導入前に知っておきたい!労務管理の基本・システムについてご紹介!
こんにちは。プロキュア編集部です。
勤怠管理や人事管理などと一緒によく耳にする労務管理。
「実際にどんな業務を行っているのかいまいちわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、労務管理や労務管理システムについてご紹介します!
既に内容を知っているという方でも参考になる情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次(クリックでジャンプします)
労務管理の基本内容
労務管理とは、企業の管理業務の1つで、従業員の労働時間や賃金、福利厚生などを管理することです。
採用・配置・人事考課といった、従業員1人ひとりに対する管理である人事管理とは違い、労務管理は組織の労働者に対する集団的な管理となります。
法律で定められている作業をこなすだけでなく、企業の成長・発展のために適した人材、能力を見極める必要があります。
労務管理の目的
労務管理の目的は、「企業の活動を円滑にする」「生産性を向上させ利益を伸ばす」ことです。
法令に則って、労働環境を整えたり、従業員のモチベーションを向上させたりすることで、生産性の向上・効率化を図ります。
また、従業員に法令や就業規則などを遵守させることで、従業員に対するリスクの回避・軽減へとつなげます。
労務管理の注意点
労務管理業務を進めていくうえで、注意すべき点は以下の3つです。
各種法令を十分に理解する
労務管理業務は、主に労働基準法などの法令に基づく業務であるため、業務への十分な理解が不可欠です。
また、法改正などによって社内の規則や規定などを変更する場合も出てくるので、法改正に関する情報は常に最新のものを収集できるようにしておく必要があります。
個人情報の管理を徹底する
労務管理業務は、従業員の労働条件やマイナンバーといった個人情報を扱うため、管理には細心の注意を払わなければなりません。
個人情報が流出してしまうと、情報が流出した従業員はもちろん、従業員を雇っていた企業の信頼も下がってしまいます。
特に会社以外の場所での作業は、個人情報の漏洩につながる可能性が高いので、社外への持ち出しは厳禁となっている企業が多いです。
積極的に相談、報告を行う
労務管理業務には、経営者や役員などが決めた規則やルールを社内に通達し、実践するという、経営者側と労働者側のパイプ役になる場合も多々あります。
企業活動を円滑なものにするためにも、中立な立場から「どの意見が正しいのか」をしっかり見極め、経営者側に積極的な報告・相談することが重要です。
労務管理に関連する資格
労務管理業務を行う上で、取得しておくべき資格についてご紹介します。
マイナンバー実務検定
マイナンバー実務検定は民間団体が実施するもので、マイナンバーに関する様々な法律や制度を理解し、適正に取り扱うための知識を持っているかどうかを認定するための試験です。
各種保健の手続きで導入されているマイナンバーの理解を深めるためにも、ぜひ取得しておきましょう。
ビジネス・キャリア検定
ビジネス・キャリア検定とは、務めている企業の業務を適切に行うために必要な実務能力を評価するための試験です。
試験分野は労務管理のほか、営業や生産管理、経理、財務管理など8分野あるので、業務に必要な分野を選んで受検することができます。
衛生管理者資格
衛生管理者の資格は、労働安全衛生法で定められている国家資格です。
衛生管理者は、労働者が50人以上いる企業では必ず選出しなければなりません。
最近では過労死や残業代の未払いなどといった問題が影響し、社会的なニーズも高まっています。
労務管理担当者として取得が求められる資格と言えるでしょう。
メンタルヘルス・マネジメント検定
メンタルヘルス・マネジメント検定は、労働者の精神的不調を未然に防ぎ、より良い職場づくりを目的として、職場内の役割に応じて必要なメンタルヘルスケアの知識や対処方法を習得する検定です。
メンタルヘルスケア対策をスムーズに行うためにも、ぜひ取得しておきたい資格の1つです。
社会保険労務士
社会保険労務士の資格は、社会保険労務士法で定められている国家資格です。
資格を取得後、社会保険労務士会に入会・登録することで、労働や社会保険に関する書類の作成や提出を代行することができます。
労務管理業務の安定化・効率化が図れるなど、労務管理業務に直結する資格なので、取得しておいて損はないでしょう。
労務管理の主な業務
- 健康管理
- 就業規則などの社内規定の管理
- 社会保険、労働保険の手続き
- 給与、賞与の計算
- 職場環境の改善
- 労働条件の変更、管理
- 勤怠管理
- 労働契約の締結
労務管理システムとは
労務管理システムとは、従業員の保険関係、勤怠管理などのデータをオンライン上でシステム化したものです。
勤務時間の削減など働き方改革によって労務管理業務が煩雑化している中、従業員のデータがワンストップで管理できる労務管理システムは多くの注目を集めています。
システムの中には、給料の計算や年末調整に対応したものや、紙ベースでの出力が可能なものもあります。
以上、労務管理の基本情報やシステムについてお届けしました!
「労務管理って何のためにするのだろう?」と疑問に思っていた方も労務管理について少しでも理解が深まったのではないでしょうか?
次回は、労務管理の方法やツールの導入をおすすめする理由などについてご紹介しますので、ぜひご覧ください。
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いかがでしたか?
労務管理システムは、年々厳しくなる労働基準法に柔軟に対応するための重要なツールだと言えます。
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