【徹底比較】おすすめ契約書レビューサービス6選!【2022年最新】

Last Updated on 2022-01-18 by プロキュア編集部

契約書レビューは、契約におけるリスクを管理し、ビジネスを円滑に進めていく上でとても重要な業務です。しかしながら、レビュー業務には多くの手間やコストかかることが多く、効率化したいと考える企業が多いです。

このような課題を解決する手段として、AIを用いた「契約書レビューサービス」が近年注目されています。今回は、そんな契約書レビューサービスの基礎知識から、導入のメリット・デメリット、選定ポイントを説明します。記事後半では、具体的なサービスの比較を行いますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること

  • 契約書レビューサービスとは
  • サービスでできること
  • サービス導入のメリット・デメリット
  • サービスの選定ポイント
  • 契約書レビューサービス徹底比較

契約書レビューサービスとは

契約書レビューサービスとは、AIが自動で契約書のレビュー(チェック)を行い、「条項の不足や誤りはないか」「自社に不利な項目はないか」などの契約書に潜むリスクを可視化するサービスのことです。

契約書のレビュー業務は、契約上のトラブルを回避するためだけでなく、ビジネスを円滑に進め成功に導くためにとても重要です。法務担当者が自身のノウハウや経験をもとに、各種文献や過去の契約を参照しながら行うのが一般的ですが、「時間がかかる」「人材コストがかかる」「チェックの質や基準が担当者に左右される」などの問題が発生しがちです。また、レビューを弁護士等の専門家に依頼する場合にも、多くの時間とコストがかかります。

契約書レビューサービスは、AIによる機械学習の特性を生かし、契約書を自動で瞬時にチェックするサービスなので、高精度かつ効率的にレビュー行うことが可能です。

契約書レビューサービスの基本機能

多くの契約書レビューサービスに共通する3つの機能を紹介します。なお、細かな機能はサービスによって異なる場合があるので注意してください。

自動チェック機能

自動チェック機能」は、AIが自動で不足や誤り、不利な条項がないかを瞬時にチェックし、契約におけるリスクを可視化する機能です。

蓄積された膨大な契約書のデータから、対象の契約書と同じような契約書を抽出・比較することで、スピーディーなチェックが可能となります。

また、目視では見落としがちな誤字脱字や形式上のミス、判断の難しい欠落条項も、システムによって漏れなく洗い出すことができます。

修正提案機能

自動チェックによって判明した不足や誤りに対し、修正・追記すべき条項などをフィードバックする「修正提案機能も、契約書レビューサービスの多くに共通する機能です。

なお、一口に修正提案機能といっても、項目の抜け漏れを指摘するだけのものや、条文と修正文言を例示してくれるもの、過去の自社ひな形から引用してくれるものなど、サービスによって細かな機能の違いがあるので、注意が必要です。

条項検索機能

条文検索機能」は、定型の契約条項や特有の条項などの契約書データを登録し、条項をキーワード検索できる機能です。

特定の契約書データをあらかじめ登録しておくことで、過去の契約書のリサーチにかかる手間を省き、条文の比較検討を簡単に行うことができます。また、データベースで契約書を管理することで、契約書レビュー業務を属人化させることなく、契約書関連の情報を社内で共有することができます。

契約書レビューサービスのメリット

レビューの時間短縮

契約書レビューサービスを導入することで、チェックから修正までの一連の業務をスピーディーに行うことができます。

人がレビューを行う場合、調査や確認業務に多くの手間がかかり、完了までに時間がかかってしまいます。契約書レビューサービスの特徴であるAIによる自動判断や、システム上での契約書データの一括管理により、業務を効率化することができます。

コストの削減

契約書レビューサービスを導入することで、スムーズな契約書レビューが可能になり、業務にかかるコストを大幅に抑えることができます。

契約書レビューを自社の法務担当が行う場合、多くの人材コストがかかります。弁護士等の専門家に依頼する場合にも、1件あたり5万円以上はかかり、契約書の種類によって金額も変動します。

契約書レビューサービスはシステムの導入・利用に基づく料金形態が一般的であり、長期的に見ると、契約書レビューにかかる費用を抑えられる可能性が高いです。

高い再現性

契約書レビューサービスを導入することで、契約書レビューのクオリティーを常に一定に保つことができます。

自力で契約書チェックを行う場合、担当者の法的な知識や経験によってはクオリティにバラつきが出る可能性もあります。契約書レビューサービスでは、定められた基準に基づきAIが機械的にチェックを行うので、レビューにおける再現性を確保することができます。

契約書レビューサービスのデメリット

対応できない契約書もある

前述の通り、契約書レビューサービスはAIを活用したサービスです。AIは、過去の契約書を学習し記憶することによってチェックの精度を向上させるため、新規ビジネスで先例が少ない分野や、新しい契約類型については対応できない場合があります。

契約書面の内容でしか判断できない

契約書レビューサービスは、あくまでも提示された契約書に書かれている内容をチェックするサービスです。そのため、契約締結の背景や締結先との力関係などの、契約書には書かれない要素を反映しチェックを行うことができません。

「自社ビジネスの背景・状況を踏まえた柔軟なチェックをしたい」「契約締結に至るまで全面的にサポートしてほしい」といった方は、弁護士などに依頼する方が適切な可能性があるので注意です。

