【徹底比較】公益法人向けの会計ソフト6選【2024年最新】
経理業務は手間が多く、残業問題などになっている企業が多くあります。特に公益法人は一般企業とは違う知識が必要になります。そこで公益法人向け会計ソフトを使い、業務の効率化を図るのがおすすめです。ここでは公益法人とは、またおすすめ会計ソフトをご紹介します。
目次(クリックでジャンプします)
公益法人とは
公益法人とは公益にかかわる業務を行っており、営利目的は行いません。公益に関する事業には主に学術や技芸、慈善のような種類があります。
例をあげると、以下のような公益法人があります。
・医療法人
・財団法人
・社団法人
・医療法人
・宗教法人
営利目的でない法人にはNPO法人がありますが、NPO法人とは以下のような違いがあります。
公益社団法人 | NPO法人 | |
公益目的事業比率 | 50%以上 | 50%未満 |
必須条件 | 事業に関する技術的能力 | PST要件であること |
認定機関 | 内閣府や都道府県など行政庁 | 都道府県などの所轄庁 |
公益法人会計基準とは
企業の会計と公益法人会計の大きな違いは以下の点があります。
・企業の会計
大きくわけて資本取引と損益取引を扱う
・公益法人会計
財源を提供してくれる人からの取引により、指定正味財産増減取引と正味財産増減取引をわける必要がある
企業と公益法人で最も違う点として、企業は利益を求めるのに対して公益法人は公益を求めることが挙げられます。そのため、公益法人は公益に対する指標がわかりやすい会計である必要があります。
企業では損益のわかる損益計算書であるかわりに、公益法人会計では正味財産増減計算書が最も重要になります。正味財産とは資産から負債の分を引いたものをいいます。
公益法人向け会計ソフトおすすめ
1.PCA公益法人会計DX
出典元:PCA公式サイト
機能
平成20年に施行された公益法人会計基準に対応しており、会計区分と事業区分など自由に設定をすることができます。レイアウトを編集をすることができる他、PCが得意でない方も操作性が簡単であるため安心して利用することができる会計ソフトです。
また、事業区分ごとに予算を作ることができ科目も最大5階層まで登録をすることできるため、予算に対して支出の状況がひと目でわかります。
クラウド、またオンプレとも体験版をまず利用してみてはいかがでしょうか。
特徴
・2か月間無料体験が可能
・他の会計ソフトなどと連携をすることができる
・口座引き落としまたクレジットカードなど取引を自動で仕訳するので知識不要
料金
全て税込み
・PCAクラウド公益法人会計の場合 月額17,160円~
・PCAサブスク公益法人会計 月額9,000円~
2.公益大臣NX
機能
公認法人会計特有の業務に特化したシステムとなっています。伝票に必要事項を入力するだけで財務諸表ができるので、経理経験がない人でも扱いやすくなっています。また、画面操作も簡単であるため、パソコンが苦手な方でも安心です。
日常業務から、予算管理、月次処理、決算処理など、経理に必要な業務を全て公益大臣NXで行うことができます。
帳簿をそのまま出力できるので、税務署などに提出可能であるため業務の効率化につなげることができます。
特徴
・Windows11にも対応している
・操作性の高い画面であるためパソコンが苦手の方でも安心
・公益法人に必要な業務に対応している
・データ設定やグループメンバー設定などが可能
・ジョブ管理やログ管理など処理状況がわかりやすい
・無料体験会に参加可能
料金
全て税込み
・スタンドアロン版 660,000円
・ピアツーピア版 924,000円
・LANPACK2クライアント版 950,400円
・LANPACK2クライアントwithSQL版 1,108,800円
・LANPACK10クライアント版 1,452,000円
・LANPACK10クライアントwithSQL版 2,006,400円
3.公益法人財務会計ソフト -公楽-
機能
必要なデータを入力するだけで、決算書などを自動作成するため業務の効率化につながります。クラウド型のため、入力している本人以外にもリアルタイムのデータを確認することができます。
また、銀行振り込み、伝票発行などさまざまな処理が全て連動しているため時間や人件費などの削減が可能です。それに加えて、必要な帳簿は全てA4用紙に印刷することができるので、税務署などへの必要書類も準備も簡単です。用紙を差し替える必要はありません。
特徴
・オンラインサポートが充実しており、不明な点があっても安心
・クラウド機能を搭載しているため、インターネット環境があればすぐにどこでも利用可能
・導入実績500ライセンス以上
料金
・公式HPに記載がないため要確認
4.パワフル会計「公益」
機能
最新の平成20年度改定の会計基準だけでなく、平成16年度改正の基準にも対応しており、すでに1,200を超える法人が利用している公益法人に特化した会計システムです。
OBS奉行シリーズとデータを連動できるため、すでに奉行シリーズを使っている企業にとって入力作業の効率化を図ることができます。
以下のような豊富なオプションサービスが用意されており、それぞれの企業の業務にあった利用方法があります。
・Excelプラグインシステム
・支払調書システム
・経過勘定システム
・伺書システム
・連結会計システム ※オンプレミス版のみ
・分散入力システム ※オンプレミス版のみ
・予算書作成システム ※オンプレミス版のみ
・電子承認システム
・証憑連携システム
特徴
・最新の公益法人会計基準に対応している
(法改正時は無料でバージョンアップ可能)
・Excelとの連携が可能
・会計士や税理士など業務支援セミナーに無料で招待している
・オンラインサポートが充実している
料金
・公式ホームページに記載なし
・要問い合わせ
5.FX4クラウド(公益法人会計用)
機能
FX4クラウドの大きな特徴は、最高度のデータセキュリティ体制があることです。暗号化やISO27001の取得など、セキュリティに特に力を入れているクラウド型会計システムなのです。これによってハッキングの他、天災等によるサーバー等の破損などさまざまな問題からシステムを守ります。
さらに担当の社員がシステムの稼働を24時間365日チェックしていることから、予期せぬトラブルがあった場合でも迅速に対応が可能です。
特徴
・公益法人会計基準に準拠している書類を作成可能
・税理士や公認会計士など専門家がサポートしている
・法人税法が適用している法人税と消費税に対応
・二重計上を防止するシステムあり
・予算の執行状況を常にリアルタイムで把握することができる
料金
・公式ページに記載なく問い合わせ要(公式ページより)
6.WEBバランスマン
機能
日常の伝票入力から予算など一括で処理をすることができる会計ソフトです。マスタにて事業や科目ごとに登録をしておくと、あとは自動計算をしてくれるので計算を間違えることがありません。
また、平成16年度と平成20年度の両方の会計基準での決算書に対応しています。中には16年会計基準にて補助金申請をしている場合もあるため、両方に対応している必要があるのです。WEBバランスマンなら、平成16年と20年度の事業が統合になった場合でも安心です。
特徴
・アップデートできるため常に最新の公益法人会計基準に対応
・クラウド型であるためPCとインターネット環境があればどこでも利用可能
・電話やメールなどで連絡をすることにより、遠隔操作にて説明してくれるサポートデスクがあり安心
・科目マスタや事業区分マスタなど受託作業制度あり(有償)
料金
・公式ホームページに記載なし
・ホームページよりメールにて問い合わせ可能
まとめ
公益法人会計は通常の法人会計とは違うため、公益法人会計に特化した会計ソフトを選ぶ必要があります。またパソコン知識がない人や、経理に詳しくない人でも利用しやすいソフトがおすすめです。
セキュリティやサポートなども重要視する点だといえるでしょう。