【徹底比較】完全無料で利用できる会計ソフト8選!
日々の経理業務や確定申告がめんどくさい。多くの方が、そのようなお悩みをお持ちかと思います。
しかし、中小企業の経理担当者や、個人事業主、フリーランスの方にとって、いきなり有料の会計ソフトを導入するのには抵抗があるのではないでしょうか?
「会計ソフトを導入してみたいが、まずは無料で試してみたい」
「うちは小規模/個人なので、できれば無料のソフトで済ませたい」
この記事ではそのような思いをお持ちの方のために、無料の会計ソフトについて解説し、おすすめ会計ソフト8選を紹介していきます。
この記事でわかること
- 無料で使える会計ソフトの選び方
- 無料で使える会計ソフトの注意点
- 完全無料の会計ソフトは何か
- 無料トライアル期間のある会計ソフトは何か
目次(クリックでジャンプします)
会計ソフトって何ができるの?選び方は?
この記事をご覧の方の多くは、今まで紙やエクセルベースで記帳、仕訳を行っていて、これから会計ソフトを使ってみようと考えている方だと思います。そもそも、会計ソフトによって何ができるかを簡単にご紹介します。
会計ソフトの機能は、一言でいうと「自動化」です。
- カードや銀行情報の取引データを自動取込
- レシートや領収書データをスマホ・カメラで自動読取
- 仕訳表や元帳などの帳簿、資金繰り表などの各種レポートを自動作成
ここに挙げた3つのように、経理業務に関わる間接業務の多くを自動化できるのが、会計ソフトの特徴です。
無料の会計ソフトの選び方は?
ここからは、会計ソフトの選び方や無料の会計ソフトを選ぶ上での注意点について解説していきます。
無料で使えるのはインストール型・クラウド型だけ!ERPは使えない?
会計ソフトは、大きく分けて以下の3種類に分けられます。
- インストール型(買い切りのパッケージ)
- クラウド型
- ERP(統合基幹システム)
この内、無料で使えるのはいくつかのインストール型かクラウド型の会計ソフトです。ERPは大企業向けのものが多く、数十万~数百万円の費用をかけてカスタマイズしてもらうものになります。
クラウド型会計ソフトでは、オンラインで会計情報を管理、処理することが可能です。
初期費用はかからない代わりに、月額や年額でランニングコストがかかってくるのが特徴です。
端末上にデータを保存することなく、インターネット上でサービスが提供されます。ソフトをインストールする必要がないので、インターネット環境さえあれば場所や端末を問わず使用することができます。多くのクラウド型会計ソフトが、Macにも対応しています。
一方、インストール型会計ソフトではオフラインで会計情報を管理、処理することが可能です。
量販店やWeb上でパッケージを購入し、ダウンロードすることでランニングコストがかからずに利用できます。
無料で会計ソフトを利用したい場合は、利用環境を選ばず、導入しやすいクラウド型を検討することをおすすめします。
クラウド型は、インストール型やERPに比べると複雑な処理や膨大なデータを処理することには向きませんので、従業員が何千何万といるような大企業ではインストール型やERPが採用されることが多いです。
個人事業主か、法人かによって必要な機能が異なる
会計ソフトを選ぶ際の前提として、個人事業主としての利用なのか法人利用なのかというポイントがあります。
個人事業主と法人では申告しなければならない書類が異なるので、会計ソフトに必要となる機能が変わってきます。
具体的には、
個人事業主の場合
- 確定申告書B
- 収支内訳書
- 青色申告決算書(青色申告の場合)
- 青色申告承認申請書 (青色申告の場合)
法人の場合
- 総勘定元帳
- 領収書綴り
- 決算報告書
- 法人事情概況説明書
- 法人税の申告書
- 消費税の申告書
- 地方法人税の申告書
- 税務代理権限証書
といった書類の提出が必要です。
したがって、1つのベンダーが会計ソフトと確定申告ソフトの2種類のサービスを提供している場合、自分がどちらで税申告をするのかにあわせてソフトを選ぶ必要があります。また、1種類しかサービスがないベンダーの場合は、自分が申告したい書類に対応しているかをチェックすべきでしょう。
参考
無料で使えるクラウド確定申告ソフト
シェアNo.1のクラウド確定申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」は、簿記の知識がなくてもかんたんに青色申告を行うことができます。
経理業務に不慣れな方や、今までエクセル等で確定申告を行っていた方にもピッタリ。e-Taxにも対応しています。
すべての機能が使えるプランが、1年間無料のキャンペーン中!白色申告の方には、ずっと無料で使える「やよいの白色申告 オンライン」もあります!
