法人向けデビットカードとは？特徴やメリット、おすすめのカードを徹底解説！

法人口座を開設すると、よく勧められるのが「法人向けデビットカード」。

デビットカードの一番の特徴は「即時決済」です。紐づけられた口座から利用と同時に引き落とされるため、現金のやりとりや立替の手間が省け、経費精算の管理が楽になります。さらに、キャッシュバックによって収益に貢献できるため、デビットカードの利用には多くのメリットがあるのです。

この記事では、法人向けデビットカードの導入を検討されている担当者様に向けて、法人向けデビットカードの特徴やメリット、導入する場合の手順、そしておすすめの法人向けデビットカードまで、徹底的に解説します！

法人向けデビットカードとは？

法人向けデビットカードとは、法人口座があって初めて利用できる法人カードであり、紐づけた法人口座から即時に引き落とされる「即時決済(リアルタイム決済)」が特徴です。

そのため、法人向けデビットカードの利用可能範囲は法人口座の残高に限ります。したがって、残高を上回る支払いや分割払い、リボルビング払いはできません。

また、法人向けデビットカードには、法人向けクレジットカードや法人向けプリペイドカードと同様に「Visa」や「Mastercard」、「JCB」などの国際ブランドが付いています。そのため、法人向けデビットカードを利用できるのは、カードが対応する国際ブランドの加盟店になります。

法人向けクレジットカードとの違い

法人向けクレジットカードと法人向けデビットカードは、審査の有り無し、分割払い、支払いのタイミングが大きく異なります。

	審査	分割払い	支払いのタイミング
法人向けクレジットカード	有り	可	カード会社によるが翌月が多い
法人向けデビットカード	基本的に無し	不可	即時決済

支払い額は紐づけした口座から即時に引き落とされるため、クレジットカードのような与信審査がありません。

しかし、支払いの方法はクレジットカードと何ら変わりありません。特別な手続きなしに、暗証番号の入力やサインの記入、ワンタッチ決済など、クレジットカードと同様に決済することができます。

法人向けデビットカードのメリット

以上の特徴を踏まえた法人向けデビットカードを利用するメリットとしては、以下が挙げられます。

• 即時決済のため仕訳が簡略化され、経理処理の工数が少なくなる
• 与信審査が基本的に無いため、クレジットカードに比べてカード発行がスピーディ

それぞれについて詳しく解説していきます。

経理処理の工数が少なくなる

法人向けクレジットカードを利用した場合の経費は、利用した月は未払金として仕訳し翌月の引き落とし時に消込処理を行う必要がありますが、デビットカードを利用した場合は、そのまま預金として仕訳する事ができます。

したがって、同じ法人カードでも、デビットカードの方が経理部の処理工数が少なくなるというメリットがあると言えます。

クレジットカードに比べてカード発行がスピーディ

先述の通り、クレジットカードを作る場合は個人・法人問わず、与信審査が必要です。特に法人カードの場合、審査はさらに厳しくなります。経営実績や財務状況、個人もしくは代表者の信用情報などをもとに審査されるため、信用を得るための対策や書類の用意など、クレジットカードの作成には時間と手間がかかる傾向にあります。そのため、クレジットカードは発行まで一般的に3週間ほどかかってしまいます。

一方、デビットカードは支払いをした時点で口座から即座に引き落とされるため、カード会社にリスクがなく、与信審査は基本的に必要ありません。そのため、手間をかけずに法人カードを発行したい場合はデビットカードがおすすめです。

法人向けデビットカードのデメリット

法人向けクレジットカードが使えても、法人向けデビットカードが使えない場合があることには注意が必要です。

一般的に法人向けデビットカードが使えない代表例として、以下のサービスが挙げられます。

• ガソリンスタンド
• 有料道路
• プロバイダー
• 携帯料金
• 生命保険

ただし、記事の後半で紹介するGMOあおぞらネット銀行の「Visaビジネスデビットカード」は、ガソリンスタンドや公共料金でも利用できるためおすすめです。

「Visaビジネスデビットカード」の解説はこちら(内部リンク)

法人向けデビットカード導入から利用までの流れ

導入前

1．銀行で法人口座の開設をする

2．口座開設と同時にデビットカードを申し込む

3．発行

導入後

4．法人口座に入金

5．カードが提携する国際ブランド加盟店で利用（加盟店でも一部利用できない場合があります）

6．デビットカードで支払いをすると同時に法人口座から引き落とし

法人向けデビットカードを選ぶ際のポイント

年会費が安いものを選ぶ

先述のようにデビットカードだけでは支払いができないサービスがあるため、デビットカード単独ではなく、クレジットカードと併用するという使い方が一般的です。そのため、クレジットカードとの併用も視野に入れて、できるだけ年会費が安いもの、また無料のカードをおすすめします。

中には、GMOあおぞらネット銀行のVisaビジネスデビットカードのように、年会費無料のうえに「Visaビジネスオファー」のような特典のあるカードもあります。

キャッシュバック率が高いものを選ぶ

デビットカードでもキャッシュバックに対応しているカードがあります。広告費や仕入れ費用など高額の支払いをする場合、キャッシュバックが大きな金額になることがあるため、その還元率は収益貢献の観点で重要であると言えます。

