TKCはどんな会計ソフトなの?評判や特徴について詳しく解説!!

Last Updated on 2020-12-24 by プロキュア編集部

収支管理から決算書の作成まで広くこなせる会計ソフトは、今や業務に欠かせないものになりました。この記事では、会計ソフトの最大手であるTKCの会計ソフトについてまとめました。導入のご参考になれば幸いです。

株式会社TKCとは

株式会社TKCは栃木県宇都宮市に本社を置く企業で、主に会計事務所や税理士事務所などに対して情報サービスを提供しています。創業者の飯塚毅が公認会計士であり税理士だったことから、会計に関する一連の情報を連動させ最適な業務フローの完成という高い志を掲げることができたのでしょう。

TKCに会計ソフトにはそういった開発背景があるため、正確性はもちろん、自由度の高さ、使いやすさ、利便性に優れたものに仕上がっていると考えられます。

TKCが提供するソフトの中でもっとも有名なもののひとつがFXクラウドシリーズです。「財務経営力」と「資金調達力」の強化を支援するというキャッチコピーの通り「全社業績が3秒で見られる」「同業他社との比較ができる」など他にない強みを有しています。

TKCソフトのバリエーションやそれぞれの機能や特徴を次項で解説します。

TKC会計ソフト、各種の機能・特徴や価格

・e21まいスター

出典:公式サイト

機能

e21まいスターはTKCの提供する会計システムの中で最もベーシックなものです。専任の経理担当がいない会社でも扱えるように、経理事務が手間なくわかりやすく行えるソフトです。直感的に操作できるフルメニューであること、会計から給与処理までがパッケージになっており経理業務の省略ができること、そして会計事務所の全面支援などのサポートがついていることがその理由です。

日々最新の業務が簡単に確認できる、ペーパーレス化を促進できる、電子申告までを一本のフローで処理できることはもちろん、金融機関との関係強化まで想定されています。

わかりやすさがとことん追求されているため、初めて会計処理を行う事業者でも安心です。

特徴

・メニューがアイコンで表示され、直感的に操作できる

・財務処理から給与計算、請求書発行をまとめてIT化できる

・会計事務所の全面支援という安心サポートがある

電子申告にも対応しており、一気通貫で処理ができる

料金

・詳しい料金については要お問い合わせ

・FX2

出典:公式サイト

機能

前項で紹介した「e21まいスター」のワンランク上にあたる会計ソフトが「FX2」です。

FX2には「365日変動損益計算書」という機能が備わっており、これにより期首から今日までの最新業績がすぐに確認できるようになっています。その上で「業績評価機能」と使えば、「黒字決算のための五原則」に沿ったヒントから次に打つべき手を検討する事ができまるのです。

また、当期決算の黒字シュミレーション、資金繰り管理、得意先別の与信管理など、会計面から経営を支える機能が多く実装されていることが特徴です。これだけの機能がありながら、入力者が迷わない・失敗しないようにという配慮の元、できるだけ簡単に入力できるように作られています。経理業務の簡易化に役立つ機能も複数実装しています。

特徴

・全社の最新業績が一画面で即座につかめる

・業績評価機能により、次の打ち手のヒントが得られる

黒字決算(当期着地点)のシュミレーションができる

・得意先別の売掛金回収状況が把握・管理できる

料金

・詳しい料金については要お問い合わせ

・FX4クラウド

出典:公式サイト

機能

FX4クラウドは14,700社の中堅・中規模企業で業種問わず広く使われている会計ソフトです。決算書の作成はもちろん「経営課題と解決策を見つけるための仕組みをご提供する会計ソフト」というキャッチコピーの通り、充実した機能が魅力です。具体的には、必要な利益・売上を明らかにする、部門別の業績管理で問題点を見つけ出す、固定費・変動費の増減要因の検証をするなど、数字面から経営を見直すための機能が充実しています。

また、法令に完全準拠しているうえ、TKC会員事務所(税理士・公認会計士)から導入から運用まで手広くサポートを受けられるという見逃せないメリットもあり、非常に安心感のあるソフトであると言えます。

特徴

・クラウド型会計ソフトなので、いつでもどこでも最新業績が確認できる

データセンターが世界最高水準のデータセキュリティ環境である

・消費税の記帳要件に完全準拠しているうえ、電子帳簿保存法にも完全対応

料金

・詳しい料金については要お問い合わせ

・FX5

出典:公式サイト

機能

子会社を持つ規模の企業に最適なのがFX5です。前項で紹介した「FX4クラウド」同様にクラウド型の会計ソフトで、業績管理や資金管理はもちろんのこと、グループ企業の予算実績比較や資金繰り実績までもを一元管理することができます。もし、グループ全体(または子会社グループ)の会計システムの統一を図ることを導入目的とするなら、これほど優れたものはありません。

会計ソフトとしての機能が申し分ないだけでなく、テレワーク・在宅勤務を一層安全・安心なものにするための支援まで行っています。具体的にはペーパーレスの推進やフィンテック、すなわち金融と技術の融合による取引の計上など、働き方改革に向けて活躍する会計ソフトでもあるのです。