無料の会計ソフトを選ぶ上での注意点は?
- 機能が制限されることが多い
- サポートは基本的にはない
- トライアル期間だけ無料のソフトが多い
無料の会計ソフトを選ぶ際は、以上3つのポイントをチェックしてから選ばなければなりません。
1.機能が制限される事が多い
期間の制限がなく無料で使える会計ソフトはいくつか存在しますが、基本的に使える機能に制限があります。
アプリやMacでの利用、基本的な勘定科目の仕訳などはできるものの、以下のような制限がある場合が多いです。
- 取引データの閲覧期間に制限がある
- データの出力数に制限がある
- 利用ユーザー数や同期端末数に制限がある
- 仕訳件数に制限がある
- 申告書のエクスポートができない
無料で使うために手間を増やしてしまうと、会計業務をラクにするための会計ソフトなのに本末転倒です。ですから、閲覧期間や出力数の制限があるソフトでは、実際に使う上で致命的な問題になります。
2.サポートは基本的に受けられない
会計ソフトを使うメリットの一つとして、電話やチャットでのサポートを受けられる点があります。ソフトの使い方だけでなく、会計や確定申告に関してわからないことがあればすぐに質問ができ、回答を得られるので安心です。
しかし、無料のソフトはサポートがないか、質問の回答に時間がかかるなど、内容が限られてきます。ですので、会計知識に自信がない方や、会計業務に慣れていない方は、充実したサポート体制が整っている有料ソフトを使うことを推奨します。
特に、法人の場合は決算書に加えて法人税申告書を作る必要があるなど、複雑な業務もあるので一層の知識かサポートが必要です。
3.トライアル期間だけ無料のソフトが多い
無料と調べて出てくる会計ソフトの中には、期間限定の無料利用ができるというものがあります。要するに、有料版の体験版という位置づけですので、そのままの実用を想定されていません。
裏を返せば、多くの会計ソフトは1ヶ月〜1年ほどの無料のトライアル期間を設けていて、ユーザーは気軽に会計ソフトを試すことができます。
トライアル期間だけ無料の会計ソフトは、「会計ソフトの導入をしたいけどどのソフトにしようか迷っている」という方や、「機能や特徴は分かったから操作性を確認したい」という方向けになります。
無料の会計ソフトはこんな人におすすめ
以上のような注意点があることから
- 個人事業主である/規模がとても小さいので有料のシステムを利用するほどではない
- 会計知識はある程度あるので、サポートは不要
- いずれ有料に切り替えるつもりである
- 会計ソフトが便利そうなので試してみたい
といった場合には無料の会計ソフトの検討をおすすめできます。
特に個人事業主や中小規模の法人の場合は専門の経理がいない場合も多いので 、無料の会計ソフトとはいえ経理業務の効率化による負担軽減を期待できるでしょう。
まずは無料の会計ソフトを導入してみて、機能が十分であればそのまま使い続ける、事業規模が拡大して機能不足を感じたらアップデートする、といった導入方法がおすすめです。
無料で利用できる会計ソフト8選!
