業績管理(BPM/EPM/CPM)とは?おすすめ9社を機能・特徴や料金から徹底比較!!失敗しない選び方も説明!!
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業績管理(BPM/EPM/CPM)とは
あなたは「BPM」という言葉を聞かれたことはありますか?
BPMとはビジネス・パフォーマンス・マネジメントの略語で、今行っているビジネスの業績を観察し、将来を見据えながら管理測定を行っていき、より良い業績に繋げていくことを言います。また、ビジネスの結果を社内外と共有し合う事もBPMの一部です。
EPMやCPMもほぼ同義語で、それぞれ企業業績管理、コーポレート・パフォーマンス・マネジメント(CPM)、エンタープライズ業績管理、エンタープライズ・パフォーマンス・マネジメント(EPM)とも呼ばれるのです。つまり、BPMを行う事はビジネスを行う上で絶対に必要なことで、将来的に今のビジネスをどう成長させていくかを考える行動になるのです。
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予算管理とは?
予算管理とは、企業の期首の計画と期末の計画を立て、その計画と現在の実績を比べ、情況を把握分析することです。当初の予算よりも著しく実績が異なるようであれば、具体的な原因を見つけ出し、現場にフィードバックして、予算と実績が乖離しないように努める活動になります。PDCAサイクルを活用し、戦略を練り続け、期間終了時の予算達成をさせるのです。
業績管理は、過去の実績から予測される未来をイメージすることで、予算管理とは、過去の業績から導き出した予算が達成できるように、修正を繰り返し、行動を起こしていくことになります。ビジネスにおいてはどちらも必要不可欠なことで、大変重要です。
業績管理サービスの失敗しない選び方
業績管理の失敗しない選び方として、以下には3つのポイントを挙げました。是非、参考にしてそれぞれに合ったサービスを選ぶようにしてください。
①スムーズなシステム移行が可能か
業績管理サービスの大きな業務内容の一つに「スムーズなシステム移行が可能か?」という事が挙げられます。つまり、現行的に使っているエクセルなどのデータ資料をweb上のクラウドサーバーに移行していく作業のことです。通常のエクセルファイルでは、データの共有をするには、わざわざ転送し合いその内容を確認し合う手間がありました。
中にはエクセルのバージョンが違って、適切なデータが見られない場合もあったでしょう。そこで業績管理サービス会社はエクセルなどのデータをクラウド上に一元化し、チーム内で共有することで業務効率化を進めるのです。このデータの移行がスムーズに行えるかどうかは、大切なポイントになります。
②自社の規模に適しているか
業績管理サービスには、利用できるユーザーの数に制限がある場合があります。また、企業規模によっても利用すべきサービスが異なる事もあるでしょう。どのくらいのタイミングで予算管理をし、業績管理に生かしていくのか?をよくイメージして業績支援サービスを導入するのかを決めておく必要があるでしょう。
グループ会社含め、大規模な事業を展開しているのであれば、それに見合った業績管理サービスがいいでしょうし、ベンチャー企業のような、スピード感ある経営が求められる企業にはそれに応じたサービスでなければいけません。
③自社の会計基準に適しているか
会計処理は、企業ごとに異なっていることが少なくありません。会計基準とは大きく分け4つあり「日本会計基準」「米国会計基準」「IFRS(国際会計基準)」「J-IFRS」の4つです。日本の企業であれば「日本会計基準」を使って財務諸表を作成しますが、アメリカの企業では「米国会計基準」を活用して財務諸表を作るのです。
また、EU各国は「IFRS(国際会計基準)」を使っています。しかし、ここ最近は日本国内の企業の中にも「IFRS(国際会計基準)」を使っている企業も現れています。まず、業績管理サービスを選ぶ前に、自社の会計基準に適しているかを確認するようにしましょう。
業績管理サービスを選ぶ前にやっておくと良いこと
自社の課題を整理しておこう
業績管理サービスを利用する前に、あなたは自社の課題についてきちんと認識できているでしょうか?
