【徹底解説】リターゲティングの仕組みやメリット・始め方とは?

Last Updated on 2021-05-20 by プロキュア編集部

「最近やたらあの通販サイトの広告が出てくる・・」という経験は誰しもした事があるのではないでしょうか。一度は購入を見送ったものの、何度も再表示されるうちに気になってきて、最終的にそのサイトで商品を購入した、という人もいるかもしれません。

これは、リターゲティング(リマーケティング)と呼ばれる広告配信の手法です。今回は、リターゲティングとは何なのか、仕組みやメリットを解説していきます。

リターゲティングとは

「リターゲティング」とは、「一度、サイトに訪れたことがある人をターゲットとして広告を配信する」仕組みのことです。Google広告では「リマーケティング」と呼ばれており、また、実際の現場では「リタゲ」と呼ばれることが多いです。

例えば、サービスの購入を検討しているAさんが、サービスのHPを閲覧しているとします。しかしAさんは、閲覧するだけで資料請求を行わずにサイトから離脱してしまいました。

その後、Aさんが別のウェブサイトを閲覧していると、先日閲覧したサービスの広告が表示されていました。Aさんはサービスのことを思い出し、再度サービスのHPを訪れて資料請求を行いました。

これがリターゲティングの仕組みです。

BtoBサービスのランディングページでは、閲覧した半数以上のユーザーが問い合わせなどを行わずに離脱しています。(参考:https://cxl.com/guides/bounce-rate/benchmarks/)

そういったユーザーに対して広告を配信することで、サービスの認知を高めたり購入を促すことができるのです。

リターゲティングのメリット

リターゲティングでは、一度商品の購入や資料請求をせずに離脱したひとに対して再度興味、関心を促してコンバージョンへとつなげることができる有効な広告配信の手段です。

リターゲティングには、次のようなメリットがあります。

既に自社製品に興味のある顕在層にアプローチできる

自社サービスのページに訪れたことがあるユーザーは、たとえその場で資料請求や問い合わせなどのコンバージョンをしなくても、サービスに興味を示したということは間違いありません。

こうしたユーザーに対してアプローチすることは、そうでないユーザーにアプローチするよりも効率的であると考えられます。

つまり、同じ広告費をかけるのであれば、サービスに興味のある可能性の高い顕在層に対して確実にアプローチで来た方が、売り上げと利益を最大化する事ができます。

CVRが高く効率的

リターゲティングを行うことで、成約率や購入率(CVR)をあげる事が可能です。

図は、ユーザーの広告との接触回数とCVRの関係を示しています。接触回数が1回の時はCVR1%ですが、接触回数が6回になるとCVRは約2.3%と倍以上に上昇しています。

つまり、同じ広告を何度を見ているうちに、ユーザーの意欲が上がり商品の購入や資料請求などを行いやすくなるという事です。

ユーザーのスマホやPCに興味のある広告を表示し、接触回数を高める事ができるリターゲティング広告は、商品やサービスに興味を示しているユーザーの背中を押す事ができる強力なマーケティングの手段となるのです。

競合サイトの訪問者に対するリタゲも可能

ここまでリターゲティングについて解説してきましたが、その仕組みは「自社サイトに訪れた事があるユーザーをターゲティングする」ものでした。

これに対して、他社サイトのページを閲覧したユーザーに対して広告を配信するという新しい手法が、株式会社ディライトソリュージョンズの提供する「ライバルマーケティング(ライバルターゲティング)広告」です。

自社のサービスに興味を示しているということは、その競合サービスも当然のようにチェックしていると考えられます。

ライバルマーケティング(ライバルターゲティング)広告では、競合サイトなどURLを指定することで、そのサイトを閲覧しているユーザーに対して自社の広告を配信する事が可能になります。

ライバルマーケティング(ライバルターゲティング)広告の特徴とメリット

通常の広告配信方法とは異なり、自社サイトに興味がある見込み客だけにアプローチする事ができるのがリマーケティングでした。それに加え、ターゲティング対象を競合サイトを見ているユーザーに広げる事ができます。