ここからは具体的な会計ソフトを紹介します。
無料で利用できる会計ソフトには
- 期間や機能の制限がなく完全無料の会計ソフト
- 期間や機能が限られるが、無料から利用できる、お試しに最適な会計ソフト
の2種類があるので、順に解説していきます。
以下のダウンロードボタンから、「無料で利用できる会計ソフト比較表.pdf」をダウンロードできます。
/blog/wp-content/uploads/2020/04/無料で利用できる会計ソフト比較表-1.pdf
機能や期間の制限なし!完全無料の会計ソフト5選
これから紹介する会計ソフトは、全て期限なく無料で利用でき、更に機能制限もないものです。完全無料で運用したいと考えている事業者様にとってはどれも必見です。
無料家計ソフトの注意点で挙げた、
- 機能が制限されることが多い
- トライアル期間だけ無料の会計ソフトが多い
という欠点を払拭できる、数少ない会計ソフトです。
1.フリーウェイ経理Lite
運営会社:株式会社フリーウェイジャパン
製品ページ:会計ソフト「フリーウェイ経理Lite」は永久無料
有料版:あり
対象:個人事業主、中小企業
種類:インストール型
フリーウェイ経理liteは、ずっと0円で使える会計ソフトです。
最大の特徴は、ず っと0円で使える上に、 実務上支障がでるような機能制限がないことでしょう。
帳簿や伝票の入力はもちろん、決算書の出力も行うことができます。閲覧期間や、出力データ数の制限もありません。
個人事業主向けにはフリーウェイ確定申告Liteというソフトが用意されていて、青色、白色どちらの申告書類も無料で作成することが可能です。
ちなみに、フリーウェイ経理Pro という製品がありますが、こちらは会計事務所向けの製品になります。事務所が、顧問先の経理データを管理するための製品なので、法人、及び個人事業主の方は、Liteを利用しましょう。(liteには、3000円/月 で、より機能を充実させた法人専用プランもあります。)
フリーウェイ経理Liteでは、以下のことはできません
- クラウドサービスとしての利用
フリーウェイ経理Liteはクラウドサービスではありません!PC にインストールして使うもので、(企業版でも同様)Macやスマホからの利用ができません。
ただし、企業版の場合はインターネット上にデータを残すことは可能です。
- サポートを受ける
0円のプランにはサポートがないので、わからないことが出てきた場合は自力で調べる必要があります。
- 銀行口座やクレジットカード明細の自動取得と自動仕訳
これらの機能は、月額3000円の企業版のみとなります。
2.円簿会計
運営会社:株式会社円簿インターネットサービス
製品ページ:円簿会計ってどんなもの? / 円簿青色申告ってどんなもの?
有料版:なし
対象:個人事業主、中小企業
種類:クラウド型
円簿会計の特徴は、完全無料、利用期間が無制限、クラウドサービスである、という3点です。
通常高性能な会計ソフトであれば、クラウドでも月に数千円、買い切りであれば何万円もしますが、円簿会計は広告収益モデルのため全てが無料で利用できます。
また、フリーウェイ経理Liteと比べた強みはMacでもWindowsでも、端末関係なくどこでもどこでも利用できることでしょう。
円簿シリーズは法人向けのクラウド会計だけでなく、個人事業主向けの青色申告、給与、営業支援など様々なサービスがラインナップされており、どれも無料です。
無料で使える会計ソフトとしては、最有力候補の1つでしょう。
円簿会計では、以下のことはできません。
- 銀行口座やクレジットカード明細の自動取得と自動仕訳
クラウドのメリットの一つにこのあたりの自動化がありますが、完全無料では実現できていないようです。(2020年4月現在)
- スマホアプリでの利用
Webブラウザから利用するクラウドサービスなので、今のところアプリは整備されていません。ただし、スマホからでもブラウザ上で利用することが可能です。
3.ちまたの会計
運営会社:ちまたの会計