どこにどんな課題があるのかも把握できていなければ、業績管理サービスをうまく活用することが難しくなってくるでしょう。自らが考えた自社の課題と、業績管理サービス導入後の課題とをうまく連動させ、あなた自身が業績管理を行っていく必要があるのです。
エクセルを使用しない場合
業績管理サービスを活用するうえで、重要なのは「エクセルを使用するかしないか」です。
エクセルを使用しない場合の特徴としては、「複数拠点から同時にデータ入力が出来る」「モバイルデバイスからも操作可能」「フォーマットを共通化が可能」「既存システムからの移行に手間がかかる」などがあります。今までの慣れた業務とは別のフォーマットになるのがネックですが、より自由度の高い作業が出来るでしょう。
エクセルを使用する場合
では、一方の「エクセルを活用して業績管理サービスを利用する」際の特徴です。「現場も経理担当者も、これまでと同じ作業感が継続する」「既存システムからの移行が比較的スムーズ」「トラブルがあっても解決方法が見つかりやすい」「モバイル機器で取り扱いにくい」というような特徴があります。
つまり、エクセルを活用しなければ、データの移行には手間がかかるが、その後の処理に自由度が産まれ、エクセルを活かせば、データの移行もスムーズだが共有がしにくい、ということになります。
業績管理サービス9社を比較してわかった、本当に選ぶべき4社とは!?
①CCH Tagetik(シーシーエイチ・タゲティック)
おすすめの業績管理サービス1社目は「CCH Tagetik」です。では、どうしておすすめなのでしょうか?具体的な理由を見ていきましょう!
おすすめする理由① : 主要としているソリューションが強力
CCH Tagetikは、あなたの社内のデータを収集し、分析する能力が非常に強力です。情報の収集は1事業所だけにとどまらず、グループ企業内全体からのデータを収集し、予算管理、連結管理、などの統合管理を行い、最終的に最高に精度の高い分析レポートのアウトプットをしてくれるのです。今までは気が付けていなかった自社の強みや弱み、課題を把握するには活用しやすいでしょう。
おすすめする理由② : 複雑な要件にも対応できる網羅性の高いデータモデル
CCH Tagetikのデータ収集能力で蓄積されたデータは、非常に網羅性があり、かつ柔軟性があるので、難しい要件にも最大限まで対応することが可能です。「シナリオ」「期間」「組織」「通貨」などなどの次元から、最適な答えを導き出してくれるでしょう。
導入実績・事例
オランダの金融機関「Rabobank」社ではCCH Tagetikを導入されています。
以前のRabobank社は15年も前の連結会計ソフトウェアを使われていましたが、CCH Tagetikの導入により「すぐに使えるWebベース統合型ソリューション」「内部取引の照合作業を担当者に分散」「高度なセキュリティ、プロセス、サポート、監査証跡」などのスムーズな情報共有を行う事に成功しています。(引用:公式HP導入事例ページ)
②Jedox(ジェドックス)
おすすめの業績管理サービス2社目は「Jedox」です。どうしておすすめなのでしょうか?具体的にまとめてみました。
おすすめする理由① : 業務管理のプラットフォームの自由度が高い
「Jedox」の特徴はプラットフォームの自由度の高さです。他社の業績管理サービスであれば、双方のデータに互換性がなくデータのインプットまでに膨大な処理と時間が掛かっていました。しかし、Jedoxのプレッとフォームなら、あなたの会社で使っているフォームに極限まで併せていくことが出来るので、データの移行から管理までを非常にスムーズに行えるでしょう。
おすすめする理由② : データ統合、入力、見える化までを一つのプラットフォームで行うことが出来る
「Jedox」のプラットフォームであれば、「データ統合、入力、見える化」の3つを同時に行うことが出来ます。データ連携(ETL機能)を搭載しているので、最終的にスプレッドシートの状態で各担当者にアウトプットされ、社内共有が円滑に進むでしょう。
導入実績・事例
生命保険比較や自動車保険比較などを行う、株式会社ウェブクルーではJedoxを導入しています。
こちらの企業では見込み客からの情報を集め、それを生命保険会社や自動車保険会社などに販売して手数料を得るビジネスをしています。その情報収集を行った後のデータを解析、予実管理を行う作業が非常にかかるコスト負担が大きかったので、Jedoxを導入されています。コストの削減につながり、業績も好調です。(引用:公式HP導入事例ページ)
③Adaptive Planning(アダプティブ・プランニング)
おすすめの業績管理サービス3つ目は「Adaptive Planning」です。こちらの業績管理サービスはどうしておすすめなのでしょうか?その理由をまとめてみました!
