【徹底比較】おすすめ組織サーベイ・組織診断ツール9選!【2024年最新】

Last Updated on 2024-05-28 by プロキュア編集部


社員の不安や率直な意見を知りたい」「社員の突然の離職を減らしたい」「ワークエンゲージメントを高めて組織をより良くしたい」と考える人事・労務部の方は多いと思います。

そうした悩みを解決してくれるのが、組織サーベイ・組織診断ツールです。本記事では、そうした組織サーベイ・組織診断ツールについて解説したうえで、自社に最適なサービスを選ぶ方法や編集部おすすめのサービスを紹介していきます。

この記事で分かること

  • 組織サーベイ・組織診断ツールとは
  • 組織サーベイのメリット・デメリット
  • サービス導入の流れと留意点
  • 各サービスの比較ポイント
  • おすすめの組織サーベイ・組織診断ツール

組織サーベイ・組織診断ツールとは

まず組織サーベイとは、会社が自社の従業員のエンゲージメントや満足度・人間関係・モチベーションなどを調べ、組織の現状を分析することで自社が抱える組織的課題を特定し、それに対する施策を講じて組織状態の改善を図る取り組みのことです。

したがって、組織サーベイ・組織診断ツールとは、そうした組織サーベイを行うためのツールを指します。匿名での調査を行うため、従業員からの率直な意見や改善点を洗い出すことができます。

サーベイと似たようなものとして、アンケートが挙げられると思いますが、アンケートが質問に基づいた調査に限定されているのに対し、サーベイは調査から分析、施策の実行までを含んだプロセス全体を指します。

組織サーベイの意義・目的

生産性向上

各従業員のモチベーションが高い、また部署間など各組織ごとで仕事に対する意識にギャップがない方が、組織全体のパフォーマンスは良くなり、生産性が向上します。組織サーベイは、組織の現状を定量的に把握することができるため、課題が特定しやすく、経営改善に役立てることができます。

従業員満足度向上・離職防止

社内における従業員のストレス・悩みを解消し、働きやすい環境を維持することは、会社に対する従業員の満足度を向上させます。これは離職率の低下につながり、従業員満足度が高いことや離職率が低いことは、採用人事の戦略にも応用できます。

このように、組織サーベイは会社の組織状態を健全に保つためだけでなく、良い組織開発を行うことで経営・人事戦略の策定に貢献します。

組織サーベイの種類

組織サーベイは、調査を行う頻度の違いから、「センサス」と「パルスサーベイ」の2種類に分かれます。

センサス」は、半年~1年に1回の頻度で、50問以上の設問から細かい分析を行うサーベイです。設問量が多いことから、網羅的で正確な現状把握ができる半面、回答をする従業員にとっても、集計者にとっても時間と労力がかかります。また頻度が少ないために、問題の特定をすぐにできないことはデメリットとして挙げられます。

一方「パルスサーベイ」は、1週間~1か月に1回の頻度で、5~10問程度の設問で分析を行うサーベイです。手軽に調査が可能で、リアルタイムな組織の現状を把握することができ、近年こちらのサーベイを行う企業は増加しています。発生した問題に対しても即座に対応できますが、組織全体の根本的な問題の特定は難しいため、自社の目的に応じたサーベイの使い分けが重要です。

組織サーベイのメリット・デメリット

組織サーベイを行うメリットは、組織の状態を定量的に把握することで、データに基づいた組織の変革ができる点です。

先述のように、業務の生産性やエンゲージメントの向上につながり、従業員の離職率低下といった組織体制の強化にも貢献します。また離職率の低下は、採用コストの削減にもつながり、組織に様々なメリットをもたらします。

一方デメリットとしては、サーベイの実施に時間がかかることが挙げられます。

サーベイの実施には、現状分析から質問項目の設定、ツール設計が必要となり、そこから回答と集計作業までを合わせるとそれなりの手間と時間がかかります。また従業員にとっては、日々の業務にサーベイへの回答という手間が加わるため、しっかりした回答からデータを得るためにも、事前にサーベイの趣旨や目的を社内全体に理解してもらうことが重要です。

組織サーベイ導入の流れと留意点

①社内の現状分析と目的の明確化

組織サーベイを行う前に、まず社内の現状を分析して、組織の課題に対する仮説を立てましょう。「仕事上の悩みを相談できる相手がいない社員が、離職に至ってしまう」、「他の部署の状況が分からず、モチベーションにむらが出ている」といったように具体的な仮説を立てることで、より正確に課題にアプローチできるようになり、組織サーベイを行う目的も明確になります。

