【徹底比較】おすすめファイル転送サービス4選!【2024年最新】
目次(クリックでジャンプします)
ファイル転送サービスとは?
ファイル転送サービスとは、Eメールでは送信の難しい大きいファイルをWebサーバ(Webページ)を通して送るシステムです。
Eメールは基本、数十MB(メガバイト)や低いものでは数MB程度しか容量が許されておらず、場合によってはメールを受け取る際に、容量制限で受信拒否されるケースもあります。
ファイル転送サービスは、通常のEメールを使った方法では送れない大容量ファイルを共有できます。
例えば、大量の画像ファイルは圧縮しても画質が良いと100MBを軽く超えてしまうため、仕事で使う図面や写真を何十枚も送りたい場合、メールで添付送信しようとしてもうまくいかないでしょう。
そこで、ファイル転送サービスを活用すれば、相手に書類・画像・PDFなどのファイルをまとめて送ることが可能となります。ファイル転送サービスに使えるファイルに種類や形式の制限は基本的にありません。一般的には、Word・Excelや文章ファイル、画像、音楽、動画などファイルサイズが大きいほど、ファイル転送サービスが必要となるでしょう。
一括資料ダウンロード(無料)
おすすめファイル転送サービス4選
①ファイル転送サービス「eTransporter」(イートランスポーター)
おすすめする理由1 : 様々な利用シーンを想定した充実機能
「eTransporter」では、Eメールでは送ることのできない大容量ファイル(20MB以上)の送付が可能となります。さらに、同サービスに用意されている一括送信機能を利用すれば、同じファイルや異なるファイルを多くの人を相手に一括に送信することも可能です。
また、ファイルの保管や保持、編集を行いたい場合は、同社が運営する「eTraCOLLABO」(イートラコラボ)を合わせて利用することで、大容量ファイルの保管から送付まで一元的に管理することができるようになります。
おすすめする理由2 : ユーザー数も送受信可能ファイルサイズも無制限
「eTransporter」(イートランスポーター)は、送付可能なファイル容量に制限がありません。そのため、Eメールでは送れないような大容量のファイルを一度に送付したいときに便利です。
また、ユーザー数にも制限がないことから、アカウントなどの送付先がどれだけ多くても一度に送信することが可能です。ゲスト招待するURLリンクを送ってファイルをアップロードできる環境を整えており、ユーザーではないゲストからもセキュアにファイルを受け取ることができます。
送受信を管理画面から制限回数や送信相手などをルール化できます。ダウンロードの回数指定やZIPの暗号化、ダウンロードパスワードの設定などが可能でしょう。
おすすめする理由3 : シンプルで分かりやすい操作
「eTransporter」(イートランスポーター)のUIは、ファイルを送信するまでの入力や設定がシンプルに設計されているので、初めて利用する人でも操作がわかりやすいという特徴があります。
また、操作記録のチェック機能からファイル送信の時間や送信者の特定が可能となってるため、社内の情報漏洩等のトラブルにも慌てずに対応することができます。さらに、ファイルの送受信等を行うインターフェースやActiveDirectoryとのシステム連携もできます。
機能
- ユーザー・ゲストの管理操作ができるファイル転送システムのサービスの提供
- 送受信ファイルの容量やユーザー数が無制限
- SaaS型のクラウドサービスとしてさまざまな利用場面で活用できる
- 送信時には、メールソフトのように宛名やアドレス帳の設定、セキュリティなど管理操作ができる
- eTraCOLLABO(オプション)の同時利用で、ファイル転送システム以外にファイル共有もご利用可能
料金
- Entryプランは月額50,000円、Standardプランは月額100,000円(クラウド版は初期費用が不要)
- オプション化で必要なサービスだけを導入可能
導入事例
三井住友建設株式会社
<導入のきっかけ>
それまで利用していた、USBメモリーを禁止したことです。ウィルス感染や紛失といったリスクに対処するため、USBメモリーに替わる、セキュアで便利な仕組みを模索していたのです。<サービス選定の決め手>
