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MX2クラウドとは?医療機関向けクラウド会計システムの機能やメリット・デメリットを解説

クラウド会計

MX2クラウドとは?医療機関向けクラウド会計システムの機能やメリット・デメリットを解説

医療機関の経営において、日々の正確な会計処理と迅速な業績把握は、健全な運営を続けるための重要な課題です。 MX2クラウドは、病院や診療所といった医業経営に特化して開発されたクラウド型の会計システムです。 一般的な汎用会計ソフトとは異なり、専門的な機能を数多く備えている点が特徴です。 TKC全国会に所属する税理士や公認会計士のサポートを前提とした運用スタイルにより、単なる記帳作業の効率化だけでなく、経営体質の強化を目指せる設計となっています。

目次

MX2クラウドとは?医療機関向けクラウド会計システムの機能やメリット・デメリットを解説

MX2クラウド Image
クラウド会計

株式会社TKC

MX2クラウド

オススメスコア

4.0

自動仕訳の精度

4

セキュリティ

5

金融機関連携の幅

4

設置・導入のしやすさ

2

監査ログの管理

5

機能一覧

  • 医業データ分析

  • レセコン連携による窓口収入自動計上

  • 365日変動損益計算書

  • 病院会計準則対応

  • TKC医業経営指標(M-BAST)との比較

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おすすめの業界

医療業

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おすすめの企業規模

購入・導入情報

月額11,000円〜

良い点

  • 医療機関特有の会計基準(病院会計準則等)に完全準拠している

  • TKC医業経営指標(M-BAST)との比較で自院の立ち位置を把握できる

  • TKC会計事務所による巡回監査で信頼性の高い決算書が作成できる

  • クラウド型でセキュリティ体制が堅牢

気になる点

  • TKC会員事務所との顧問契約が必須で市販されていない

  • 一般的なクラウド会計ソフトよりコストがかかる場合がある

  • Macでの利用に一部制限(認証デバイスが必要等)がある場合がある

MX2クラウドの主な特徴と他サービスとの違い

MX2クラウドは、医療機関特有の会計基準への対応やレセコン連携など、医業の実務に即した機能が充実しており、専門家による毎月の巡回監査とセットで提供される点が独自の強みです。

医療機関の実務に即した専門機能

一般的な法人向け会計ソフトとは異なり、病院会計準則や介護老人保健施設会計・経理準則といった医療機関特有の会計基準に準拠している点が最大の特徴です。 窓口収入の計上においても、レセコン(レセプトコンピュータ)のデータと連携したり、日々の実績を一覧表に入力するだけで自動的に仕訳を計上したりする機能が整っています。 これにより、個人の診療所から医療法人まで、施設の種類に応じた適切な会計処理を行うことが可能です。

TKC医業経営指標(M-BAST)を活用した経営分析

自院の経営状態を客観的に評価するため、TKC会員事務所が関与する全国の医療機関データを集計した「TKC医業経営指標(M-BAST)」と比較分析できる機能を搭載しています。 同規模・同診療科の黒字医療機関の平均値と自院の数値を比較することで、「患者一人当たりの収益」や「外来・入院比率」といった医業独自の視点から経営課題を明確化できます。 単なる数値の管理にとどまらず、黒字化に向けた具体的な改善策を検討するための材料を提供します。

TKC会員事務所による巡回監査と専門家サポート

本サービスは、TKC全国会に所属する税理士・公認会計士事務所(TKC会員事務所)と顧問契約を結ぶことを前提に提供されます。 専門家が毎月訪問する「巡回監査」を受ける運用スタイルが基本です。 システムを導入して終わりではなく、会計専門家が帳簿の正確性を検証し、適法性を担保することで、決算書の信頼性を高める仕組みになっています。 経営者は専門家の助言を受けながら、正確な月次決算データに基づいた意思決定を行うことができます。

MX2クラウドを導入するメリット・強み

MX2クラウドの導入を検討されている方は、どのようなメリットがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか?ここでは、本サービスの導入によって得られるメリットを4点紹介します。