つまり、たとえ自社サイトに集客力がなくても指定した競合サイトに集客力があれば、ユーザーを呼び込む事が可能です。

さらに、ユーザーに表示するバナーのABテストも実施。広告効果の最大化を実現する事が可能です。

このように、競合サイトを見ている見込み客をターゲティングし、ABテストを繰り返して効果的な広告配信を繰り返すことにより、自社サイトへの誘導率やCVRを最大化を実現できるのが、ライバルマーケティング広告です。国内のトップベンダーは、パイオニアである株式会社ディライトソリューションズになります。

リターゲティングの始め方

広告を配信する際は、GoogleやYahooなどの広告配信事業者のプラットフォームを利用します。

Google広告(旧Google Ads)や、Yahoo!プロモーション広告などの広告配信システム上で、「自社サイトに訪れたことがある人」を見つけるための設定を行います。

Google広告では、ユーザーがディスプレイネットワーク内のサイトを訪れた時と、商品やサービスに関連するキーワードをGoogle検索したときにリターゲティング広告の配信を行うことができます。

弊社を含め、サイト運営をしている多くの企業は、自社で上記の様なプラットフォームを利用するか、広告代理店にお願いしてプラットフォームの運用を行います

リターゲティングの料金

リターゲティング広告の実際の料金は、利用する広告媒体の種類や、予算設定によって異なります。ここではリターゲティング広告の料金体系・仕組みについて解説します。

YahooやGoogleなどの広告出稿でリターゲティング広告を利用する場合は、「クリック課金(Cost per Click:CPC)」と「インプレッション課金:(Cost per Mille:CPM)」の2種類から選ぶことになります。

つまり、「広告をクリックされるごとにお金がかかる」か「広告を見られるだけでお金がかかる」かです。

売り上げの増加、コンバージョン数の増加など、明確な目標設定がある場合はクリック課金、ブランド認知の向上などを目標とする場合には、インプレッション課金が適していると言えます。

リターゲティングの専門用語

リターゲティング広告を運用する上で、理解しておかなければ行けない用語をいくつか紹介します。

リマーケティングリスト

リマーケティングリストとは、サイトを訪問したユーザーのリストを指します。

予めサイト内にタグを設置し、それを元にデータを収集します。

リストの作成では、リスト追加のタイミング(ページ深度)や、保持期間(リーセンシー)等を指定します。こうしてリストが作成できたら、配信する広告のターゲットにリマーケティングリストを設定することで、そのリストに対して広告が配信されるようになります。

ページ深度

深度とは、コンバージョン(CV)に設定しているページに対して、それがどれくらいの深いページなのかということを指す言葉です。

ランディングページ→問い合わせフォーム→入力内容確認ページ→問い合わせ完了

という構造のページがあるとすると、右に行くほど「深い」と言います。

リーセンシー

Web広告と、特定ユーザーとの接触感覚のことをリーセンシーと呼びます。

つまり、「ユーザーが広告を見てからどのくらいの期間が経過しているか」を表しています。

直前に触れた広告が購買に影響を与えることを、リーセンシー効果と呼びます。

リマーケティングリストを作成する際は、このリーセンシーを考慮することで有効なリストを作ることが可能です。

フリークエンシー

フリークエンシーとは、一定の期間に一人のユーザーに対して広告を表示する回数です。

つまり、「広告を配信する頻度」のことです。

フリークエンシーキャップ

フリークエンシーキャップとは、フリークエンシーを制御する機能です。

一人のユーザーに対する広告の表示回数を、日単位、週単位、月単位、あるいはその組み合わせで設定することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、リターゲティング広告の概要や料金の解説、及び競合サイトを見ている人をターゲティングできるライバルマーケティング広告を紹介しました。

「一度、サイトに訪れたことがある人をターゲットとして広告を配信する」というリターゲティング広告は顕在層にアプローチでき、CVRが高い傾向にあることから有用なWeb広告手法と認知されています。

紹介した「ライバルマーケティング(ライバルターゲティング)広告」は、従来のリターゲティング広告の制限を取りはらい、より自社にとっての顕在層に焦点を当てた広告運用を可能にするディライトソリュージョンズ社の提供する最先端のWeb広告手法です。不動産売買、人材派遣、通販サイト、教育機関など様々な業界/分野で活用されています。

これを機にぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。