【徹底比較】おすすめ給与計算ソフト12選!【2024年最新】
給与計算ソフトを導入すれば、給与処理に伴う多くの業務を効率化・正確化することができます。その一方で、数多くある給与計算ソフトの中で、どれが自社に適したソフトであるのか、判断するのに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では給与計算ソフトについて解説したうえで、会社の規模や雇用体系に応じたおすすめの給与計算ソフトを紹介していきます!
この記事で分かること
- 給与計算ソフトとは
- 各ソフトの比較ポイント
- タイプ別 おすすめの給与計算ソフト
一括資料ダウンロード(無料)
目次(クリックでジャンプします)
給与計算ソフトとは?
給与計算ソフトとは、社員の給与を自動算出するなど、給与処理に関わる多くの業務を効率化できるソフトです。様々な雇用形態や条件に応じた算出ができ、最近ではクラウド型のサービスが人気となっています。
給与計算ソフトを導入する意義
給与計算ソフトを導入すれば、給与計算の自動化によって業務の効率化が図れるため、人件費が削減できるでしょう。またエクセルなどを使った手入力の場合とは異なり、転記ミスや計算ミスといったヒューマンエラーを防ぐこともできます。
さらに、給与計算に関する専門知識がなくとも、ソフトを活用することで誰でも業務が行えるため、属人化を防ぐことが可能となります。これは人手の少ないベンチャー企業や中小企業にとってメリットとなるでしょう。
主な機能
給与計算ソフトでは、登録された雇用情報と勤怠データに基づき、各種手当や保険料、税金の控除なども計算して給与を算出する自動算出機能がメインの機能となります。また、計算方式を設定できる機能や、税制などの法改正に対応したバージョンアップを行う機能なども基本的に備わっています。
それらに加えて、現在では以下のような機能を備えたソフトも登場しています。
・勤怠管理システムと連携できる機能
・給与明細、各種帳票の電子作成
・年末調整、源泉徴収の手続きに対応した計算機能
・マイナンバーと連携した機能
このように、各給与計算ソフトには様々な機能があるため、自社が必要とする機能を兼ね備えたソフトを選ぶことが重要となります。
三つのタイプ
給与計算ソフトには、クラウド型、インストール型、オンプレミス型の3つのタイプがあり、ここではそれぞれの特徴を比較していきます。
クラウド型 | インストール型 | オンプレミス型 | |
導入方法 | インターネット上のサービスにログイン | パソコンにソフトをインストール | 自社のサーバーにシステムを構築 |
導入費用 | 0~数万円 | 数万円 | 数十万~数百万円 |
維持費 | 月額数百円/一人 | 買い切りのためなし | メンテナンス費のみ |
特徴 | ・常に最新の状態 ・機器の設置が不要 | ・前例が多い安心感 ・適宜インストールが必要 | ・カスタマイズ性高い ・他システムと連携しやすい |
企業規模 | 小規模企業から幅広く | 中小企業向き | 大企業向き |
近年人気の傾向にあるクラウド型は、初期費用が安く抑えられ、バージョンアップなどの維持の手間も楽であることから、中小企業で特に導入されています。しかし基本的に月額制で従業員数に応じた料金体系であることから、大規模企業においては毎月のランニングコストが高くなりやすいです。
次にインストール型は、購入後の維持費がかからず、また以前まで主流だったため、前例も多いというメリットがあります。しかし法改正などで計算方式が変わった際にはその都度新しくインストールが必要となり、またインストールしたパソコンでしか利用できないことも不便に感じる場合があるでしょう。
最後にオンプレミス型は、導入費用が最も高い一方で、メンテナンス以外の維持費はそれほどかかりません。自社の事情に合わせたカスタマイズのしやすさや、他システムとの連携の行いやすさから、多様な雇用形態で大勢の社員を抱える大企業で多く導入されています。
給与計算ソフトの比較ポイント
ここからは実際に自社に合った給与計算ソフトを選ぶための、いくつかの比較ポイントについて見ていこうと思います。
費用
ソフトの導入・維持にかかる費用は重要な判断材料となるでしょう。従業員の数に応じて料金が変動するものや、一定の従業員数までは定額で、それ以上は従量課金制になるものなど、各ソフトの料金形態は様々です。
中小企業においては、クラウド型では従業員数によっては利用料が無料になったり、数千円で済むものなど、お得なプランが多くあります。一方大企業においては、人数に応じた月額制となるクラウド型よりも、初期費用をかけて自社向けにカスタマイズしたオンプレミス型のほうが、総費用が安く収まる場合があるというように、どのタイプ・プランがコストを抑えられるのかを検討することが重要です。
対応する企業規模
先に触れた三つのタイプの特徴のように、給与計算ソフトはそれぞれ対応しやすい企業規模があります。例えば従業員が多く雇用形態も多様な大企業では、独自にシステムをカスタマイズできるオンプレミス型が導入されやすいです。
一方でシンプルな雇用形態のみの中小企業などであれば、クラウド型やインストール型の方がコストを抑えられるなど、それぞれの企業規模に応じて利用しやすいソフトがあるため、比較検討する際の一つのポイントとなるでしょう。
対応できる業務フロー
給与計算ソフトの基本的な機能として、勤怠データをもとに給与を自動算出する機能は共通ですが、ソフトによって、「給与明細の電子発行」「勤怠管理システムとの連携」「年末調整手続き」「オンライン払い込み」など、様々な機能が存在します。その中から自社の業務体制と照らし合わせて、必要となる機能を持つソフトを考えれば、自社に合ったソフトのみに選択肢を絞ることができるでしょう。