医療機関特有の会計基準に準拠し、法改正にも対応

病院や介護老人保健施設などは、一般企業とは異なる特殊な会計基準に従って計算書類を作成する必要がありますが、MX2クラウドはこれらの施設別会計基準に標準で対応しています。 法改正や診療報酬改定などにもシステムが適時対応するため、制度変更のたびにシステムを買い替えたり、複雑な設定変更をしたりする手間がなく、安心して使い続けることができます。 法令順守(コンプライアンス)の観点からも、医業経営にとって重要な要素です。

TKC医業経営指標(M-BAST)による客観的な経営比較

TKCが保有する膨大な医療機関データ(M-BAST)と比較することで、自院の収益性や生産性が業界水準と比較してどのような位置にあるかを一目で把握できます。 黒字医療機関との差異を分析することで、「外来収益を伸ばすべきか」「経費を削減すべきか」といった経営改善のポイントが具体的になります。 漠然とした不安を解消し、戦略的な経営判断を下す手助けとなるでしょう。

TKC会員事務所の巡回監査による信頼性の高い決算書作成

毎月の巡回監査を通じて会計帳簿の整合性と適法性が、第三者である専門家によってチェックされます。 これにより、作成される決算書は金融機関や税務当局から高い信頼を得ることができます。 TKC会員事務所が発行する「記帳適時性証明書」は、会計帳簿が適時に正確に作成されていることを証明するものです。 融資の際などに金利優遇などのメリットを受けられる可能性があります。

クラウド型システムによる堅牢なセキュリティ体制

MX2クラウドのデータは、高レベルのセキュリティ体制を備えたTKCのデータセンター(TISC)で保管されており、災害やサイバー攻撃のリスクから保護されています。 24時間365日の有人監視体制や二重化されたバックアップなど、個々の医療機関でサーバーを管理するよりも安全な環境で重要な経営データを管理できます。 BCP(事業継続計画)対策としても有効です。

MX2クラウドの注意点と導入時の考慮事項

MX2クラウドの導入を検討する上で、どのような点に注意すべきか、導入のハードルはあるのか気になる方も多いのではないでしょうか?ここでは、考慮すべき点を3点解説します。

TKC会員事務所との顧問契約が必須

MX2クラウドは家電量販店やオンラインショップでソフト単体を購入することはできず、TKC全国会に所属する税理士・公認会計士事務所を通じて導入する必要があります。 そのため、利用を開始するにはTKC会員事務所との顧問契約が前提となります。 現在の顧問税理士がTKC会員でない場合は、税理士を変更するか、新たにTKC会員事務所に関与を依頼する必要があるでしょう。 これは、既存の税理士との関係を重視する医療機関にとっては導入のハードルとなる場合があります。

一般的な会計ソフトと比較して運用コストが高くなる可能性

月額数千円程度で利用できる安価なクラウド会計ソフトと比較すると、MX2クラウドの運用コストは高くなる傾向があります。 システム利用料に加えて、手厚い経営指導や巡回監査を行う税理士への顧問報酬が発生するためです。 ただし、これは単なるソフト代ではなく、専門家による経営コンサルティングや適正な税務申告への対価も含まれているため、コストパフォーマンスをどう捉えるかは経営方針によって異なります。

Macでの利用には一部制限がある可能性

MX2クラウドは基本的にWindows環境での利用が推奨されており、Mac(macOS)で利用する場合には認証デバイス(YubiKey)の購入が必要になるなど、一部の環境構築に手間がかかる場合があります。 また、関連する周辺ツールやセキュリティサービスの中にはMacに対応していないものも存在します。 院内のPC環境がMac中心である場合は、導入前にTKC会員事務所へ動作環境を詳しく確認することをおすすめします。

MX2クラウドがおすすめの医療機関

MX2クラウドの導入を検討されている医療機関の中には、自院の状況に本当に合っているのか、どのようなケースで最大限に活用できるのか知りたい方も多いのではないでしょうか?ここでは、MX2クラウドの導入が特に適しているケースを3点紹介します。

経営改善・黒字化を真剣に目指す医療機関

どんぶり勘定から脱却し、正確な数字に基づいて経営を行いたい院長先生におすすめです。 365日変動損益計算書やM-BASTとの比較機能を活用することで、日々の診療活動がどのように業績に結びついているかを可視化し、迅速な打ち手を講じることができます。 専門家のアドバイスを受けながら、強固な経営体質を築きたいと考える場合に強力なツールとなるでしょう。

