デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の特徴と強みを整理
2026年5月10日
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下、DTFA)は、2001年に設立されたBig4系のFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)で、M&A、クライシスマネジメント、フォレンジック、リストラクチャリングを中心に支援するファームです。 2025年12月1日付で、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社の3社が合併し「合同会社デロイト トーマツ」が発足しており、旧DTFAの機能は同社のファイナンシャルアドバイザリー部門が継承しています。 本記事ではデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(現:合同会社デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー部門)の特徴や機能、メリット・デメリットについて詳しく解説します!
目次
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デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の特徴と強みを整理

合同会社デロイト トーマツ/ファイナンシャルアドバイザリー(旧:デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーオススメスコア
サポート体制
5
価格
3
操作性
3
接続安定性
3
機能の網羅性
5
機能一覧
M&A戦略立案からPMIまでのワンストップ支援
国内・クロスボーダー案件のアドバイザリー(案件組成段階からDay1以降まで)
クライシスマネジメント(事業の垂直立ち上げ支援)
M&A Digital(IT/オペレーション統合支援、データアナリティクス)
新規事業立ち上げ支援
おすすめの業界
製造業, 金融, 公共・官公庁, テクノロジー・メディア・通信, 小売・消費財, インフラ・エネルギー
おすすめの企業規模
従業員501名以上
購入・導入情報
不明
良い点
2001年設立以来のFASとしての豊富な実績
約1
394名(2022年5月末日現在)の専門家陣容
全世界150カ国以上・約200
000人のデロイトメンバーファームのグローバルネットワーク
M&Aライフサイクル全体(調査から実行・PMI後のアフターフォローまで)をワンストップで提供
FAS内デジタル組織として最大規模のDigital部門を保有しM&A・新規事業をデジタル面から支援
トーマツグループ内の会計・税務・法務・コンサル専門家との連携
気になる点
料金体系が非公開で事前比較が難しい
サービスの特徴と類似サービスとの違い
DTFAの特徴は、M&Aライフサイクル全体を横断的に支援できる総合FASである点に集約されます。 ここでは、ブティック型M&Aアドバイザーとの違いを踏まえて3点を解説します。
①M&Aライフサイクル全体をワンストップで支援
戦略立案からデューデリジェンス、バリュエーション、交渉支援、PMIまでを一貫して提供できる体制を備えています。 委託先を業務単位で使い分ける必要がなく、調査から実行・統合後フォローまでを同一窓口に集約できる点が、ブティック型M&Aアドバイザーとの違いです。 M&Aの「成立」だけでなく「成功」までを志向した設計とされています。
②グローバルネットワークを活かしたクロスボーダー対応
クロスボーダー案件で、現地メンバーファームと連携した支援を受けられる点が強みです。 デロイトメンバーファームに属する全世界150以上の国・地域、約470,000人のプロフェッショナルネットワーク(2024年時点)を活用し、海外子会社の再編やリストラクチャリングにも対応します。 日本企業関連および世界のM&Aリーグテーブルでも上位に位置する年があり、案件遂行の蓄積が見込めます。
③Digital部門による「経営×IT/デジタル」支援
Digital部門はM&A Digital領域に特化したFAS国内有数のチームとして組成されており、ITデューデリジェンスやPMIにおけるシステム対応、新規事業のオペレーション・IT構築、データアナリティクスまでを一気通貫で支援します。 総合系コンサルファームのDX/IT部門と異なり、顧客の経営課題を主軸に据え、IT・デジタルを手段として位置付ける構成になっています。
調べてわかったDTFAの良いところ3点
DTFAの強みは、長年の実績、専門人材の層の厚さ、グループ連携の包括性に集約されます。 ここでは選定時に評価しやすいポイントを3点紹介します。
①2001年設立以来の豊富な実績
2001年の設立以来、ファイナンシャルアドバイザリーを通じて企業価値向上に関与してきた長期の実績があります。 中型M&Aから大型M&Aの特別委員会FA、フェアネスオピニオン、官公庁案件まで、FASならではの幅広い案件領域に対応してきました。 近年のM&Aリーグテーブル(LSEG、Mergermarketなど)でも上位に位置する年があり、案件遂行能力の蓄積が見られます。
②専門人材の陣容と多様性