他システムとの連携
給与計算を行うためには、従業員の勤怠データがまず必要となり、勤怠管理システムとの連携が非常に重要になります。ソフトによって連携できるシステムは異なるため、自社の他システムと連携可能かどうかを確認しましょう。
また勤怠管理システム以外にも、他の自社システムと連携できれば、さらなる業務効率化が図れます。例えば会計システムや経費精算システムと連携することができれば、給与計算と同時に経費精算も行うことができます。
おすすめのクラウド型ソフト
ここからは、編集部がおすすめする給与計算ソフトを、クラウド型、インストール型、オンプレミス型の三つのタイプに分けてそれぞれ紹介していきます!まずはクラウド型からです。
人事労務ソフト |freee人事労務
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
別途お問い合わせ | 全ての規模に対応 | 労務業務全般 | freee会計 他社勤怠ソフト slack |
「freee人事労務」は、給与計算にとどまらず、年末調整、勤怠管理、会計・経費精算、入退社管理など、労務業務全般を一元化して行うソフトで、クラウド給与計算ソフトでシェアNo.1となっています(2016年3月 MM総研調べ)。これによって複雑な労務の業務フローが一つになり、労務リスクや業務の手間を大幅に省くことができます。
特徴としては、
・会社の規模に合わせた多様なプラン
・他社の勤怠管理システムとも連携可能
・安心のセキュリティ・サポート体制
などが挙げられ、人事・労務の業務をできるだけ少人数で行いたい中小企業におすすめです。
資料ダウンロード(無料)
ジョブカン給与計算
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
初期費用無料 月額400円~/1人5名まで無料プラン | 全ての規模に対応 | 電子給与明細 源泉徴収票・年末調整 マイナンバー管理 | 同シリーズと |
「ジョブカン給与計算」は給与計算に特化したソフトで、シリーズ累計12万社以上導入の実績を誇る人気サービスです。
特徴としては、
・社労士・給与計算担当者の監修により、痒い所に手が届く豊富な機能
・同シリーズの勤怠管理システムと連携することでさらに便利
などが挙げられ、あらゆる規模の会社におすすめです。
マネーフォワード クラウド給与
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
2,980円(小事業者) 4,980円(中小企業) 別途お問合せ(31名~) | 全ての規模に対応 | 電子給与明細 オンライン払込 勤怠連携・自動仕訳 | 連携サービス数業界最多 |
「マネーフォワード クラウド給与」は、5つの設定項目だけで初心者でも簡単に利用を始められる、給与計算に特化したソフトです。
特徴としては、
・連携サービス数が業界最多
・同じ料金内で同シリーズのサービスを利用可能
などが挙げられ、主に中小企業におすすめです。
給与奉行|【奉行クラウドのOBC】
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
5,000円/月(~20名) 8,000円/月(~50名) その他別途お問合せ | 全ての規模に対応 | 電子給与明細 年末調整・各種帳票 マイナンバー管理 | API&CSV連携 同社製品 Microsoft Office |
「給与奉行クラウド」は、給与業務をすべてデジタル化することによって、業務時間の7割を削減することを目指した給与計算ソフトです。これはクラウド型のサービスですが、インストール型の「給与奉行11」(専門家ライセンスなし)も提供されています。
特徴としては、
・専門家ライセンスにより、社労士や税理士などの専門家とのデータのやり取りがスムーズ
・柔軟な設定で独自の計算方式を設定可能
・充実したサポート体制
などが挙げられ、主に中小企業におすすめです。
フリーウェイ給与計算|フリーウェイジャパン
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
永久無料(~5人) 1980円/月(6人以上) | 小規模・個人事業主 | 年末調整 マイナンバー管理 各種保険 | シリーズ製品と連携 |
「フリーウェイ給与計算」は、給与計算に特化した、シンプルな機能を持つソフトであり、まずは安く簡単に給与計算を自動化したいという企業に向けたものとなっています。
特徴としては、
・従業員5名までは永久に無料
・シンプルなメニューで初心者でも利用が簡単
などが挙げられ、小規模企業や個人事業主におすすめです。
【COMPANY】給与計算システム|Works Human Intelligence
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
別途お問合せ | 大企業向け | 労務業務全般 福利厚生制度対応 行政手続き | API連携 e-tax e-Ltax |
「COMPANY」は、入社から退職までの労務管理全般をデジタル化できる、オールインワンの人事システムです。あらゆる業種・業態で必要となる機能を網羅的に「標準機能」として提供しており、約1,200社の大手企業への導入実績があります。給与計算機能はその機能の一部となっています。
特徴としては、
・豊富な標準機能により個別のカスタマイズを必要としない
・大企業ならではの複雑な福利厚生制度にも対応可能