②調査対象と調査項目の設定

次に仮説を検証するために、アプローチするべき調査対象と調査項目を設定します。もちろん全社員が対象となるサーベイが多いとは思いますが、課題によっては対象者を絞ってサーベイを行った方が効率が良い場合もあります。調査項目についても、回答する従業員の負担を考慮して、必要最低限の項目数で済むように自社の目的に合わせた設定をしましょう。

③調査方法・ツールの選定

調査対象と調査項目を決めたら、「センサス」と「パルスサーベイ」のどちらを用いるかを決めます。先述のような2種類の特徴から、自社の目的に合っており、従業員の負担も最低限にできる方を選びましょう。またその2種類の中でも、各サービスによって特徴は様々です。自社のサーベイに最適なサービスを検討しましょう。

④サーベイの実施と結果の分析

サーベイを実施して集計が終わったら、仮説の正否や他に新しい示唆はないか、分析をしましょう。また分析結果は社内に共有した方が、手間をかけて回答した従業員にも納得感を与えることができ、次回のサーベイにも役立ちます。

各ツールの比較ポイント

ここからはサーベイを行うツールを選定する際の比較ポイントを解説していきます。

サービス内容

サービスごとに、提供するサーベイの種類や強みとする機能は異なります。離職率低下に強みのあるものや、社員のメンタルヘルス改善に強みがあるものなど、様々な特徴の中から自社の目的に合ったツールを選びましょう。

料金体系

1ユーザー当たりに料金がかかるものや、月額費用がかかるものなど、各サービスやプランによって料金体系は様々です。どのプランにするのが最適か検討するようにしましょう。

使いやすさ・サポート体制

多くの社員に使ってもらうツールであるため、見やすく、分かりやすいデザイン・機能であることはとても重要です。また、導入前の現状分析をコンサルタントがサポートしてくれるものや、新入社員のオンボーディング支援を行ってくれるものなど、サポート体制も様々であるため、比較・検討の重要材料となります。

おすすめ組織サーベイ・組織診断ツール11選

MotifyHR|株式会社アックスコンサルティング

出典:公式サイト

機能

MotifyHR』は、社員同士のコミュニケーション活性化によるエンゲージメントと生産性の向上を実現するサービスです。毎週または隔週で10問のパルスサーベイを実施します。

新入社員のオンボーディング支援や、退職予備軍の早期発見による離職率低下にも貢献します。サーベイデータは分かりやすく可視化されるため、簡単に把握することができます。

特徴

・新入社員のオンボーディング支援

・各社員の目標設計や1on1面談のサポート

・定期的なエンゲージメントサーベイの自動配信とデータの可視化

料金

無料トライアルあり

詳細は要問合わせ

30秒で完了!資料DLフォームへ
MotifyHR
資料ダウンロード(無料)

SMILE SCORE|SMILE SCORE株式会社

出典:公式サイト

サービス概要

SMILE SCORE』は、社員のリアルタイムな感情を共有・把握するためのコミュニケーションツールです。気づきにくい部下の本音や感情の変化を上司に気づかせることで、コミュニケーションの取り方にヒントを与え、離職率の低下や社員のエンゲージメント向上に貢献します。

サーベイは、その日の気持ちに合うスマイルとコメントを毎日入力するという至ってシンプルな方法で行われます。1分ほどでサーベイが完了するため、社員の負担も最低限に押さえられます。

特徴

・「1行日記」感覚で毎日の気分とコメントを入力するだけ

・チームごとのスマイルスコア表示

コンサルタントとの無料web面談による導入時のサポート

料金

・10日間無料トライアルあり

・ミニマムプラン(~10名) 5,500円/月

・ライトプラン(11名~50名) 22,000円/月

・スタンダードプラン(51~100名) 38,500円/月

30秒で完了!資料DLフォームへ
SMILE SCORE
資料ダウンロード(無料)

wevox|株式会社アトラエ

出典:公式サイト

サービス概要

wevox』は、手軽なパルスサーベイによってリアルタイムな組織の現状を可視化し、社員のエンゲージメントを向上させるサービスです。2,000以上の企業・チームに導入実績があります。

専門家によりあらかじめ設計された設問パッケージと、1回あたりわずか3分という回答時間、そしてリアルタイムでの集計・分析により、サーベイの一連の流れを簡単に行うことができます。

特徴

slackLINE WORKSをはじめ、普段利用するコミュニケーションツールでサーベイが実施可能

AIによるデータ解析、改善ポイントの提案

・エンゲージメント改善を支援する充実したサービス

料金

1ヶ月間無料トライアルあり

ベーシック1ユーザ 300円/月

スタンダード1ユーザー 600円/月

その他オプションプランは別途問い合わせ

モチベーションクラウド|株式会社リンクアンドモチベーション

出典:公式サイト

サービス概要

モチベーションクラウド』は、国内最大級のデータベースを活用して社員エンゲージメントを可視化し、組織改善を支援するサービスです。部門・階層ごとの比較の他、同業他社とのエンゲージメントスコアの比較も可能です。