サービスの選定ポイント

具体的に、どのような点に注意してサービスを選定すれば良いでしょうか。ここでは、具体的に3つの選定ポイントを紹介します。

①対応可能な契約書の種類

サービスによって、対応している契約書の種類や書式には違いがあります。

自社で取り扱っている契約書の種類を洗い出し、チェックしたい契約書がそのサービスで対応しているのかを必ず確認しましょう。

②サポート体制

前述の通り、AIによる契約書レビューサービスでは、ビジネスモデルをチェックに反映することができません。そのため、チェック後には人による結果の確認が必要となります。

自社内に法務知識のある人材がいない場合には、運用サポートが充実しているサービスを選ぶことをおすすめします。

③英文対応

サービスの中には、海外との契約を想定し、英文契約書に対応したサービスが存在します。海外との取引を行う企業は、英文対応したものや、英文に特化したサービスを選択しましょう。

【比較】契約書レビューサービス6選

LegalForce(リーガルフォース)

出典:公式サイト

『LegalForce』は、契約書レビューにおけるリスクの洗い出しから、リサーチ、修正作業までをミスなく素早く行うことのできる、AI契約審査プラットフォームです。1,000社以上の導入実績を誇り、46種類もの契約書に対応しています。AIによって、一般的な基準+自社の基準で、契約書のリスクを網羅的に洗い出すことができます。また、契約の締結や管理だけでなく、自社のひな形を用いた契約作成のための機能も充実しています。

特徴

・46種類の契約書の自動レビューが可能

・リスク判定の基準を自社で設定

・英文契約書にも対応

・法律事務所が作成した契約書のひな形や書式を250点以上搭載

料金

要問合わせ

30秒で完了!資料DLフォームへ
LegalForce
資料ダウンロード(無料)

LAWGUE(ローグー)

出典:公式サイト

『LAWGUE』は、AIを活用し、契約書の作成やレビューの効率化に貢献するクラウド型契約書レビューサービスです。契約書の類型を問わず、どんな文書でもレビューできるのが大きな特徴です。レビュー対象の契約書に似た過去契約書をAIが自動で検索し、条項単位の細かな比較を行ってくれます。また、Wordのアドイン機能によりWord上からLAWGUEの検索・編集機能を利用することもできます。

特徴

・どんな文書でもレビュー可能

・インデント、条文番号の自動補正機能

・欠落条項のサジェスト機能

・Word上で契約書を管理・編集可能

料金

要問合わせ

LegalSifter(リーガルシフター)

出典:公式サイト

『LegalSifter』は英文契約書に特化した、契約書レビューサービスです。PDFやWordで契約書をアップするだけで、どのような条文や条項が欠けているかをAIが指摘し、それに関する情報を豊富なライブラリの中から例示してくれます。秘密保持契約書、サービス契約書などの幅広い契約書に対応し、対応可能な文書も増えています。海外との取引や契約が多い企業におすすめのサービスです。

特徴

・英文契約書に特化

・オリジナル審査基準をAIに設定可能

・週に1回のペースでシステム・AIをアップグレード

・チャットによる日本語技術サポートと導入・運用支援

料金

月額8万円/1ユーザー・1年契約(税別)

インテリジェント契約チェッカー

出典:公式サイト

NTT-ATの提供する『インテリジェント契約チェッカー』は、言語処理技術を強みとする契約書レビューサービスです。契約書案をアップロードすると、自社で設定したリスク判定基準に基づいて、必要な条項の有無、注意すべき条項など、チェック項目を瞬時に示してくれます。レビュー結果を確認するだけのため、契約書に不慣れな現場担当者でも簡単にチェックができ、取引先との契約手続きをスムーズに行うことが可能になります。

特徴

・オリジナルのリスク判定基準を設定可能

・NTT研究所が培った日本語の自然言語処理技術

・現場担当者の一次チェックをサポート

料金

要問合わせ

LawFlow(ローフロー)

出典:公式サイト

『LawFlow』は、元裁判官が監修試した、無料プランから始めることが特徴の契約書レビューサービスです。無料プランでは、秘密保持契約と一般的業務委託契約に限り、AIによる契約書チェックを受けることができます。有料プランでは、業務委託契約やインターネット広告掲載契約などの18種類の契約書に対応しているほか、弁護士カスタムサポートを受けることができます。

特徴

・無料プラン有り

・18種類の契約書に対応

・弁護士のカスタムサポート

・契約書の共有ができるチーム機能

料金

初期費用:0円

月額費用:有料プラン:50,000円~

無料プラン有り

AI-CON Pro(アイコンプロ)

出典:公式サイト

『AI-CON Pro』は、自社基準での契約審査ができるクラウド型契約書レビューサービスです。レビュー対象の契約書とあらかじめ設定した自社ひな型、契約審査基準を比較して、瞬時にリスクや抜け漏れを検知します。契約審査のノウハウも、Word上でスピーディーに蓄積・共有し、属人化や品質のばらつきを防ぎます。また、300種類を超えるひな型を提供しており、ドラフト作成の効率化にも使えるサービスです。

特徴

・16種類の契約書に対応

・契約書のアップロードから修正まで3ステップの簡単操作

・自社基準によるリスク判定が可能

・高いカスタマイズ性

料金

初期費用+利用料金

詳細は要問合わせ

まとめ

今回は、契約書レビューサービスについて解説しました。

サービスを導入することによって、契約書のリーガルチェックから修正までの一連の業務を効率的に行うことができます。その一方で、契約書には書かれない、契約の背景を理解できないというAIならではの問題も存在します。自社の課題や目的を明確にし、サービスのメリットとデメリットを把握した上で導入を検討することが大切です。導入の際には、本記事で紹介したポイントを意識し、自社にあったサービスを慎重に検討しましょう。