・社会保険の各種届出など、行政手続きも電子化できる
などが挙げられ、複雑な雇用・制度体系を持つ大企業や、自治体・公共機関におすすめのソフトです。
おすすめのインストール型ソフト
EXPLANNER/S | NEC
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
20万円~ | 全ての規模に対応 | 人事データ管理 年末調整・源泉徴収 マイナンバー管理 | 勤怠管理・web明細 ERPシステム EXPLANNER/Z |
「EXPLANNER/S」は、人事システムと給与システムを統合した、人事・給与パッケージです。勤怠管理やweb明細など、周辺システムと連携することで業務を効率化し、人材の”見える化”を実現します。
特徴としては、
・人事データを一括管理できる
・システム連携によってさらに便利に
・顔認証システムや暗号化などの強固なセキュリティ体制
などが挙げられ、中規模企業から大企業におすすめです。
「弥生給与」「やよいの給与計算」
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
29,000円~117,500円 初年度特別価格あり | 100名程度までの中小企業 | 年末調整 社会保険届け出 マイナンバー管理 | 勤怠管理ソフト web明細 |
「弥生給与」(100名程度までの中小企業向け)と「やよいの給与計算」(20名程度までの事業所向け)は、給与計算に特化してシンプルな機能に絞った給与計算ソフトです。インストール型の業務ソフト市場においては、24年連続で売上実績No.1、メーカー別販売本数でもシェア56.8%と、人気のソフトとなっています。
特徴としては、
・シンプルな機能で初心者でも扱いやすい操作性の高さ
・業界最大級のサポート体制による充実したアフターケア
などが挙げられ、従業員100名程度までの中小企業に向けたサービスとなっています。
「給料らくだ」「かるがるできる給料」|BSLシステム研究所
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
4,180円(かるがる) 14,080円(普及版) 21,780円(プロ) | 100名程度までの中小企業 | バージョンによる マイナンバー(共通) | 特になし |
BSLシステム研究所が提供するこの三つの給与計算ソフト、「かるがるできる給料」(4,180円)、「給料らくだ普及版」(14,080円)、「給料らくだプロ」(21,780円)は、社労士が作った給与ソフトであり、企業規模や求める機能によって選ぶことができます。
特徴としては、
・社労士監修のため、様々な賃金体系や法改正への対応が安心
・追加機能が必要となった際の、上位ソフトへの乗り換えやすさ
などが挙げられ、従業員100名までの中小企業向けに推奨されています。
MJSかんたん!給与|株式会社ミロク情報サービス
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
27,500円 | 50名/事業所の中小企業 | 年末調整 社会保険 マイナンバー | 電子給与明細 |
「MJSのかんたん!給与」は、株式会社ミロク情報サービスの提供する、給与計算に特化したソフトです。
特徴としては、
・「Edge Tracker給与明細参照」との連携で、給与明細をスマホに配信できる
・法令改正への対応のサポート体制
・登録できる事業所数は無制限
などが挙げられ、1事業所50名までの中小企業におすすめです。
おすすめのオンプレミス型ソフト
MJSLINK DX 給与大将|株式会社ミロク情報サービス
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
別途お問い合わせ | 50名以上の会社 | 年末調整 電子明細 人事データ管理 | Edge Tracker MJSマイナンバーシステム |
「MJSLINK DX 給与大将」も、株式会社ミロク情報サービスの提供するソフトで、クラウドサービスと連携させることも可能なオンプレミス型のサービスです。
特徴としては、
・人事データ管理をはじめとする豊富なオプション機能
・人事データ・給与データの連携で、実績統計が可能
・シリーズ連携によりさらに便利に
などが挙げられ、中規模・中小企業におすすめです。
PCA給与DX | ピー・シー・エー株式会社
出典:公式サイト
費用 | 対応する企業規模 | 対応業務フロー | 他システムとの連携 |
187,000円~ 11,550円/月(クラウド型) | 50名以上 | 年末調整 電子申請(e-gov) マイナンバー | 他製品とのAPI連携 同社製品 |
「PCA給与DX」も、オンプレミス型とクラウド型の両方に対応したソフトで、それぞれの用途に応じたプランを選択することができます。さらにオンプレミス型には、サブスクリプション形式で月額利用が可能なプランも用意されています。
特徴としては、
・様々な給与体系を設定可能
・わかりやすいインターフェース
・安心のサポート・セキュリティ体制
などが挙げられ、50名以上の中小企業、大企業におすすめです。
まとめ
今回は、おすすめの給与計算ソフト12選を3つのタイプ別に紹介しました。
給与計算ソフトを導入することによって、給与計算に関わる人事・労務作業を大幅に効率化し、ヒューマンエラーを防ぐこともできます。
企業によって規模や雇用体系は様々であり、必要となるソフトの機能や特徴も異なるため、自社のニーズと各ソフトの特徴を理解したうえで導入を検討しましょう。
一括資料ダウンロード(無料)