理などの運用設計を事前に行うことが重要です。この記事では、AI-OCR連携の具体的な方法と、導入で失敗しないための実務ポイントを解説します。

目次

連携方式の比較と選定基準 API・iPaaS・RPA

適合性の判断は、各ベンダーの公式サイトと公開仕様で対応帳票、連携要件、サポート範囲を確認したうえで行うと精度が上がります。

AI-OCRと既存システムを連携させる方法は、APIを直接利用する開発だけではありません。実務では、開発コストや保守体制を考慮し、iPaaSやRPAを組み合わせるケースも一般的です。ここでは、主要な3つの接続方式を比較します。

1. API直接連携(スクラッチ開発)

自社のエンジニアや外部の開発会社がプログラムを作成し、AI-OCRのAPIを利用してシステム間を接続する方法です。自由度が高く、複雑なエラー処理や独自の業務フローを構築できる点がメリットですが、開発費と維持管理コストが高額になる傾向があり、APIの仕様変更時には改修作業も発生します。

2. iPaaS活用(ノーコード連携)

iPaaSと呼ばれる連携ツールを利用し、プログラミングなし(ノーコード/ローコード)でシステム間を接続します。専門知識がなくても設定可能で、一般的な業務フローであれば短期間で構築できる点がメリットです。ただし、iPaaS自体の月額利用料が発生し、非常に複雑な条件分岐などには対応できない場合があります。

3. RPA連携

RPAツールが人間の代わりにAI-OCRの画面を操作し、読み取ったデータを基幹システムなどへ入力する方法です。APIが公開されていない旧式のシステムとも連携できる可能性がある点がメリットですが、画面デザインの変更でロボットが停止するリスクがあり、処理速度はAPI連携に劣るのが一般的です。

選定チェックリスト

どの方式を選ぶべきか迷った際は、以下のリストで自社の状況を確認してみてください。

  • 社内にAPIを扱えるエンジニアはいますか?(いる場合はAPI直接連携も選択肢)

  • 連携先のシステムはクラウドサービス(SaaS)ですか?(SaaS同士ならiPaaSが有効)

  • 連携先はAPIのないオンプレミスのシステムですか?(その場合はRPAが有力候補)

例えば「社内にエンジニアはおらず、利用中のSaaS同士を連携させたい」という場合は、保守性を担保しつつ迅速に導入できるiPaaSの活用が有力な選択肢となるでしょう。

連携プロジェクトの失敗を防ぐには 導入前の必須確認

システム連携は技術的に可能であっても、運用面で課題が生じるケースも少なくありません。ここでは、担当者が陥りがちな失敗例と、それを防ぐための確認事項を解説します。

よくある失敗例

  • エラー処理の設計漏れ OCRの読み取り精度は100%ではないため、「読み取り不能」や「確信度が低い」データが返された際にシステムが停止し、結局手作業での対応が必要になるケースです。

  • 運用の属人化 連携設定を行った担当者の異動や退職後、設定内容を誰も把握できず、仕様変更やトラブルに対応できなくなるケースです。

  • APIリクエスト上限の超過 月末などの繁忙期に処理が集中し、APIの呼び出し回数制限を超えてしまい、業務が遅延するケースです。

契約前に確認すべき運用ルール

上記のような失敗を避けるため、契約前に以下の運用ルールと責任の所在を明確にしておくことが重要です。

  • 例外データの処理方法 読み取りエラーが発生した際、誰に通知され、どの画面で修正作業を行うのか。

  • マスターデータの同期 取引先マスターなどが更新された際、OCR側の辞書データをどのように更新するのか(自動または手動)。

  • 責任分担の明確化 連携部分で不具合が発生した場合、AI-OCRベンダー、連携ツールベンダー、社内の情報システム部門のどこが一次対応を行うのか。

これらの点は、公式サイトの情報だけでなく、トライアル期間や技術相談の場で実際に確認することをおすすめします。ドキュメントには記載されていない仕様上の制約が見つかることもあります。

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連携運用にかかる費用 コスト試算とモデル選定

料金モデルを選ぶ際の目安として、月間件数が少なく変動が大きい場合は従量課金型、件数が多く安定している場合は定額型、明細項目が多い帳票を扱う場合は項目課金の単価条件を優先すると、総コストを抑えやすくなります。

API連携を導入する場合、AI-OCRの利用料に加えて、連携ツールの費用や開発・保守費も考慮する必要があります。予算を計画する上での試算方法を解説します。

料金モデルの選び方

AI-OCRの料金体系は、主に「従量課金制」と「定額制」に分けられます。月々の処理件数が大きく変動するなら従量課金、毎月安定した枚数を処理し予算を固定化したいなら定額モデルが適しています。

  • 従量課金制 処理した枚数や項目数に応じて料金が発生します。初期費用が安く、利用量が少ない場合に適しています。

  • 定額制 月額固定料金で、プランに応じた上限枚数まで利用できます。利用量が多い場合は単価が割安になる傾向があります。

コスト試算式

月々のランニングコストは、以下の式で概算できます。

月額総コスト = (AI-OCR利用料) + (iPaaSなど連携ツールの利用料) + (保守運用費)

試算例

仮に、月間1,000枚の帳票をiPaaS経由でkintoneへ連携する場合のコストを試算してみます。(※価格は説明のための仮定です)

  • AI-OCR費用(基本料金+従量料金) 50,000円

  • 連携ツール費用(iPaaS利用料) 30,000円

  • 合計月額コスト 80,000円

これに加え、初期導入時にAPI開発や設定を外部委託する場合は、別途初期費用が発生します。実際の料金はプランやオプションによって変動するため、必ず公式サイトの料金ページで詳細な見積もりを確認してください。

API連携に関するよくある質問(FAQ)

Q1. AI-OCRのAPI連携で何ができますか?

A. OCRで読み取ったテキストデータを、手動操作なしで他のシステムへ自動的に転送・登録できます。逆に、外部システムからOCRへ画像データを自動で送り、読み取り処理を開始させることも可能です。

Q2. どのようなシステムと連携できますか?

A. kintone、Salesforceなどの主要なクラウドサービスとは、APIやiPaaSを介して比較的容易に連携できます。自社開発のシステムであっても、標準的なAPIが備わっていれば連携は可能です。

Q3. AI-OCRのAPI連携にかかる費用は?

A. 連携方式や製品によって大きく異なります。iPaaSの標準コネクタを利用する場合は数万円程度で済むこともありますが、個別のAPI開発を行う場合は数十万円から数百万円規模になることもあります。

Q4. API連携にプログラミングは必要ですか?

A. APIを直接利用した開発にはプログラミング知識が必須です。しかし、iPaaSやRPAといったツールを使えば、専門知識がなくても設定ベースで連携フローを構築できるケースが増えています。

Q5. AI-OCRのAPI連携はセキュリティ的に安全ですか?

A. APIキーの適切な管理や通信の暗号化といった対策を講じることで、手作業でのファイル受け渡しよりも安全な運用が期待できます。多くのサービスでは、IPアドレス制限などのセキュリティ機能も提供されています。

まとめ

AI-OCRのシステム連携を成功させるには、接続方式の選定と事前の運用設計が重要です。エラー処理やマスターデータの同期ルールを明確にすることで、導入後のデータ分断を防ぎ、業務効率を最大化できます。まずは候補となるサービスのAPI仕様や連携事例を確認し、自社の要件に合うか検討しましょう。

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