大きく分けると、使いやすさとセキュリティですね。使いやすさの観点でまず挙げられるのは、専用ソフトウェアや特殊なプラグインを必要としないことです。eTransporterは、ファイルの送受信操作をWebブラウザーとメーラーという、ほとんどの企業に普及しているソフトウェアだけで完結できます。また、セキュリティに関しては、監査証跡を残すことを重視しました。メールシステムと同じく、後から監査できるよう、送受信履歴と送信ファイルそのものをセットでアーカイブする必要がありました。画面カスタマイズをできたことも重要なポイントでした。推奨するセキュリティ設定を埋め込んだり、使わない項目を非表示にしたりできたので、セキュリティポリシーを強制しつつシンプルでわかりやすい利用者画面にできました。
<満足ポイント>
eTransporter (イートランスポーター)公式サイト導入事例ページ
機能的には、検討時に想定していたことが期待通り実現できました。予想以上に満足しているのは、メーカーサポートの対応の早さです。ほぼ全ての問い合わせに対して、その日のうちに回答が来ていました。今後も、サポートレベルが保たれることを期待しています。
サッポロビール株式会社
<導入のきっかけ>
eTransporterを導入する前は、ユーザー数に応じて課金されるASP型のファイル転送サービスを契約していました。しかし、利用希望者が増えるにつれて、コストの増加が問題になってしまいました。全社に広めるにはコストの問題をクリアする必要がありました。<サービス選定の決め手>
ポイントは3つです。1つ目は、懸案だったランニングコストの問題を解決できることです。ライセンス費用が利用者数や送受信ファイル数に依存しないというのは、重要なポイントでした。
2つ目のポイントはセキュリティで、ウィルスチェックや送信データのアーカイブといった、メールシステムでの対策と同レベルのセキュリティを実現できることです。
3つ目は運用です。ASPタイプから自社保有に切り替えるからこそ、運用工数の増加は避けたかったのです。そこで、Active Directoryとの連携、つまりユーザー登録の自動化を重視しました。
eTransporter (イートランスポーター)公式サイト導入事例ページ
②クリプト便
おすすめする理由1 : 金融業界からも支持されるセキュリティレベルの高さ
クリプト便では、「誤送信防止」「不正防止」「監査対策」などのセキュリティ機能が十分にあり、金融業界からも定評があります。実際、契約会社の約半数が金融業界となっており、ファイル転送サービスを安心安全に利用したい方におすすめできるサービスです。
また、Eメールでは送れない大容量ファイルをネットワークによるシステムを用いて、共有できるようにしたのがクリプト便です。そのため、ファイルを添付してEメールで送るという余計な手間が必要ありません。複数のメンバーでのファイル閲覧や編集のようなファイル共有機能もオプションで利用が可能です。
おすすめする理由2 : 設定ミスや誤送信による情報漏洩を防止
クリプト便では、「グループ」機能と「ユーザ(ロール)」機能によって間違った相手や組織に送付するというヒューマンエラーのリスクを減らします。さらに、承認機能ではファイル転送を行う前に、上長承認を必須にすることも可能です。
また、クリプト便のファイル共有では「コラボレーション」・「掲示」・「回収」の3種類から異なる範囲で閲覧や編集を行えます。そのため、必要に応じてファイルの公開度を調整でき、同じ社内の社員であっても、プロジェクトと関係ない人に情報が漏れる心配がありません。
おすすめする理由3 : 国内最高クラスのセキュリティ
クリプト便は、高レベルセキュリティを有しているため機密情報を安心して取り扱うことができます。機密性の高いファイルを取り扱うことを目的に設計されたシステムのため、セキュリティ上問題とされるような部分にも配慮されています。
マイナンバーを扱う際に、「委託の有無」が焦点となりますが、クリプト便では暗号化で中身を確認できない仕様なので、システム提供者であってもファイルの中を見ることはできません。そのため、「委託先該当なし」として許可を取る必要なく、マイナンバーなどの機密書類を送受信できます。
機能
- ファイル転送機能のみならず、複数人でのファイル共有も利用できるサービス(オプション)
- ボックスの中に不要なファイルを残さない安全な設計
- クラウド型の中でも安全な国際規格「ISO/IEC 27017」・「ISO/IEC 27018」の認証を取得
料金
- 料金 = 初期費用(初月のみ) + 月額費用 + 超過料金
- エントリー 1,000円/月(1ユーザあたり) ←20人前後の利用におすすめ