FA部門としての人員規模が大きく、領域別に専門特化したチームを擁します。 従業員数は2,460名(2025年5月末日現在、合併前のDTFA単体)で、Big4系FASのなかでも有数の体制です。 バリュエーションチームは国内有数の規模を有し、Digital部門も国内のFAS領域では大きな組織として機能しています。 会計士、コンサル出身者、事業会社出身者など多様なバックグラウンドの人材が在籍し、多角的な検討が可能です。 なお2025年12月の合併後は、合同会社デロイト トーマツ全体としての人員規模に変化しています。
③トーマツグループ全体の専門家連携
会計、税務、法務、コンサルティングの各専門家との連携体制が整っている点が強みです。 M&Aではビジネス、法務、税務、財務など多面的な検討が短期間で求められますが、グループ内連携により包括的な意思決定支援を一体で受けられる体制があります。 M&A、クライシス、イノベーションといった複数領域を横断するサービス提供にもつながります。
注意すべきポイントと導入時のハードル
DTFAは総合的な強みを持つ一方、依頼検討時に押さえておくべき制約もあります。 ここでは判断材料として3点を整理します。
①料金体系が公開されていない
料金体系は公開されておらず、初期段階での比較検討は難しい点に留意が必要です。 案件の規模や複雑性、提供範囲によって個別見積もりとなるため、比較を行う場合は複数のFAから提案を取得することが望まれます。 予算感を早期に共有し、スコープを調整するとスムーズです。
②大企業・中堅企業向け案件への適性が中心
実績の中心は、数十億円から数百億円規模の中型案件、大型M&A、上場会社の特別委員会FA、親子上場解消、MBOなどです。 そのため、ごく小規模なM&Aや個人事業承継のニーズには、専門特化したM&A仲介会社のほうが合致する場合もあります。 案件規模と求める助言レベルの整合を確認することが重要です。
③組織再編による体制変化への留意
2025年12月1日付の3社合併により、サービス提供主体が「合同会社デロイト トーマツ」のファイナンシャルアドバイザリー部門に移管されています。 契約や問い合わせの際は、最新の法人名・担当窓口を確認することが望まれます。 長期プロジェクトでは引き継ぎ体制についてもあわせて確認しておくと安心ではないでしょうか。
このサービスがおすすめのケース
DTFAは、複雑性の高いM&Aや横断的な専門性を要する案件に向いています。 ここでは適合しやすい企業像を3点紹介します。
①クロスボーダーM&Aを検討している企業
海外企業の買収・売却、合弁設立、海外子会社の再編を検討する企業に適しています。 世界150以上の国・地域に広がるデロイトメンバーファームと連携した現地調査・交渉支援を活用でき、現地の商慣習や規制への対応もまとめて進められます。 海外事業の業績下振れに対するリストラクチャリング支援にも対応しています。
②M&Aと並行してIT・デジタル統合が論点になる企業
ITデューデリジェンスやPMIにおけるシステム統合、Day1対応などデジタル面の支援が必要な企業に向いています。 Digital部門が「経営×IT/デジタル」の両面を上流から下流まで支援できるため、システム導入のみを切り出した発注ではなく、戦略実装までを含む包括的な支援を求めるケースに適合します。 新規事業のオペレーション・IT構築にも活用できます。
③親子上場解消・MBO・特別委員会FAなど高度な助言を要する案件
親子上場解消、MBO、フェアネスオピニオン提出、特別委員会FAなど、少数株主保護や独立性が問われる案件で活用しやすい体制があります。 独立した第三者としての価値算定や助言を必要とする上場会社のニーズに対応しやすく、会計・税務・法務面の検証も並行して進められます。
向いていない可能性があるケース
用途によっては、DTFAが最適とはいえない場合があります。 ここでは検討の前提として3点を整理します。
①小規模な事業承継・スモールM&Aを希望するケース
数千万円〜数億円規模の小規模事業承継案件は、DTFAの主力領域とは異なる可能性があります。 総合FASは大型・複雑案件向けの体制が中心のため、小規模M&Aではスモール案件特化の仲介会社のほうが、コストやスピード面で合致しやすい場合があります。 案件規模と提供価値のバランスを確認することが重要です。
②料金条件を事前に明確化したいケース
料金体系が非公開のため、選定初期段階で費用を比較したい企業には情報収集の負担がかかる可能性があります。 固定費的なフィー設定や定額パッケージを求める企業には、料金が明示されたサービスのほうが合致するかもしれません。 見積取得には一定のリードタイムも必要です。
③単一機能のみのスポット支援を希望するケース
DTFAの強みは複数領域を横断したワンストップ支援にあります。 そのため、限定的なスポット業務(簡易な評価のみ、書類レビューのみ等)を低コストで委託したい場合は、専門特化型の小規模ファームのほうが適合することがあります。 求める支援範囲を明確にしてから検討するとミスマッチを避けやすくなります。
よくある質問
DTFAに関する代表的な疑問点を整理しました。 検討初期の判断材料として活用してください。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社はどのようなサービスを提供していますか?