製品ページ:ちまたの会計『クラウド会計ソフト』無料でも充実!サークル・PTA・自治会他に最適です
有料版:なし
対象:サークルやNPOなど、小さなコミュニティ団体
種類:クラウド型
ちまたの会計は、家計簿のような感覚で使用できる、小さなコミュニティのためのクラウド会計ソフトです。
クラウドなので、OS問わず使用することができ、スマホやタブレットのレイアウトも見やすいように工夫されています。
無料でありながら、帳簿の自動作成や、分析機能があり、クラウドで常にアップデートされる点などが評価され、13796団体で活用されています。(2020年4月現在)
ちまたの会計では、以下のことはできません
- 法人税申告書など、事業主に必要な書類の作成
小さなコミュニティのお金の管理のために作られている会計ソフトなので、法人や個人事業主が税金を申告する上で必要な書類が全てつくれるわけではありません。
ちまたの会計は、非営利組織や任意団体の運営上必要な帳簿・会計報告書類・基本機能はしっかり備えており、税申告書類の作成などが目的でない場合は申し分がないといえるでしょう。
4.やよいの白色申告 オンライン
運営会社:弥生株式会社
製品ページ:無料の白色申告ソフト「やよいの白色申告オンライン」|確定申告ソフトなら弥生
有料版:あり
対象:個人事業主
種類:クラウド型
やよいの白色申告オンラインは、白色申告での確定申告に特化した個人事業主向けのクラウド会計ソフトです。
機能制限が一切ないので、白色申告ができれば十分という個人事業主の方にはおすすめです。
「本当に機能制限がないの?」と思われるかもしれませんが、有料版との違いはサポートの有無だけで、かんたん取引入力による自動データ連携や、最小限の入力で仕訳ができるスマート取引入力など、スマホアプリなど、全ての機能が使えます。
約30年前から会計ソフトを提供しているベンダーということも有り、安心感があるのもポイントです。
また、来年からは青色申告にしたい!という個人事業主の方でも、やよいの青色申告 オンラインへデータをそのまま引き継ぐ事ができるので心配ありません。やよいの青色申告 オンラインでは、すべての機能が1年間無料で使えるプランがあるため、青色申告をする可能性があるという方はこちらを選びましょう。
やよいの白色申告オンラインでは、以下のことはできません。
- 白色申告に必要な書類以外を作成すること
青色申告で使う決算書類や、 その作成に必要な帳簿を作成することはできません。もちろん、法人決算には対応できないため、白色申告目的以外での実用は難しいです。
- サポートを受ける
有料プランとの違いはサポートの有無ですので、当然ながらサポートは受けられません。しかし、全機能が無料で使えること、白色申告なので他の会計処理に比べれば複雑な知識は必要ないことなどから、さほどデメリットにはならないでしょう。
5.Main財務管理
運営会社:メインソリューション株式会社
製品ページ:財務(会計)管理フリーソフト|メインソリューションの無料で使える0円ビジネスソフト「Main財務管理」
有料版:オプションとして、サポート(3500円/月)と初期導入支援(50,000円)
対象:中小企業
種類:インストール型
Main財務会計は、完全無料で運用が可能なインストール型会計ソフトです。同社のサービスは、給与ソフト。販売管理ソフト、グループウェアがあり、これら4サービスが完全無料で提供されています。
サーバーの設定など、運用保守面での収益モデルなので、無料会員へのサポートはサイト上にあるマニュアルのみとなります。
1984年創業の会計ソフトでは老舗企業ですが、令和や消費増税への対応、コロナ応援キャンペーンを行うなど(2020年4月現在)現在でもアップデートされているので、無料で使い続けたい方でも安心です。24年間で2000社以上の取引実績があるのでノウハウもあり、細かな要望を叶える開発にも対応している(有料)ため、既成のクラウドサービスでは使い勝手の悪い方にとってはメリットとなります。