- ライト 1,000円/月(1ユーザあたり) ←50人前後の利用におすすめ
- スタンダード 900円/月(1ユーザあたり) ←100人前後の利用におすすめ
- 個別見積 別途お見積もり
導入事例
アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)
<導入のきっかけ>
それまで当社の代理店や取引団体にデータを提供する際には、CD-ROMやUSBメモリなどの物理媒体で送っていました。しかし、これらには常に盗難や紛失による個人情報漏えいのリスクがつきもので、かねてから不安を感じていました。そこへ個人情報保護法を契機に、アフラックの媒体取扱基準が格段に厳しくなったこともあって、本格的なセキュリティを備えた伝送サービスの導入を決めたのです。
<サービス選定の決め手>
メール本文と添付ファイルの双方を、強固な暗号化アルゴリズムであるAESで暗号化できる点が、当社のセキュリティ要件にかなっていると判断しました。加えて、他社での採用実績やNRIブランドの信頼性もありました。
<満足ポイント>
従来の添付メールでは、社員のメールボックスにファイルのコピーが散在することになり、文書管理上の課題と考えていましたが、クリプト便では送信したメールがメールボックスの中に残らないため、重要な情報がそこから洩れるリスクを低減することができます。
クリプト便公式サイト|導入事例ページ
株式会社あおぞら銀行
<導入のきっかけ>
サイバーセキュリティ対策室の設置を機に、単なるセキュリティ強化だけではなく、業務統制の観点から標準化されたシステムを構築する必要がありました。クリプト便の導入も、『ファイル転送の仕組み』を強化・刷新する取り組みと位置付けられています。
<サービス選定の決め手>
以下の3点がクリプト便を選んだ決め手です。
①ダウンロードする相手にしかURLが送信されないサービスである点
②送信ログだけではファイル名しかわからず、十分な追跡ができません。その点クリプト便は送ったファイルの実物を送信ログに紐づけて保管しておけるので詳細な監査にも対応可能な点
③業量の削減などの効果は確実に出ていますが、各部門がそれぞれの判断でファイル転送サービスを利用するのではなく当行全体で安全性が確認されたファイル転送サービスを統一して利用する環境を整備できた点
<満足ポイント>
業量の削減などの効果は確実に出ていますが、各部門がそれぞれの判断でファイル転送サービスを利用するのではなく当行全体で安全性が確認されたファイル転送サービスを統一して利用する環境を整備できたという面を評価しています。
クリプト便公式サイト|導入事例ページ
③GigaCC(ギガCC)
おすすめする理由1 : テレワークに特化したファイル転送システム
GigaCC(ギガCC)では、テレワーク支援機能によってテレワークに最適なファイル転送・ファイル共有を実現します。例えば、テレワークによって請求書をPDFで共有しなければならない場合、GigaCC ASPの「一斉仕分け送信機能」を利用すれば、異なる宛先にそれぞれの請求書を一斉送信することができます。これにより、数百~数千にも及ぶ膨大な量の請求書送信の誤送信を防ぎ、業務効率化します。
また、請求書の受領の際にはクラウド上に自社専用ポストを設置し、そこにPDFデータをアップロードしてもらうことで簡単に受領することができます。
おすすめする理由2 : 日本企業に適したセキュリティ体制
「GigaCC ASP」では、純正であることを生かして日本企業に適したセキュリティ機能を提供してくれるため、大規模な運用時の管理負荷を軽減してくれます。優れた操作性だけでなく、ファイルに潜む危険を排除する「ウイルスチェック機能」をはじめ、ファイルへのアクセスを管理する「ID/パスワード認証」などのセキュリティ機能によって、情報漏洩のリスクも減らします。
セキュリティ機能の例
- IDパスワード認証
- 不正アクセス自動ロック
- IPアドレス制限
- サーバ内暗号化
- ウイルスチェック
おすすめする理由3 : モバイル機器でもセキュアに利用可能
「GigaCC ASP」のモバイル機能では、お使いのモバイル機器からオフィスにいなくても安全にファイル転送及びファイル共有を行うことができます。いつでもどこにいてもファイル転送・ファイル共有することができるため、業務を効率化するだけでなく利便性を高めてくれるでしょう。実際に利用できる主な機能は以下です。
- デバイス内への「データ保存禁止機能」