国内最大級の11,360社、403万人のデータベースに加え、コンサルタントが組織改善施策を提案してくれるという手厚いサポート体制も魅力です。

特徴

国内最大級のデータベースを活用

・従業員エンゲージメント市場シェア 4年連続国内No.1

・月次や週次のパルスサーベイにより社員のエンゲージメントを可視化

料金

要問い合わせ

無料デモあり

適性検査CUBIC TRIUMPH ver|株式会社トライアンフ

出典:公式サイト

サービス概要

CUBIC TRIUMPH ver』は、社員への適性検査によって、エンゲージメントの他、個人や組織のパーソナリティ、自己評価と他己評価の比較など多岐に渡るサーベイを実施し、様々な人事施策の検討を支援するサービスです。

6,000社以上の導入実績と、利用満足度も94%ということで、初めての導入でも安心です。一部の検査はスマートフォン受験にも対応しており、手軽にサーベイの実施が可能となっています。

特徴

・各社員のキャリア志向・エンゲージメントを定量化

・課題の抽出から課題解決までの全プロセスをサポート

・サポートセンターによる手厚いフォロー体制

料金

6つのプランあり

Geppo|株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー

サービス概要

Geppo』は、個人に向けた毎月のパルスサーベイと、組織を対象とする半期/四半期に一回のセンサスを組み合わせて、個人・組織の課題を可視化するサービスです。

個人と組織の双方にアプローチすることで、より本質的な課題を特定し、離職率改善やオンボーディング支援の他、様々な人事業務を支援します。

特徴

・毎月のパルスサーベイは、厳選された3つの質問のみ

・即時にデータが把握できるダッシュボードと、分かりやすいレポートフォーマット

・運用スタートの支援をはじめ、充実のサポート体制

料金

 ~25名 20,000円           ~300名 148,000円

 ~50名 39,800円           ~500名 198,000円

 ~100名 68,000円          ~750名 248,000円

  ~200名 108,000円          ~1,000名 298,000円

HR OnBoard|エン・ジャパン株式会社

出典:公式サイト

サービス概要

HR OnBoard』は、新入社員のオンボーディング支援に特化し、入社後一年間のモチベーションをフォローするサービスです。

独自メソッドの「GRC分析」により早期に離職リスクを予測し、アプローチを行うことで、利用企業の平均離職率を13.6%から5.3%まで低減させてきた実績があります。

特徴

・新入社員の定着・離職リスク低減の支援

・エン・ジャパンのノウハウを活かした独自の離職リスク予測メソッド

毎月のパルスサーベイにより迅速に離職リスクをキャッチ

料金

3名まで無料

年間10,000円/1ユーザー

無料トライアルあり

クラウド型人事労務システム|jinjer株式会社

出典:公式サイト

サービス概要

ジンジャー人事労務(サーベイ)』は、社員のコンディションを定点観測することで、通常のサーベイでは気づきにくい些細な変化も捉える、コンディション管理システムです。

また経費精算や給与計算、勤怠管理など、その他多くの人事業務のデータを一つのプラットフォームに集約した利用も可能で、人事業務を大幅に効率化してくれます。

特徴

・定点的に観測した従業員のコンディションをリアルタイムで可視化

・労働時間など、人事データも含めたエンゲージメント分析

業界最安値で簡単導入可能

料金

無料トライアルあり

月額300円~/1ユーザー

テガラみる|株式会社ツナググループHC

出典:公式サイト

サービス概要

テガラみる』は、従業員のコンディション把握に特化し、新入社員へのフォローや離職率の低減を支援するアプリケーションサービスです。

心のコンディションを「天気」によって分かりやすく表し、タイムラインによるスタンプやコメント機能など、社員同士のコミュニケーションも気軽に行えます。

特徴

天気を用いた分かりやすいインターフェース

・ツール導入前の離職傾向分析からコンサルタントがサポート

・プロによるフォロー代行や、人事担当者向けの研修サービス

料金

要問い合わせ

まとめ

今回は組織サーベイ・組織診断ツールについて解説してきました。

社員のエンゲージメントを向上させることは、生産性の向上や離職率の低下による採用コストの削減など、会社に様々なメリットをもたらします。

ぜひ自社に最適なツールを導入して、組織改善・組織開発を行いましょう。