法人向け無線LANは家庭向けとは全く違う!社内のアクセスポイント構築をプロに任せるべき本当の理由。

Last Updated on 2021-05-20 by プロキュア編集部

あなたのオフィスのネットワーク環境にこんな課題はありませんか?

  • ZoomやWebex等オンライン通話で映像や音声が途切れる。
  • ネットワークが遅い
  • インターネットに接続されてもすぐ切断されてしまう。
  • オフィスの一部でネットワークが繋がらない場所がある。
  • セキュリティ対策に不安。

これらの課題のうち1つでも当てはまるものがある場合、ネットワーク環境の構築が適切にできていない可能性があります。

現代においてネットワーク環境は日々の仕事をする上で必須であり、不適切なネット環境の構築は、仕事の非効率化だけでなく、社内情報の漏洩や外部からの攻撃を受けるリスク゚にも繋がるため、企業にとって適切にネットワーク環境を構築することは必要不可欠です。

今までは、通信キャリアやサーバやクライアント端末を購入したベンダーに社内LAN(有線・無線LAN)環境構築も任せるケースが主流でした。

しかし、クラウドの隆盛や働き方改革により、ネットワークの境界線があいまいになったことで、適正なネットワーク環境を企業自らが構築することは困難になってきています。

このような状況だからこそ、ネットワークのプロであるNIer(ネットワークインテグレーター)に社内LAN環境構築を委託するという選択肢をおすすめします。

そこで今回は、快適かつ安全な社内LAN環境を構築するために、そもそも家庭用LANと法人用LANの違いは何か、法人向けLAN導入のためのNIer(ネットワークインテグレーター)選びのポイント、おすすめのNIer(ネットワークインテグレーター)まで、分かりやすく解説します!

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家庭向け無線LANと法人向け無線LANの違い

家庭用無線LANをオフィスで使用していませんか?

家庭用無線LANは、一般住宅といった狭い範囲での利用を想定しています。

オフィスのような一般住宅よりも広い範囲を網羅することは困難であり、だからといって家庭用無線LANを複数台設置すればいいという話でもなく、複数台設置するとそれぞれが電波干渉を起こし、それが原因で、通信速度の低下頻繁な回線の切断といったありがちな問題を引き起こしてしまいます。

また安定性だけでなく、セキュリティ面、運用管理の機能に乏しいため、オフィスで使用する場合、情報漏洩トラブル対応の遅れが生じる可能性を高めてしまいます。

一方で、法人向け無線LANはアクセスできる人数が多い、広い範囲で利用できるといった利点以外にも、先述の安定性やセキュリティ面、運用管理の機能に強みがあるため、全社的な日々の業務の効率性や企業情報や顧客情報の安全を担保する必要のある企業にとって導入は不可欠であると言えます。

ここで、より具体的に法人向け無線LANのメリットを解説します。

法人向け無線LANのメリット1 安定面とセキュリティ面

複数台のアクセスポイントの一元管理によって電波干渉の解消

オフィス環境では、少なからず他のテナントや近くの建物からの電波の影響を受けるだけでなく、管理対象外のデバイス(個人スマホや、ポケットWifi、Bluetoothイヤホン等の持ち込み端末)による電波干渉やセキュリティリスクも避けられません。よってオフィス環境によってアクセスポイントの台数が増えたり、管理対象外のデバイスが増えるほど、電波障害の課題が生じる可能性が高まります。

各法人向け無線LANメーカーは、このような電波障害への対策として、干渉源を自動計算し、自動的に干渉エリアを避けたチャネルを選択する機能や、周波数の規則性からなりすまし端末を排除するような機能を搭載したアクセスポイントを製品化しています。

法人向け無線LANのメリット2 運用管理性の高さ

インターネット環境でトラブルが発生した場合、全社的な業務の停止に繋がる恐れがあるため、早急な対応が必要です。

無線LANでトラブルが発生した場合、アクセスポイントそのものだけでなく、その先にある有線LANやスイッチ、DHCP等ネットワーク環境に関連する仕組みの影響も確認する必要がありますが「一人情シス」という言葉に代表されるような運用管理リソース不足という、また別側面の課題も関わってくる企業も少なくないでしょう。