- デバイス内ファイルの「保存期間設定機能」
- サーバ側最新環境とデバイスを同期する「オートシンク機能」
- Gigaccサーバへのアップロード、外部アプリからのデータ取込み
- オフライン環境でのファイル表示
機能
- テレワーク支援機能によって、テレワークに最適なファイル転送・ファイル共有システム
- 一斉仕分け送信機能によって、大量な送信先に対してそれぞれの請求書を一斉送信することができる
- ウイルスチェック機能やパスワード認証機能によって、セキュアなファイル転送・共有を実現
料金
「GigaCC ASP」の料金プラン
- 初期費用 50,000円
- 月額費用 280,000円~/1000ID
株式会社ティーガイア
<導入のきっかけ>
約900社におよぶ取引先へと毎月送付する請求書などの通知やその他資料の送付には、多くの業務負荷がかかっていました。また、変更の際の差し替えをお願いするときもあり、その際にメールなどで送ると資料の管理も煩雑になってしまうので取引双方の負担になっていました。そこで、安全にかつ簡単にファイル転送・ファイル共有できるサービスの導入を決めました。
<サービス選定の決め手>
以下の3点がGigaCCを選んだ決め手です。
①マルチデバイスに対応している点
②ファイル検索機能が充実している点
③セキュリティや信頼性が高い点
<満足ポイント>
請求書データを作成したあとの各取引先への通知とその後の不要となったデータ削除までを完全に自動化することができました。その結果、請求書発行作業の大幅な効率化のみでなく、単純なヒューマンエラーも回避できるようになりました。またメンテナンスの手間もほとんどかからず、普段はGigaCCを意識せずに利用できています。
GigaCC公式サイト|導入企業インタビューページ
株式会社ティーガイア
<導入のきっかけ>
コスト重視で他社のファイル転送システムを利用していましたが、ファイルをスムーズに受け取ることができないような方がいたり、操作が複雑だったため、不便を感じていました。加えて、テレワーク環境における個人情報の取り扱いを前提に、ファイル共有サービスのセキュリティに関しても見直しを図ろうと考えていたときに、紹介を受けたのがGigaCCでした。
<サービス選定の決め手>
以下の3点がGigaCCを選んだ決め手です。
①一斉仕分け送信機能をはじめ、基本機能が充実している点
②操作性が良い点
③国内における導入実績や利用実績が豊富である点
<満足ポイント>
請求書データを作成したあとの各取引先への通知とその後の不要となったデータ削除までを完全に自動化することができました。その結果、請求書発行作業の大幅な効率化のみでなく、単純なヒューマンエラーも回避できるようになりました。またメンテナンスの手間もほとんどかからず、普段はGigaCCを意識せずに利用できています。
GigaCC公式サイト|導入企業インタビューページ
④Smooth File
Smooth Fileは1,000社以上の導入実績を持つ実績あるファイル転送システムです。Smooth File クラウドの特徴として、総務省の「ASP・SaaS安全・信頼性に係る情報開示認定制度」に認定されていることが挙げられます。さらに、開発段階でISMS・QMSの国際基準を取得しており、高いセキュリティを有しています。また、ファイル無害化機能(オプション)により、自社のニーズに合わせた柔軟な無害化処理設定をすることができます。
また、自社はもちろん、社外ユーザーとのファイル共有アカウントも無制限で作成できるので、ユーザー数ごとの追加料金を気にすることなく利用することができます。詳細なセキュリティ設定を備えているため、信頼性の高いシステムを無制限に利用したい方におすすめです。
機能
- 上長承認機能など豊富なセキュリティ機能によって安心して利用することが可能
- ユーザー数の制限がなく、社外の人ととも無制限に共有することができる
- タブレットによるペーパーレス化にも貢献
料金
「Smooth File 6 クラウド」の料金プラン
100GBプラン 初期費用55,000円 月額費用27,500円
500GBプラン 初期費用110,000円 月額費用33,000円
1TBプラン 初期費用110,000円 月額費用55,000円
2TBプラン 初期費用110,000円 月額費用82,500円
3TBプラン 初期費用110,000円 月額費用99,000円
5TBプラン 初期費用110,000円 月額費用137,500円