おすすめする理由① : 分散入力ができるので、業務が非常に効率化する
Adaptive Planningは、ホストサーバーにあるデータセンターに、各スタッフから分散入力をすることが出来ます。簡単にデータが集まって来るので、その入力されたデータを集計し、フィードバックするだけで、効率的な業務が行えます。
おすすめする理由② : 10万円で始められる低コスト
従来の予算管理システムなどを導入すれば、数千万円~数億円の初期投資が必要ですが、AdaptivePlanningであれば、たった10万円程度の初期投資で始めることが出来ます。
おすすめする理由③ : 強固なセキュリティで安心安全
Adaptive Planningのセキュリティは非常に強固です。米国とヨーロッパ2箇所の堅牢なデータセンターが運営元で、定期的な監査も入るので、データの預け先としても安心です。
導入実績・事例
豊田通商グループ傘下の株式会社ネクスティエレクトロニクスでは、AdaptivePlanningを導入されています。
経営統合により、事業規模が拡大。その膨大な情報量を集約するには従来のシステムでは不可能だったため、Adaptive Planningを導入されました。Adaptive Planningは、現場からデータを吸い上げるボトムアップにも対応し、その結果を受けて本社からの指令をフィードバックするのにも活用しやすいシステムで、貴社のスムーズな運営に役立っています。(引用:公式HP導入事例ページ)
④FX4クラウド(社会福祉法人会計用)
おすすめの業績管理サービス4社目は「FX4クラウド」では、どうしてFX4クラウドがおすすめなのか?その理由を見ていきましょう。
おすすめする理由① : 資金計画・管理に最適な答えが出る
FX4クラウドは、現状のデータを基に、しっかりとした資金計画、管理の答えを導き出してくれる業績管理サービスです。支払い予定表の作成、支払い承認にも連携しているので、未払いリスクも回避できます。
おすすめする理由② : 金融機関に決算書をタイムリーで送れる
FX4クラウドを使えば、金融機関にタイムリーな決算書を送ることが可能です。このことにより、さらに金融機関からの信用度が高まり、円滑な経営をすることが出来るでしょう。
おすすめする理由③ : 専門家がサポート
FX4クラウドでは、TKC会員事務所がサポートしてくれるシステムがあります。会計の専門家が経営者の気付かない部分をサポートしてくれるのです。新たな気付きを得るチャンスにもなるかもしれません。
導入実績
東海地方を主に飲食業を展開されているオカダコーポレーションは、「FX4クラウド」を導入されています。複数のフランチャイザーに加盟して店舗展開を行う「マルチフランチャイジー戦略」を行うのが特徴的な同社ですが、この戦略を行うには、トップの迅速な意思決定は不可欠です。その為にもFX4クラウドで、最適な答えを導き出され、会社の経営に役立てられています。(引用:公式HP導入事例ページ)
おすすめ業績管理サービス9社の機能・料金を解説!!
1 . CCH Tagetik(シーシーエイチ・タゲティック)
機能
CCH Tagetikはとにかく、あらゆるデータを収集するプロフェッショナルです。一つの事業所に留まることなく、全事業所からのデータを網羅し、最適なアウトプットを導き出してくれます。
また、データの活用方法も柔軟で、企業が欲しいと思うデータを思ったフォーマットでアウトプットできます。こんなデータは難しいだろう、と思えるようなフォーマットまで再現してくれるのが最大の魅力でしょう。
特徴・料金
・膨大なデータを取り込むことに長けている
・全ての事業所、グループ会社のデータを分析し、最適なアウトプットを与えてくれる
・柔軟なアウトプットに対応し、ユーザーに応じたフォーマットで出力してもらえる
・利用料金は非公開、見積もり時に確認が必要です
2 . Jedox(ジェドックス)
機能
Jedoxはデータ入力におけるプラットフォームの自由度が高いのが魅力です。柔軟性のないプラットフォームだと、データのリアルタイムな入力にも、コストがかかってしまいます。今自社で使っているフォーマットに極力合わせた使い方が出来るのがJedoxの魅力でしょう。
また、データのアウトプットの際にも、見慣れたドキュメントの状態で行えますので、情報共有が容易に出来ます。誰でも使いこなしやすい業績管理サービスだと言えるでしょう。
特徴・料金
・データ入力フォーマットを柔軟に変更できる点が最大の魅力
・データを収集分析後、フィードバックしても、現場で見やすい「ドキュメント」の状態でアウトプットされる
・一つのプラットフォームで、「データ統合、入力、見える化」が管理できる
・価格は非公開。ただし、無料トライアルあり
3 . Adaptive Planning(アダプティブ・プランニング)
機能
Adaptive はデータを分散入力できるところに良さがあります。ホストサーバーに入力され集まったデータを解析、分析し、最適な答えを現場にフィードバックできるのです。
