【徹底比較】おすすめピアボーナス5選!【2022年最新】

Last Updated on 2022-01-18 by プロキュア編集部

Googleが導入したことでも知られる「ピアボーナス」は、組織改革や人材定着に効果がある新しい人事評価ツールとして、近年日本でも注目されています。

とはいえ、「ピアボーナスって何?」「ピアボーナス導入にはどんなメリットがあるの?」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんなピアボーナスの基礎知識から、導入企業が増えている背景、導入のメリットなどについて解説します。記事後半では、サービスを選ぶ際の比較ポイントや、おすすめのピアボーナスをご紹介しますので、是非最後までご覧ください。

この記事で分かること

  • ピアボーナスとは
  • ピアボーナス導入のメリット・デメリット
  • サービスの比較ポイント
  • おすすめピアボーナス5選

ピアボーナスとは

ピアボーナスとは、仲間や同僚を表す「peer(ピア)」と報酬を表す「bonus(ボーナス)」を組み合わせた言葉で、従業員同士が互いに報酬(ボーナス)を送り合うことができる仕組みのことをいいます。

仕事の成果や貢献に対して、従来のように上司が部下を評価するという形ではなく、従業員同士がお互いに評価をし、少額の金銭的報酬を贈り合うことができるのが大きな特徴です。

「ピアボーナス制度」「ポイント制賞与制度」などとも呼ばれており、新しい人事評価・報酬制度として、特に中小やベンチャー企業を中心に導入が進んでいます。

ピアボーナスが注目されている背景

ピアボーナスが注目されている背景の一つとして、労働環境の変化が挙げられます。

近年のテレワークをはじめとする、雇用形態の多様化や、AIやIoT技術の発達などにより、「非対面」「非同期」の働き方が増えてきました。また、近年の新型コロナウイルスの流行は、その流れに拍車をかけることとなりました。

働き方の多様化によって、時間や場所に縛られない柔軟な労働が可能になった一方で、社員同士のコミュニケーションが不足したり、会社のエンゲージメントが低下してしまう、という新たな問題が認識されるようになりました。

環境や状況の変化に適応する組織作りや企業文化の醸成が今まで以上に求められており、ピアボーナスはこのような課題を解決するツールとして、現在注目されているのです。

ピアボーナス導入のメリット

ピアボーナスを導入することには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ピアボーナス導入における4つのメリットを紹介します。

定性的な成果を可視化

仕事の中には、営業職のように組織への貢献度が定量的に測定でき、可視化しやすい業種や役割もあれば、バックオフィス業務など、組織への貢献度を測ることが難しいものもあります。

従来の評価制度では、金額や達成率などの定量的な成果や、上司が実際に目で見た仕事ぶりのみで評価が下されることが多く、数字で表すことができない成果や直接的に業績には直結しない取り組みなどは評価されにくいという傾向がありました。

しかし、ピアボーナスを導入することによって、貢献度が表面的に見えづらい仕事の成果を可視化し、適切な評価を行うことができます。

社内コミュニケーションの活性化

ピアボーナスを利用することで、従業員同士で日々の仕事における感謝や賞賛を気軽に送り合うことができます。それによって、自身の所属する部署だけでなく、今まであまり交流のなかった他部署とのコミュニケーションが活性化し、組織としての一体感も高まります。

また、従業員同士がお互いを褒め合い、尊重する文化が生まれることで、社内の雰囲気がポジティブになることも期待できます。

従業員エンゲージメントの向上

従業員エンゲージメントとは、「社員が会社に貢献したいと思っている姿勢」のことを指します。従業員エンゲージメントは、従業員の離職率の低下やモチベーションの向上、業績向上にも関わる重要な指標です。

一般的に、従業員エンゲージメントの向上には昇給や昇格が効果的と考えられていますが、従業員全体のエンゲージメントを高めるのには限界があり、効果も一時的なものです。

ピアボーナスで仲間や同僚から自分の仕事ぶりを評価され、賞賛や感謝を受け取ることによって、自分の仕事に対する自信ややりがいが高まります。結果として、従業員エンゲージメントの向上を期待することができます。

優秀人材の流出を防止

ピアボーナスを導入することで、普段なかなか表面化しにくい定性的な成果を可視化し、評価につなげることができます。「仕事の様々な成果が漏れなく評価される」という従業員の共通認識が、働きがいのある職場を醸成し、優秀な人材が流出することを防いでくれるでしょう。

ピアボーナス導入のデメリット

ピアボーナスには以上のようなメリットがある一方で、少なからずデメリットがあるのも事実です。デメリットもしっかりと把握し、導入の判断の参考にしましょう。

コスト

ピアボーナスを導入するためには、ベンダーの提供するピアボーナスツールを利用するのが一般的です。そしてツールの利用のためには、初期費用や月額のランニングコストが少なからずかかります。

また、ピアボーナスの運用のためには、少額の報酬を捻出するためにピアボーナス用の福利厚生費を予算として設定する必要があります。

導入を検討する際には、費用対効果に合うかどうかをしっかりと確認することが大切です。

評価に固執する社員が現れる可能性

ピアボーナスにより、正規の給与以外に金銭報酬を得ることが可能になれば、社員のモチーベーションやエンゲージメントの向上に役立ちます。

その一方で、ピアボーナスを通じて多くの利益を得ようとして、本来やるべき業務や与えられた業務を差し置いて、目に見えて評価を得やすい仕事ばかりに熱心になる社員を生んでしまう、というリスクも少なからずあります。