10TBプラン 初期費用110,000円 月額費用198,000円
30TBプラン 初期費用110,000円 月額費用280,500円
ファイル転送サービスの比較表
以上に説明してきたサービスを一目で比較できる表はこちらです。
各サービスの比較表
eTransporter | クリプト便 | GigaCC | Smooth File | ||
無料トライアル | ○ | ○ | ○ | ○ | |
サポート | クラウド型 24時間365日安心サポート | 問い合わせ | コールサポート | テクニカルサポート(メール・TEL・FAXでのお問い合わせ) | |
最大容量 | ユーザー数、送受信可能ファイルサイズともに無制限 | 10GB(オプション) | プランによって異なるため、要確認 | 30TB | |
セキュリティ | ・不正アクセス対策 ・誤送信、情報漏洩対策 ・証跡管理 オプション機能でウィルスチェックやアーカイブ、上長承認、ファイル無害化もあり | クラウド型の中でも安全な国際規格「ISO/IEC 27017」・「ISO/IEC 27018」の認証を取得 | ・ウイルスチェック機能 ・ID/パスワード認証 ・グローバルIPアドレス制限 ・SSL暗号化通信 ・サーバ内暗号化など | ・ISMS・QMSの国際基準取得 ・ブラックリスト/ホワイトリスト ・ファイル暗号化ウイルスチェック機能 ・上長承認機能など | |
料金 | ・Entryプラン 50,000円/月 ・Standardプラン 100,000円/月(クラウド版は初期費用が不要) | ・エントリー 1,000円/月 ・ライト 1,000円/月 ・スタンダード 900円/月 | ・初期費用 50,000円 ・月額費用 280,000円/1000ID | ・100GBプラン 初期費用55,000円 月額費用27,500円 ・500GBプラン 初期費用110,000円 月額費用33,000円 ・2TBプラン 初期費用110,000円 月額費用82,500円 |
ファイル転送サービスのメリット
実際にファイル転送サービスを導入するメリットは以下の5項目が考えられます。
- 「手渡し」「郵送」よりも低コストで運用可能
- 大量のデータをスピーディーに転送可能
- 高いセキュリティを確保
- 一斉送信機能で作業を効率化
- 設備投資費用などを抑え、低コストでの導入が可能
これらについて詳しく解説していきます。
①「手渡し」「郵送」よりも低コストで運用可能
ファイル転送サービスの大きなメリットとして、「手渡し」や「郵送」よりも低コストであることがあげられます。また、ファイル記憶媒体としてCDやUSBなどを使っていた場合はそれらのコストの削減も可能なため、今までのファイルのやり取りをファイル転送サービスに移行すればするほど費用対効果は上がっていきます。
②大量のデータをスピーディーに転送可能
ファイル転送サービスのメリットには、大量のデータをスピーディーに転送できる点が挙げられます。もしファイルを相手に手渡しする際は、直にプリントアウトして資料を運ぶ必要があるでしょう。その際は、大量のプリントコストや運搬コストが必要となり、データを送るだけで多くの時間とコストが発生してしまいます。
また、同じ会社内ではすぐ渡せますが、距離の離れた相手に渡すためには郵送が必要です。
その場合、日本郵便の定形外やレターパックなどを利用しても届くまでに2~3日かかります。それにデータを保持する外部装置の郵送は紛失や破損のリスクが高いでしょう。ファイル転送サービスを利用すれば、アカウント同士での大容量ファイルのアップロード・ダウンロードが即座に可能です。
③高いセキュリティを確保することができる
ファイル転送サービスのセキュリティの高さは大きな魅力です。「手渡し」や「郵送」であればどうしても盗難や紛失などの情報漏洩のリスクがありますが、ファイル転送サービスには送信権限の制限をはじめ、ダウンロード回数の制限、パスワード機能や履歴管理など様々なセキュリティ対策機能がついており、第三者に情報が漏洩するリスクを抑えながらやりとりをすることが可能です。
④一斉送信機能で作業を効率化することができる
ファイル転送サービスには一斉送信機能を使って業務効率を高めることが可能です。例えば、請求書を各会社(担当者)に別々に送りたい場合、宛名だけ変えての複数一斉送信を行うことができます。
請求書以外にもダイレクトメールや企画書、カタログなど、複数に送信することが決まっているファイルを送る時に便利です。雑務を省略してスマートな作業効率を実現したい場合にはぜひ導入したいシステムです。