また、デビットカードの中には、現金によるキャッシュバックではなく特定のネットショップにて利用できるポイントで還元されることもあります。しかし、ポイントでの還元は、利用期限があったり用途が限定されるなど使い勝手が悪いため、現金で戻ってくるデビットカードをおすすめします。その際、キャッシュバックの金額が特定の金額に達したらキャッシュバックするといった条件が付いている場合があります。キャッシュバックにあたって、面倒な手続きや条件がないかという点も確認すると良いでしょう。

紐づける法人口座の振込手数料を確認する

法人向けデビットカードはそれを紐づける法人口座が必要なため、口座を開設している（もしくは新たに開設する）必要があります。法人口座の用途は多くの場合「振込」であるため、振込手数料が安い銀行の法人口座を開設すべきでしょう。

振込手数料は以下のように、銀行によって大きく異なります。

参考(各公式サイト)：三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、GMOあおぞらネット銀行、ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行

※EB＝インターネットバンキング

付帯保険を確認する

法人向けデビットカードにもクレジットカードのように、付帯保険があるサービスがあります。特に出張が多い場合、旅行傷害保険やショッピング保険、盗難保険が付帯していると安心です。

それぞれデビットカードによって付帯する保険は異なりますが、例えばGMOあおぞらネット銀行のVisaビジネスデビットカードだと第三者不正使用保険がついており、1口座年間1,000万円まで不正利用に対して補償があります。

おすすめはGMOあおぞらネット銀行の「Visaビジネスデビットカード」

基本情報

提携国際ブランドはVisaです。世界中のVisa加盟店やネットショッピングで利用可能です。年会費、新規発行手数料などは無料、１％ ※という高いキャッシュバック還元率が特長です。

国際ブランド	Visa
新規発行手数料	無料
追加発行手数料	1枚につき1,100円 ※法人口座の追加口座に付属 ※振込料金とくとく会員をご利用の場合、追加発行手数料は無料
年会費	無料
利用限度額	決済口座の残高の範囲内かつVisaデビットの利用限度額の範囲内 ＜ショッピング(国内・海外)＞ 初期設定額：50万円 変更可能範囲：1千円～500万円 ※1日あたり ＜海外ATMから現地通貨のお引き出し＞ 初期設定額：30万円 変更可能範囲：1千円～100万円 ※1日あたり
還元率	1％※(キャッシュバック)
審査	なし

※一部キャッシュバック率が異なる利用先がございます。

おすすめする理由

キャッシュバックの還元率の高さ

Visaビジネスデビットカードのキャッシュバックの還元率は1%※と他社の法人向けデビットカードの還元率と比べても高い水準です。

	Visaビジネスデビットカード (GMOあおぞらネット銀行)	JNB Visaデビットカード (ジャパンネット銀行)	ミライノ デビット（Visa） (住信SBIネット銀行)
還元率	1%※	なし	0.6%
キャッシュバックかポイントか	キャッシュバック	ー	ポイント
ポイント有効期限	―	ー	付与月の翌々年の3月末

参考(各公式サイト)：GMOあおぞらネット銀行、ジャパンネット銀行、住信SBIネット銀行

例えば、月間500万円の広告費をVisaビジネスデビットカードで引き落とした場合、月あたり5万円、年あたり60万円のキャッシュバックとなります。単月や一回限りの利用ではなく毎月の継続的な利用が多い場合、より収益効果が見込めるでしょう。

※一部キャッシュバック率が異なる利用先がございます。

即時通知により、不正利用の迅速な発見が可能

Visaビジネスデビットカードの利用はWEB明細で即時に通知されます。不正利用があった場合でもすぐに検知することができるため、問題の素早い収束に貢献できます。（一部加盟店によっては、反映までに時間がかかる場合があります。）

大きな金額でも利用可能

即時決済という特性上、Visaビジネスデビットカードには与信枠がありません。口座に残高さえあれば、大きな経費（大量の仕入れや海外出張、広告費など）のお支払いも可能です。ご利用限度額は、一日あたり500万円までの範囲で変更することができます。

Visa加盟店で利用可能

GMOあおぞらネット銀行のVisaビジネスデビットカードは全てのVisa加盟店で利用可能です。(一部加盟店を除く)また実店舗だけでなく、ネットショッピングでも利用可能です。

広告費や備品購入、インターネット関連サービスだけでなく、公共料金やガソリンスタンドなどさまざまなお支払いに利用することができます。

Visaビジネスオファー 

Visaビジネスオファーとは、Visaカードが提供しているビジネス向けのサービスであり、GMOあおぞらネット銀行のVisaビジネスデビットカードのユーザーもこのサービスを受けることができます。

主に宿泊やトラベル、法人会計ソフトの利用、クラウド翻訳、お土産店など幅広い分野で優待特典が用意されています。           

年会費無料のVisaビジネスデビットカードを利用するだけで、このような優待サービスを受けられるのは大きな魅力です。

導入実績・事例　

まとめ

これまで法人向けデビットカードの特徴やメリット、おすすめのカードについて解説しました。

法人デビットカードの強みを端的にまとめると、以下の３点と言えるでしょう。

• 利用限度枠が大きいため、仕入れや広告費用といった大きな支払いにも対応可能
• 即時決済のため仕訳が簡略化され、経理処理の工数が少なくなる
• 決済ごとに通知されるので、経費の不正使用の防止に有効

そのような法人デビットカードを、年会費・新規カード発行料無料で利用でき、さらに高いキャッシュバック率を誇るのはGMOあおぞらネット銀行の「Visaビジネスデビットカード」です。これを機に利用を検討されてはいかがでしょうか。