複式簿記で記帳していくタイプで、エクセルや紙での仕訳作業に慣れており、会計専門用語に詳しい方ほど、導入しやすい会計ソフトです。
Main財務管理では、以下のようなことはできません。
- クラウドでの利用
インストール型の会計ソフトなので、PCにダウンロードして利用する必要があります。OSもWindowsのみの対応なので、Macやスマホでの利用はできません。
金融機関からの自動データ取込や、仕訳の自動化等もできないので、自分の手で入力していく必要があります。
新規起業の強い味方!販売管理ソフト・会計ソフト・給与ソフト・グループウェアがすべて無料で使えるMBNサービス | \0ビジネスソフトのMBNサービス
無料から利用開始できるおすすめ会計ソフト3選
ここからは、無料から利用開始できるおすすめ会計ソフトを紹介していきます。
今回紹介するのは、freee、マネーフォワードクラウド、弥生会計の3サービス(それぞれ法人向け、個人事業向けがあるので表は6つに分けています)です。
無料会計ソフトの注意点で挙げた、
- 機能が制限されることが多い
- トライアル期間だけ無料の会計ソフトが多い
という点に当てはまり完全無料ではないものの、有料プランを検討したくなるほど、どれも機能やサポートが充実した業界シェアの高い会計ソフトです。
紹介するのは、会計ソフトは全てクラウド会計ソフトで、有料プランを検討する事になった際も低コストでの運用ができます。
今後有料でも利用する可能性はあるもののどれが自社に合っているのかわからない、初めての会計ソフトなのでまずは無料で使ってみたいといったニーズにピッタリです。
6.クラウド会計ソフトfreee
運営会社:株式会社freee
製品ページ:確定申告ソフト | クラウド会計ソフト freee
有料版:あり
対象:個人事業主・中小規模法人種類:クラウド型
freeeの特徴は、データ取込や仕訳を自動化し、経理業務の負担を大幅に軽減できることです。
自動でデータを取リ込み、仕訳を提案するだけでなく登録まで完全自動です。
経営状況をリアルタイムに把握することもでき、レポート出力も可能です。定評のあるサポート体制や強固なセキュリティ対策も、安心して利用できる要素の1つです。
マネーフォワードクラウドと同じく、無料期間を過ぎても無料で使う事ができるのですが、マネーフォワードよりも更に機能が制限される印象で、無料プランの実用性は正直あまりありません。ソフト選定のための”お試し”という要素が強いと思ったほうが良いでしょう。
有料プランでは、個人事業向けは980円〜、法人向けでも1,980円から利用することができます。マネーフォワードクラウドと同様、比較的安いランニングコストで運用できるため、無料期間で利用してみて費用対効果を実感できるようであれば、有料プランへの変更を検討しましょう。
freeeの有料プランについて詳しい解説はこちら
会計freeeの無料プランでできないこと
- 直近1ヶ月以外のデータ編集・閲覧
- 10データ以上の帳簿データのCSV/PDF
- 取引データの出力
- 決算書類・確定申告書類の出力
プレビュー表示のみ可能で、出力ができませんので税務署への申告はできません。少なくとも、この期間は有料会員でいる必要があります。 - 各種サポート
無料プランになるとどうなりますか?(公式サイト)
サービス詳細を見る
7.マネーフォワードクラウド会計/クラウド確定申告
運営会社:株式会社マネーフォワード
製品ページ:
確定申告ソフト「マネーフォワード クラウド確定申告」
有料版:あり
対象:クラウド会計は中小規模法人、クラウド確定申告は個人事業主
無料プランの機能制限:あり
種類:クラウド型
会計処理にかかる時間を大幅に減らすことができるのが「マネーフォワードクラウド会計/確定申告」です。
2014年にグッドデザイン賞を受賞した使いやすい画面設計や、各種金融機関との連携(2019年11月時点で、全3,300の金融サービスに対応)による仕訳の自動提案、マネーフォワードクラウドとして提供される勤怠や経費精算ソフトとの連携などが強みでしょう。