特徴

グループ統一の会計システムの統一に最適な会計システムである

 →各社の財務情報をタイムリーに集約できるため、連結決算の早期化が実現できる

・各種業務システムとのデータ連携により、業務効率の改善を推進

・ANAホールディングス株式会社等大手企業での採用実績がある

料金

・詳しい料金については要お問い合わせ

・eCA-DRIVER(イーカドライバー)

出典:公式サイト

機能

eCA-DRIVERの最も優れた点は連結会計・連結決算に必要な機能を搭載しているパッケージシステムであることでしょう。現状の制度連結における課題点を抽出することで、効率的に制度対応できる体制の整備につながります。その結果、大幅な業務の効率化が促進され、結果的に作業時間が短縮、人的資源の余裕を生み出すことができるのです。

また、データ連携や拡張機能の豊富さもeCA-DRIVERの魅力です。全社的な導入の場合にありがちなシステムの調整や再度教育などのコストも最低限に抑えるためにはシステム連携が不可欠です。英語・中国語にも対応しているため、言語の課題も比較的乗り越えやすい会計ソフトだと言えますね。

特徴

連結会計システムNo.1の導入実績を誇る

 →「わかりやすさ」「スピード向上」「拡張性」の三拍子が揃っている

・データの入力画面がわかりやすく、子会社に負担をかけづらい

・連結会計の実務に精通した専門家のコンサルがうけられる

日本語・英語・中国語に対応している

料金

・詳しい料金については要お問い合わせ

TKC会計ソフトの評判

素人が見てもわかりやすい損益

TKC FXシリーズの持ち味は素人目でも分かりやすいデータでしょう。TKC FXシリーズは固定費と変動費を明確に分けてデータ化することができます。そのため、変動費の内訳はもちろん、固定費が何にどれだけかかかっているかまですぐに確認できます。経営のために経費の棚卸しをしたいと思っている人に最適なソフトです。

クラウド型財務会計ソフトといえばこれ!!

財務クラウドソフトの決定版とも言っても過言ではありません。複数の拠点でデータ入力を行っていますが、承認機能のおかげで本社チェックがすぐにできるため、誤入力があった場合でもすぐに見つけることが出来る点が非常に優れています。

クラウド型なのでネット環境さえあればどこからでも閲覧ができ、遠隔地からの監査に対応している点は他にない利点ですね。

イレギュラーなことにはあまり対応できない印象

今までいくつかの会計ソフトを使用してきましたが、TKCの会計ソフトは融通が効かない印象です。当月の月次を確定しないと翌月の入力ができない、翌月になると前月の伝票が修正できないというようなことが何度かあったためそう感じました。

毎月の会計の大半が定例仕訳だけであれば問題ないのかもしれませんが、他業務の合間を縫って会計処理する必要がある弊社の場合は仕様に悩まされることが多かったです。

複合仕訳に対応していない、、、

基本的には良かったのですが、1点だけどうしても直してほしいところがありました。FXシリーズの前に弥生会計を使っていたこともあるかもしれませんが、複合仕訳ができない点が浮上にストレスでした。申告書の作成までのフローが便利だったので、残念でなりません。計上の際の勘定科目の選択がもっと融通が効くものであれば素晴らしいソフトだと思います。

おすすめのTKC会計ソフトとは

TKCの会計ソフトの導入の際のポイントは2点あります。

1点目は企業の規模です。TKCの公式サイトでは、以下のような年商区分でのソフト選択をすすめています。

出典:公式サイト

ざっくりとしてはいますが、以下のような切り分けです。

・年商5,000万円まではFXまいスタークラウド

・年商5,000万円~5億円まではFX2クラウド

・年商5億円以上はFX4クラウド

2点目は顧問税理士との相談です。冒頭でも述べた通り、TKCは税理士事務所にもソフトを提供していますので、互換性を考えると事前に税理士に相談しておくと導入がスムーズになるでしょう。価格のことも併せて相談し、最適なソフトを選択しましょう。

会計ソフトの比較は一括資料請求がおすすめ!

会計ソフトの導入をご検討の担当者様はどのシステムを選べばいいのか頭を悩ませているでしょう。

自社に最適なシステムを選定するのは個々のサービスの正確で詳細な情報を入手するのがファーストステップとして重要です。

個々の正確で詳細な情報は、公式サイトでサービスの資料を請求することで入手することが可能ですが、多くの公式サイトを回って、毎回個人情報を入力し資料をダウンロードするのは非常に時間がかかり労力がかかります。

そこでおすすめするのは資料比較サイトを利用し、導入を検討している種類のシステムの資料をまとめてダウンロードすることです!

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会計ソフトをお探しの方はぜひご活用ください。

まとめ

TKCのソフトは正確性と仕訳後のフローに優れていますが、一部機能に柔軟性が求められるソフトでもあります。自社の会計処理のフローを理解し、機能面に問題がないかじっくり検討した上での導入であれば、仕訳入力・会計確認ともに優れた能力を発揮してくれるでしょう。