信頼性の高い決算書で資金調達を有利に進めたい医療法人

病院の建て替えや高額な医療機器の導入など、将来的に多額の資金調達を予定している医療法人に適しています。 TKC会員事務所の監査を経て作成された決算書と記帳適時性証明書は、金融機関からの信用力が高く評価されるため、融資審査がスムーズに進むことが期待できます。 経営の透明性を高め、対外的な信用を重視する法人にとって大きなメリットがあります。

医療特有の経理処理を効率化したい場合

レセコンデータの活用や窓口収入の自動計上など、医療機関ならではの業務フローを効率化したい場合に最適です。 また、消費税の課税・非課税の区分や、医療法人独自の勘定科目にも標準対応しています。 一般的な会計ソフトでは対応しきれない細かな実務上のストレスを解消できるでしょう。

MX2クラウドの導入が向いていない可能性のあるケース

一方で、MX2クラウドの導入が必ずしも最適ではないケースも存在します。 自院の状況やニーズによっては、他のサービスを検討した方が良い場合もあるでしょう。 ここでは、MX2クラウドの導入が向いていない可能性のあるケースを3点解説します。

コストを重視し、安価な会計ソフトを求める場合

開業直後で資金に余裕がない場合や、会計ソフトにコストをかけたくない場合には向きません。 顧問契約が必須となるため、ランニングコストは相応にかかります。 記帳さえできれば良く、経営分析や専門家の支援は不要と考える小規模な個人診療所などは、市販の安価なクラウド会計ソフトの方がコストパフォーマンスが良い可能性があります。

既存の顧問税理士との契約を継続したい場合

すでに信頼できる顧問税理士がいて、その税理士がTKC会員ではない場合、MX2クラウドを導入するのは困難です。 MX2クラウドを利用するためにはTKC会員事務所の関与が不可欠なため、システムを使いたいがために長年の付き合いがある税理士を変更するかどうかの判断が必要になります。

過去データの自由な修正・変更を頻繁に行いたい場合

MX2クラウドは「帳簿の証拠力」を重視しており、巡回監査が終了してロックがかかった過去のデータは、容易に訂正・削除ができない仕様です。 後から遡って数字を調整するような運用はできないため、柔軟性よりも正確性と信頼性を優先する設計思想になじめないユーザーには不向きです。

まとめ

MX2クラウドは、医療機関の健全な経営を支援するために特化して設計された、高機能なクラウド会計システムです。 医療特有の複雑な会計基準への対応や、他院との比較分析機能、そしてTKC会員事務所による人的なサポートが一体となっている点が最大の魅力と言えるでしょう。 導入には顧問契約が必要となりコストもかかりますが、経営の透明性を高め、黒字化や資金調達を有利に進めたい医療機関にとっては、非常に価値のある選択肢となる可能性があります。 本記事ではMX2クラウドの特徴や機能、メリット・デメリットについて詳しく解説しました。

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クラウド会計

株式会社TKC

MX2クラウド

オススメスコア

4.0

自動仕訳の精度

4

セキュリティ

5

金融機関連携の幅

4

設置・導入のしやすさ

2

監査ログの管理

5

機能一覧

  • 医業データ分析

  • レセコン連携による窓口収入自動計上

  • 365日変動損益計算書

  • 病院会計準則対応

  • TKC医業経営指標(M-BAST)との比較

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おすすめの業界

医療業

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おすすめの企業規模

購入・導入情報

月額11,000円〜

良い点

  • 医療機関特有の会計基準(病院会計準則等)に完全準拠している

  • TKC医業経営指標(M-BAST)との比較で自院の立ち位置を把握できる

  • TKC会計事務所による巡回監査で信頼性の高い決算書が作成できる

  • クラウド型でセキュリティ体制が堅牢

気になる点

  • TKC会員事務所との顧問契約が必須で市販されていない

  • 一般的なクラウド会計ソフトよりコストがかかる場合がある

  • Macでの利用に一部制限(認証デバイスが必要等)がある場合がある

概要

病医院や診療所、介護老人保健施設などの医業経営に特化したクラウド会計システムです。TKC会計事務所のサポートを前提としており、会計処理だけでなく経営分析や黒字化支援に強みを持ちます。

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