クラウド会計とクラウド確定申告の違いは、 対象としているユーザーの違いです。
- 会計業務
- 請求業務
- 経費精算
- 給与計算
- マイナンバー管理
これらの機能は、クラウド会計に搭載されている機能なので、単純に法人の場合はクラウド会計、個人事業主の場合はクラウド確定申告と考えてしまって問題ないでしょう。
マネーフォワードクラウド会計の料金プランは、2,980円~となっており、1ヶ月の無料期間が存在するのですが、実は1ヶ月の無料期間が終わっても無料で使い続けることが可能です。 (2024年5月現在)
一方、マネーフォワードクラウド確定申告の料金プランは、900円~となっています。
こちらも、無料期間後に有料会員にならなければそのまま利用することが可能です。
マネーフォワードクラウド会計/確定申告の無料プランでできないこと
- 年度につき50件以上の仕訳登録
- 仕訳帳データのCSV出力
無料でご利用いただける機能について |マネーフォワード クラウド料金・契約
開業したての個人事業主で、年間50件も登録する収支がないという場合は完全無料で使うことができます。また、仕訳を増やしたいと思ったときにそのまま有料プランにアップデートすることでデータを引き継ぐことが可能です。
8.弥生会計 オンライン/やよいの青色申告 オンライン
運営会社:弥生株式会社
製品ページ:
クラウド会計ソフト「弥生会計 オンライン」|経理・会計ソフトなら弥生
クラウド青色申告ソフト「やよいの青色申告 オンライン」|確定申告ソフトなら弥生
有料版:あり
対象:中小規模法人/個人事業主
種類:クラウド型
インストール型の会計ソフト「弥生会計シリーズ」で有名な弥生が提供するクラウド型会計ソフトとして「弥生会計 オンライン」があります。
これは、中小規模法人向けの会計ソフトになっており、個人事業主専用の会計ソフトとしては、前述の「やよいの白色申告 オンライン」「やよいの青色申告 オンライン」というソフトがあります。
「弥生会計 オンライン」「やよいの青色申告 オンライン」ともに、取引データの自動取り込み、仕訳の自動登録機能が搭載されているため会計業務が効率化されるだけでなく、家計簿感覚で簡単に確定申告ができるため、簿記や会計の知識がない方でも安心して使うことが可能です。
料金に関しては、「弥生の白色申告オンライン」とは違って永年無料で使うことはできませんので、無料で使えるのは有料版の体験期間という位置づけです。
「弥生会計 オンライン」は最大1年間無料、その後は1年間17,250円(月換算で約1,437円)
※ベーシックプラン(すべての機能と操作質問が使えるプラン)が最大1年間無料で利用できます。
「やよいの青色申告 オンライン」は1年間無料、その後は1年間8,800円(月換算で約733円)
※すべての 機能が使えるトータルプランが24,000円/年です。
での利用となります。
料金プランについての詳細は公式サイト参照
無料の弥生会計 オンライン/やよいの青色申告 オンラインでできないことは
- 決算書/確定申告書類の出力
- 電話・メール・チャットでのサポート利用
弥生会計オンラインのみ、電話・メールのサポートが1年間無料で利用可能
となります。
まとめ
今回は、無料で利用できるおすすめの会計ソフトを紹介しました。
紹介した会計ソフト比較表はこちら
完全無料で利用できる会計ソフトをメインで紹介しましたが、無料とは思えないほど高性能なものも多くあるので、個人事業主や中小規模法人にとって最適な選択肢になり得ます。
規模が大きくなったり、よりよい使い勝手が必要になり、有料の会計ソフトを検討する場合も、多くの会計ソフトが設けている無料期間を積極的に利用して会計ソフトを選ぶことができます。
おすすめの会計ソフトをまとめて比較したい方はこちら(有料を含む)
値段のアップデートや細かな機能差を比較したい場合は、資料請求して見ることがおすすめです。営業担当の方の話を実際に聞いた上で、自身の環境に最適な会計ソフトを選びましょう。