このような運用管理リソース不足への対策として、各ベンダーは、無線LANおよびその周辺のシステム全体を可視化し、システム全体の健全性を数値化することでトラブルを未然に防ぐといった機能も製品化しています。

インターネット環境の安全性や健全性をしっかり管理したいけど、他の業務に忙しく、そこまで手が回らないという方には有益な機能です。

また、トラブルシュート時に発生する再現できない問題についても、AI技術を活用し、トラブル発生時の通信状態を遡って丸ごと分析できるような仕組みも製品化されています。

貴重なシステム管理者のリソースを最大限活用するため、運用管理の支援に最適な機能が様々な法人向け無線LANメーカーによってリリースされています。

法人向け無線LAN構築はNIer(ネットワークインテグレーター)に委託すれば安心

先述した通り、法人向けの無線LAN環境では、複数のアクセスポイントをコントローラー等の機能で一元管理することが一般的です。

しかし、それらの無線LAN環境を新しく構築するには、専用のサーバーを立てなければならなず、またアクセスポイント同士が干渉しないように配置設計するには少なからず専門知識が必要です

さらに、最近だとリモートワークの普及をはじめとする働き方の変化も相まって、ネットワークの境界線や社内の情報管理の方法が複雑化し、自社にとって適切なネットワーク環境を企業自らが構築することは困難になってきています。

このような状況だからこそ、NIer(ネットワークインテグレーター)と呼ばれるインターネット環境を構築するプロに環境構築を委託するという選択肢をおすすめします。

「機器選定とアクセスポイント(以下、AP)の設置場所を相談して、あとはお任せしました。構築の際にファームウェア更新の作業を見せてもらいましたが、本当にネットワークを停止することなく更新が完了し、安心しました。また品質についても、導入が完了してすぐ私一人で使ってみたところ、数百Mbpsの速度が出ました。新オフィスでは5台のAPで150名ほどが無線LANを利用しますが、十分な品質だと感じました」

「安定し快適な無線LAN環境を構築できました。現状、問題は発生していませんが、もしトラブルがあっても自動的にログを取得してくれますし、コスト削減になると期待しています」

以上は、ある大手NIerを利用した実際のユーザーの声です。

NIerへの環境構築委託は、運用の効率性、トラブル対応、長期的なコスト削減にやはり効果があると言えます。

NIerを選ぶうえでの比較ポイント

ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。法人向け無線LAN構築にNIer委託という選択肢にご興味をお持ちいただいた読者の方も多いかと思います。

NIerカオスマップ

※編集部調べ(2020/10)

このカオスマップに見られるように、NIerと一言に言っても数多くの企業が存在します。

この章では、実際にどのNIerに相談すればいいのか、数あるNIerを比較する上でのNIer選定のコツを解説します。

NIerによって、扱っている製品やそれら製品のメーカーとのパートナーレベル、得意とする企業規模には違いがみられます。これらの各要素を具体的に解説していきます。

NIer選定のコツ1 扱っている製品

法人向け無線LANの場合、ネットワーク製品の中でも市場シェアの高い製品を扱うNIerを選定すべきです。(市場シェアが高い製品はシスコ製品等)

高シェアの製品を扱うNIer選定のメリットとしては

  • 導入したい製品を過去に運用した経験のある担当者の採用がしやすい
  • セキュリティ製品など、他システムとの連携ノウハウが豊富
  • 製品が出回っているので、比較的保守料金が低く抑えられる

が挙げられます。

先述のように法人用の無線LAN環境では、複数のAPをコントローラで一括管理することが一般的です。しかし、コントローラを構築するには、専用のサーバーを立てなければならない上に、管理者も必要になるため、近頃はコントローラがクラウド化されている、クラウド管理型無線LANが注目されています。