⑤設備投資費用などを抑え、低コストでの導入が可能
ファイル転送サービスは、導入をしてみたいけどコストはそこまでかけられない企業におすすめです。設備投資がほとんど必要ないため、導入時に費用がほとんどかかりません。
また、今までCDなどの物理媒体を利用していた方は、郵送費なども抑えることができるため、運用コストの削減も見込めます。
ファイル転送サービスの比較ポイント
せっかくファイル転送サービスを導入したのに失敗で終わってしまったら意味がありません。どのような点に気をつけてサービスを比較し導入を検討すれば良いのか、4つのポイントに分けて解説していきます。
①最大容量(ファイルサイズ)を確認する
ファイル転送サービスを選ぶ際に最大容量の確認をすることが大切です。転送サービスを提供する会社や契約するプランによって、最大容量(ファイルサイズ)が異なります。低容量向けのプランの場合1~5GBまで、大容量プランだと100GB・1TBまで可能でしょう。
サービスによっては2TBまで問題ない超大容量の容量(ファイルサイズ)を実現している場合もあります。サービス内容によっては、容量を「GB・TB」単位ではなく、1000通までなどの「通」単位で提供しているところもあるため注意が必要です。そのため、普段どのくらいの容量のファイルをどのくらいやり取りするかを把握した上で、必要な最大容量を検討すべきだと言えます。
②セキュリティ機能は優れているか
・暗号化
前述のとおり、ファイル転送時にはセキュリティ問題として「情報漏洩リスク」が挙げられます。
ファイル転送サービスには、ファイルを自動的に暗号化することによって外部に情報が漏れては困るファイルをしっかりと保護し、相手に送信する機能が付いています。暗号化されたファイルは鍵がないと内部を確認することができないため、セキュリティ手段として安全性に優れます。
・ダウンロード制限
セキュリティ機能としてファイル転送サービスにはダウンロード制限が用意されています。
例えば、ダウンロード期限や回数を設定することによって、有効期限を過ぎる、あるいは回数を超えた段階で自動的にダウンロードできなくなります。このように、むやみに第三者がファイルをダウンロードできないようにすることが可能です。
③自社のニーズに適しているか
ファイル転送サービスにはさまざまな機能があります。例えば、送受信を知らせる通知(リマインダー)機能です。ダウンロードのし忘れや相手に届いたことなどを事前に知らせることが可能です。
また送信時に起こりやすいミスなどを予防する誤送信予防機能もあります。ファイルによっては、送信すべきでないところにファイルを送ってしまうこともあるため、URLリンクによる間接的な送付を行えます。
外国語対応による多言語機能は、グローバル化する企業が増える中で必要不可欠です。外国語対応により、ファイル内の言語を読めなくても翻訳や表示言語を切り替えるなどして、内容を確認することが可能となります。
④操作は簡単で使いやすいか
ファイル転送サービスは、作業を効率化するための操作性に優れているのが魅力です。ファイルを送付するためにアップロードする際は、「ドラッグ&ドロップ」の簡単操作で行なえます。
管理機能によるユーザーやグループの一括管理もファイル転送を効率化する機能です。誰にファイルを送信してもよいのか、アカウントを通じて十分なセキュリティのもとに管理できます。ダウンロードの状況を随時確認することも可能でしょう。
普段どのようにファイルを転送するかに合わせて、その使い方にあわせたシステム選定を行うべきでしょう。
まとめ
セキュリティや操作性、コストの観点からおすすめのファイル転送サービスをいくつか紹介しましたが、いかがでしたか。
大容量ファイルは安易にEメールで送ることができないため、業務の際には企業側で用意したファイル転送サービスを使用する必要があります。
ファイル転送サービスには主にクラウド型とプラットフォーム型があり、月額料金による低コスト化などでクラウドの需要が高まっているでしょう。
選ぶ際は、料金はどのくらいで請求方式は何か、機能はいくつあって、セキュリティは万全かなど、重視する点を決めておきましょう。
セキュリティの高いシステムを重視するならクリプト便、ユーザー数などの制限に縛られたくないならeTransporter(イートランスポーター)などです。社内の環境や連携させたいツール、導入目的にあわせたサービスを検討しましょう。