M&A、クライシスマネジメント、フォレンジック、リストラクチャリングを中心に、ファイナンシャルアドバイザリーサービスを提供しています。 バリュエーション、デューデリジェンス、PMI、Digital支援なども含む幅広いラインナップが特徴です。 なお2025年12月以降は、合同会社デロイト トーマツのファイナンシャルアドバイザリー部門として提供されています。
クロスボーダー案件には対応していますか?
対応しています。 デロイトメンバーファームの全世界150以上の国・地域、約470,000人のプロフェッショナルネットワーク(2024年時点)を活用し、国内案件・クロスボーダー案件の双方で実績があります。
料金はどのくらいかかりますか?
料金体系は公開されておらず、案件の規模や範囲に応じた個別見積もりとなります。 具体的な費用については、直接問い合わせのうえ提案を受ける必要があります。
M&AのPMIまで一貫して依頼できますか?
依頼できます。 Pre M&Aの戦略立案からデューデリジェンス、Day1対応、PMIによるシナジー実現支援まで、ライフサイクル全体をワンストップで支援する体制が整っています。
まとめ
DTFAは、Big4系FASとしての陣容と国内外のネットワークを背景に、M&Aや企業再編、クライシス対応まで幅広く支援するファームです。 グループ内の会計・税務・法務・コンサルとの連携、Digital部門、バリュエーションチームなど、複雑な案件を多面的に支える体制を備えています。 一方で、料金体系が非公開である点、小規模案件やスポット業務には必ずしも適さない可能性がある点など、依頼前に確認すべきポイントもあります。 2025年12月1日付の合併により、現在は合同会社デロイト トーマツのファイナンシャルアドバイザリー部門として機能を継承しているため、最新の法人名と窓口を確認したうえで検討するとよいでしょう。 クロスボーダー案件、上場会社の高度な助言案件、IT・デジタル統合を伴うM&Aを検討する企業にとって、有力な選定候補となるサービスです。

合同会社デロイト トーマツ/ファイナンシャルアドバイザリー(旧:デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社)
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーオススメスコア
サポート体制
5
価格
3
操作性
3
接続安定性
3
機能の網羅性
5
機能一覧
M&A戦略立案からPMIまでのワンストップ支援
国内・クロスボーダー案件のアドバイザリー(案件組成段階からDay1以降まで)
クライシスマネジメント(事業の垂直立ち上げ支援)
M&A Digital(IT/オペレーション統合支援、データアナリティクス)
新規事業立ち上げ支援
おすすめの業界
製造業, 金融, 公共・官公庁, テクノロジー・メディア・通信, 小売・消費財, インフラ・エネルギー
おすすめの企業規模
従業員501名以上
購入・導入情報
不明
良い点
2001年設立以来のFASとしての豊富な実績
約1
394名(2022年5月末日現在)の専門家陣容
全世界150カ国以上・約200
000人のデロイトメンバーファームのグローバルネットワーク
M&Aライフサイクル全体(調査から実行・PMI後のアフターフォローまで)をワンストップで提供
FAS内デジタル組織として最大規模のDigital部門を保有しM&A・新規事業をデジタル面から支援
トーマツグループ内の会計・税務・法務・コンサル専門家との連携
気になる点
料金体系が非公開で事前比較が難しい
概要
2001年設立以来、M&Aのライフサイクル全体を専門領域横断でカバーするFASとして、クロスボーダー案件や大型案件、デジタルを活用したM&A・新規事業支援まで一気通貫で提供する総合アドバイザリーファームです。