代表的な製品として、シスコシステムズ社が提供する「Cisco Meraki」Juniper Networks社が提供する「Mist」の2製品があります。

  • 無線LAN利用者全体の利用状況が見えない
  • トラブルが多岐にわたり、解決に時間がかかる
  • トラブル発生時のログ収集が手間かつ困難である

といった課題を、クラウド上の一元管理によって解決することが可能です。

NIer選定のコツ2 パートナーレベル

高シェア製品を選定した後は、その製品の最高のパートナーレベルを有しているベンダーを選択することをお勧めします。

NIer選定の際に注意したい点として、委託したNIerに導入検討製品のノウハウがない場合、そのNIerは別のシステム会社に開発を再委託することがあり得るということです。さらに再委託先のシステム会社に同様にノウハウがない場合、また別のシステム会社に再委託し、、、というような多段商流が形成されていまうケースが多々ある点が挙げられます。

その場合、各システム会社の間に中間マージンが発生するため、大元のNIerへ支払う費用が高額になってしまいます。

ゴールドパートナーであれば、構築経験も豊富であり、自前の保守サービスを持っているため運用においても安心です。その製品におけるプロフェッショナルなエンジニアを有し最高品質の技術を持っている証といえますので、構築も安心して委託することが可能です。

導入を検討したい製品のメーカーと一番高いパートナーレベル(=ゴールドパートナー)を持っているNIerがおすすめです。

例:Ciscoゴールド認定パートナー等

NIer選定のコツ3 得意とする企業規模

NIerによって得意とする企業規模が異なります。自社の会社規模に合わせ、得意分野のNIerを選ぶことが重要です。企業の従業員規模はあくまで指標の1つですが、各NIerがターゲットとする市場が異なるため、以下のように分類することが可能です。

①5,000名以上のエンタープライズの企業

大規模企業には、ネットワンシステムズ伊藤忠テクノソリューションズといったNIerがおすすめです。社員規模や売上において、国内トップの実績を誇ります。ハイエンドモデルの提供ノウハウが高いのが特徴です。

②100名規模~5,000名のミドルクラスの企業

中小規模の企業には、NTTデータ ジェトロニクスユニアデックスがおすすめです。NTTデータ ジェクロニクスはCISCOとMistのゴールドパートナーであり、上記のネットワンシステムズ、伊藤忠テクノソリューションズと同等のネットワーク製品(CISCO社以外のメーカも含め)を扱うことが可能です。また、自社サービスを比較的リーズナブルな価格設定で提供することが可能です。

③100名以下の企業

100名以下の企業にはUSENSTARTIAHYPERがおすすめです。ネットワーク領域の専門的な企業ではありませんが、様々なメーカーの製品を組み合わせてサービスを提供できることに様々な環境の顧客に対応できるという強みがあります。

NIer選定のコツ4 バイリンガル対応可能か

この観点は特に外資系企業にとって重要なポイントとなります。外資系企業には日系企業には無い明らかな特徴があります。具体的には、海外本部のシステム系部署から型番指定で製品の調達指示がなされることが多い点や現地でグローバルとのセッションができるスキルを必要とされる点が課題となることです。ゆえに外資系企業の場合、選定先のNIerが本部の母国語に対応できるかが重要なポイントとなります。

外資系企業から高評価を得ているNIerはNTTデータ ジェトロニクスです。

当社は海外本部とのバイリンガルの電話会議に同席したり、日本特有の型番の選択を誤った海外本部に対してミスを指摘して修正したりというような日本のIT担当者のサポートを積極的に行っています。日本のNIerが苦手とする外国語対応といったかゆい所に手の届くプリセールスサポートによって高い評価を獲得しています。

法人向け無線LANを導入する上でおすすめのNIer3選!

ここまで、法人向け無線LAN導入の際のNIer委託のメリット、選定のポイントを解説してきました。

ここでは、自社に適した1社を選定するために、得意とする企業規模毎に、編集部がおすすめする信頼できるNIerをご紹介します!

編集部がおすすめするNIerはこちら!