導入後に形骸化するリスク

ピアボーナスは、単に賞賛や感謝を送り合うだけでなく、「少額の金銭報酬」という特性があるため、従業員にとって利用したくなるシステムです。しかし、導入の方法やプロセスを間違えると、制度が形骸化してしまう可能性があります。

導入の際には、導入の背景や目的を共有し、制度が社内文化として定着するための施策を行うことが大切です。

ピアボーナスの選定ポイント

従業員にとって使いやすいサービスかどうか

ピアボーナスを選定する上では、従業員が日々の業務に支障をきたすことがなく、気軽に利用できることが大切です。

中には付随機能が充実しているサービスもありますが、逆に使い勝手が悪くなり、利用者が少なくなってしまうのは本末転倒です。ピアボーナスで解決したい課題を明確にし、自社に必要な機能を見極めることが重要です。

チャットツールとの連携の有無

ピアボーナスには、SlackやChatworkなどのビジネスチャットとの連携ができるものがあります。

日々用いているチャットツールと連携させることで、ピアボーナスツールで送信された感謝やコメントをすぐに確認することができ、より気軽に使うことができます。

ピアボーナスが社内文化として比較的定着しやすいので、導入後に形骸化してしまうことが心配な方には、チャットルールと連携できるサービスをおすすめします。

おすすめピアボーナス5選

RECOG(レコグ)

出典:公式サイト

サービス概要

『RECOG』は、「ホメる」コミュニケーションを仕組み化することで、様々な組織の課題を解決するピアボーナスです。メンバー同士でホメあう「レター機能」で、感謝や賞賛をいつでも気軽に伝えることができます。報酬の発生はありませんが、ポイントをゲーム感覚で貯めることができ、ランキング表示などの自然と使いたくなるインターフェイスが特徴です。サポート体制も充実しており、導入後の運用までを支援してくれます。

特徴

・「レター」を送り合う称賛機能

・様々なチャットツールとの連携(Slack, Chatwork, SmartHR, Incentive point)

・基本機能の他に、チャット機能や掲示板機能あり

・導入後の充実したサポート体制

料金

初期費用なし

月額30,000〜

詳細は要問合わせ

Unipos(ユニポス)

出典:公式サイト

サービス概要

『Unipos』は、従業員同士がお互いの貢献に感謝や称賛、激励のメッセージ送り合うことができるピアボーナスツールです。メッセージと共に「少額のインセンティブ」を送り合うシステムなので、従業員の積極的な利用を期待できます。30名の企業から2000名以上の企業まで幅広い規模に対応し、導入や運用のしやすさと操作の手軽さに定評があるサービスです。

特徴

・「メッセージ」と「少額のインセンティブ」を送りあう称賛機能

・各種チャットツールとの連携可能(Teams, Slack, ChatWork, Facebookなど)

・称賛を共有できるタイムライン機能、組織マネジメント機能あり

・500社以上の導入実績

料金

初期費用+月額費用

詳細は要問合わせ

THANKS GIFT

出典:公式サイト

サービス概要

『THANKS GIFT』は、日々の感謝や称賛、理念に即した行動の承認や応援を、コインという形で贈り合うことができるピアボーナスツールです。日々のコミュニケーションで生まれるコインを福利厚生サービスに連携することで、社員の貢献意欲を引き出すことができます。ネガティブな反応を心配する必要なく、心理的安全性の高い状態で気軽にコミュニケーションをとることが可能です。

特徴

・「ありがとう」の気持ちをコインと共に送り合う称賛機能

・貯まったコインを福利厚生サービスに利用できる

・掲示板、社内報などのSNS機能、エンゲージメント診断機能を搭載

料金

初期費用+月額費用

詳細は要問合わせ

HeyTaco!(ヘイタコ!)

出典:公式サイト

サービス概要

『Hey Taco!』は、アメリカ発祥の、チャットツール「Slack」を活用してタコスを送り合うピアボーナスサービスです。Slack上で、相手へのメッセージにタコスの絵文字を使うことで、ピアボーナスを贈ることができます。タコスを貯めると現金や景品と交換することができます。ユニークですがとてもシンプルなピアボーナスで、30日間の無料お試し期間もあります。

特徴

・感謝や称賛の気持ちを送り合う称賛機能

・ポイントを現金や景品と交換する仕組み

・Slackと連携

・シンプルでリーズナブル

・30日のお試し期間あり

料金

初期費用なし

月額3ドル/人

TUNAG(ツナグ)

出典:公式サイト

サービス概要

『TUNAG』は、ディップ、ブライダルプロデュース、オーダースーツSADA等で導入実績のある、エンゲージメント経営の実践を通じて、会社の成長や成功を支援するサービスです。ピアボーナスツールとしての機能に加えて、社内報などの様々な機能があり、特にそれぞれの会社の特徴にあった社内制度の導入と管理に強みを持っています。ピアボーナスを通じて組織構築に力を入れたいという際におすすめのサービスです。

特徴

・感謝のメッセージを送り合う「サンクスカード」機能

・ポイントを社内通貨として利用できる

・ピアボーナスを通じた組織マネジメント

・自社にあった社内制度の設計、運用が可能

料金

初期費用+月額費用

詳細は要問合わせ

まとめ

今回は、ピアボーナスについて説明しました。

ピアボーナス導入によって、従業員にとって満足度の高い人事評価が可能になるだけでなく、社内に感謝や称賛の文化を根付かせ、強い組織作りに活かすことができます。

しかし、導入して終わりではなく、導入後の形骸化を防ぐためには、システムが社内で利用されるようにマネジメントすることが大切です。

ピアボーナスのメリット、デメリットを把握した上で、導入の際には自社にあったサービスを慎重に選定しましょう。