また、予算面でも、たった10万円程度の初期投資で始められるのは大きなメリットでしょう。セキュリティ面でもしっかりしていて、米国とヨーロッパ2か所の堅牢なデータセンターがあるのは魅力的です。定期的に監査も入っているので、安心してデータを預けられるでしょう。
特徴・料金
・分散入力型でデータ入力できる。つまり、ボトムアップでデータを集めたい時に有用
・集まったデータを基に、現場にフィードバックするので、双方の行き来が非常にスムーズ
・10万円程度の初期投資で始めることが出来る
・セキュリティ面が非常にしっかりしている
4 . FX4クラウド(社会福祉法人会計用)
機能
FX4クラウドは、資金運営、管理に非常に特化しているのが特徴です。社内外のあらゆるデータを集め、資金面で経営者のサポートをしてくれる業績管理サービスになります。
また、金融機関にリアルタイムの決算書を送付することも出来るので、金融機関との信用度も高まるでしょう。さらには、会計の専門家が、きっちりとアドバイスをしてくれるので、経営者自身が気が付かない事までフォローできる可能性があります。まるで、強力な経理担当者の様です。
特徴・料金
・あらゆるデータを総合的に分析し、資金面、支払い面で経営者の右腕になってくれる
・金融機関との情報共有が非常に密で、決算書の送付も出来る
・会計の専門家からアドバイスを受けるシステムもあり、普段気が付けない事に気が付くチャンスが生まれる
・企業グループ1社目、1~3台まで 42,000 さらに1台につき追加で2,000円
5 . 公益法人会計システム The 会計
特徴・料金
・公益法人会計基準で求められる損益管理や補助金等の管理に必要な資金収支管理に対応、自動で予算書に反映される
・法人会計を対象事業に、割賦する計算と帳票の管理が出来る。自動で割賦金額も計算してくれる。
・相手先別、物品別管理に加え、任意のセグメントを3つまで管理できる。
・仮伝票入力から仕訳伝票発行、取引明細確認、承認処理までのすべての管理が可能。
・合計残高試算表の『問合せ』機能により、総勘定元帳への展開、更に仕訳伝票への展開が可能。
6 . 経営目付役ー会計ー
特徴・料金
・経理ソフト「勘定奉行」で入力されたデータの分析、エクセルでのアウトプットを行えるソフト
・勘定奉行の仕訳データ、Excel予算データを自動集計し、エクセルで瞬時に出力が出来る
・自社独自のExcelレイアウトに勘定奉行のデータを取り込み、編集することが可能。入力ミスを防げる
・手作業での帳票作成が無くなり、入力された勘定奉行のデータから必要な帳票のみを取り出せる
・価格は20万円~(勘定奉行のソフトにより価格が大きく変動)
7 . GLOVIA iZ 会計
特徴・料金
・あらゆるデータを入力することにより、今まで気が付かなかった業績悪化の理由がすぐに分かる
・会社の情報を一元化できる
・データはホストサーバーに預けられ、様々なデバイスから閲覧できるので、外出先やテレワーク先の自宅でも情報を共有できる
・主張先でも仕事をすることが出来、業務が滞ることが無い
・柔軟性があり、現状の活用しているシステムとクラウドを融合させるのに向いている
・価格は135万円~
8 . SAP Business One(エスエーピー・ビジネス・ワン)
特徴・料金
・社内外のデータから財務管理を徹底してくれる。会計業務の自動化や銀行業務なども行ってくれる。
・営業活動や、顧客対応のサイクル全体をデータ化しより効率的な売り上げ増につながる
・徹底した最適な在庫管理をフォローバックしてくれる
・一つのソリューションで、あらゆる部署のニーズを解決してくれる
・鋭いデータ分析力で、今まで気が付かなかったことを教えてくれる
・様々なモバイル端末からのアクセスが可能
・価格に関しては非公開
9 . NetSuite/財務管理ソリューション
特徴・料金
・入力されたデータから、正しい会計処理、財務処理を行ってくれる
・請求書発行のミスが無くなる。定期的に請求すべきものは自動的に管理をしてくれる。
・会計や財務処理だけでなく、適切な収益管理もサポートしてくれる
・過去の実績を基に最適な予算の選定、管理、予測を行ってくれる
・現状のリアルタイムの財務報告をスピーディーに行ってくれる
・とにかく正確性の高いデータをフィードバックくれる
・価格は非公開
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まとめ
というわけで、今回は業績管理サービスについて具体的にご紹介してきました。様々な業績管理サービスがありますが、どのサービスにも魅力あふれる機能が充実しています。
正確性の高い情報をリアルタイムで得て、あなたの企業の業績改善に役に立つことでしょう。どのような、課題をクリアしたいのか?を先にイメージして、ソフトの導入を決められることをおすすめします。