最もおすすめするのは、 NTTデータジェトロニクス

幅広いサービス・信頼性の総合力が魅力

編集部が最もおすすめする信頼できるNIerは「NTTデータ ジェトロニクス」です。コンサルティングから、構築・設置、運用・保守まで一貫した環境構築のサポートを受けることが可能です。また、Cisco社、Microsoft社のパートナー資格を有しており、DELL社、HP社のインフラ構築も多数実施しているため業界標準技術を網羅しております。そのため、エンタープライズ市場と同等のマルチベンダー環境による運用・保守サービスを受けることができます。

さらに、日本では珍しい、日英バイリンガルサービスによるリモートサポートを利用することができるのは、外資系企業や外国ベンダーの製品の導入をお考えの方には安心のサービスです。

独自の組織構造により高付加価値サービスを実現

大手のNIerでは、営業部門やSE部門、保守部門が独立して存在し、各部門で様々な製品担当が横断して配置されているという組織体制が一般的ですが、「NTTデータ ジェトロニクス」はネットワーク構築担当部署、金融ソリューション担当部署等といった機能領域によって分類された部署がまず高層に存在し、それぞれの部署が営業、SE、保守担当を内包しているという組織体制になっています。

前者の組織構造では、中小規模案件の製品や最終的な費用の価格調整が困難部門や製品別に担当が分かれているため対応が遅延するといった課題があります。

一方で、後者「NTTデータ ジェトロニクス」の組織構造では、中小規模案件においても価格調整や機器の確保等、細かなサポートを実施できる点営業、エンジニアリング、運用・保守の一貫体制による素早い対応が可能な点製品担当別に分けず、単一窓口でネットワーク環境構築のサポート提供を受けられる点といった数多くのメリットがあります。

得意とする企業規模

100名~5000名のミドルクラス層
先述の独自の組織構造によって中小規模案件における細かなサポートが実施可能なため、100名~5000名のミドルクラス層に対する提案力の高さが特徴的です。

扱っている無線LAN製品のベンダー

  • Cisco Systems社
  • Juniper Networks社

パートナーレベル

  • Cisco Systems ゴールド認定パートナー
  • Mist systems ゴールド認定パートナー

おすすめNIerその2:ネットワンシステムズ 

始めてシスコ製品を日本市場に投入したのがこの「ネットワンシステムズ」です。

ネットワーク事業に限らず、データセンターやクラウドまで幅広いサービスを展開しています。

そのうちのネットワーク事業では、国内外の幅広い製品ラインナップとネットワンが自社開発したネットワークサービスによって顧客のネットワークシステムの最適化を支援しています。エンジニアの評価が高いジュニパー製品、安定性のある国内メーカーの製品、自社開発サービスなど、豊富な製品ラインから自社に適した組み合わせを見つけることができるでしょう。

得意とする企業規模

5000名以上のエンタープライズ層

扱っている無線LAN製品のベンダー

  • Cisco Systems社
  • Juniper Networks社
  • Sandvine社

パートナーレベル

Cisco Systems ゴールド認定パートナー

おすすめNIerその3:USEN(ビジネスWi-Fiサービス)

USENのICTソリューションUSEN GATE 02の「ビジネスWi-Fiサービス」はビジネスモビリティに特化したAruba Networks社のアクセスポイントやクラウド管理型のコントローラを構築から運用保守サービスまで提供しています。

オフィスで利用するためのセキュリティやサポートを備えているため、安心して利用できる上に生産性の向上も期待できます。

Aruba Networks社が提供するプラットフォームarubaの必要な性能を低価格で利用することが可能です。

得意とする企業規模

100名以下の企業

扱っている無線LAN製品のベンダー

Aruba Networks社

パートナーレベル

不明

まとめ

企業や働き方の急速なデジタル化に伴って、インターネット環境の整備はシステム担当者にとって重要な任務となっています。

冒頭でも述べたように、家庭用無線LANによるオフィスネット環境の構築は、不適切なアクセスポイント設置による電波干渉や、セキュリティリスクの可能性が考えられるため安心とは言えません。

オフィスなどで環境を構築する場合は、法人用の無線LANを利用し、適切に環境構築をする必要があります。さらに、快適な通信のためには自社の状況を把握し、通信規格や周波数帯にも配慮した適切な設計を行うことが求められます。

しかし、ネットワーク環境構築の専門的な知識が必要に乏しい情シス担当者にとっては非常に負担のかかる業務となるため、環境構築だけでなく、要件定義やその後運用まで業務負担を改善し、最適な環境構築を行うにはプロのNIerに委託することをおすすめいたします。

適切な環境構築のためのNIer選定に、この記事を参考にしていただければ幸いです。